「復讐じゃない！！！モラルの欠片もない運転手が許せないんだ！！！」
「罰を受けるべきだ！！！だから僕が罰を下してる！！！」



ヤクザの抗争やらタクシー業界の素行の悪さやらで荒れに荒れまくる香港。

妊娠中の妻と幸せに暮らす、サラリーマンのキン。
ある夜、産気付いた妻を病院に連れてゆくためにタクシーを呼ぶキン。
しかし、素行の悪いタクシードライバーが乗車拒否、更には事故とは言え妻を引きずってしまい、妻子共に亡くなってしまう。

妻子を失った悲しみから、仕事も身に入らなくなってしまい、心身共にボロボロになってしまうキン。
そんな中、素行の悪いタクシードライバーに出くわし、悲しみをぶり返してしまったキンはタクシードライバーを殺害！！！

怒りに燃えるキンは銃を手に入れ体を鍛え、素行の悪いタクシードライバーに対して制裁を開始した…。



素行の悪いタクシー運転手の所為で妻を失った男が、タクシー運転手に制裁を加えるヴィジランテ映画。
「八仙飯店之人肉饅頭」、「エボラ・シンドローム／悪魔の殺人ウィルス」の監督＆主演作3作目は、悪の運転手を裁くヴィジランテ物！


今作では前2作の様な狂気描写やインモラル描写といったイカレた作風は鳴りを潜めた、実に王道なヴィジランテ作品となっている。
相変わらずモラル無視な場面があったり、警察側はコメディタッチで描かれてたり、何とも汚い喰い方をするオッサンが居たりと癖のあるシーンはありますが(まぁ香港映画ですからｗ)、内容自体は実に正統派で社会的なヴィジランテ・アクション物です。
(まぁ監督は後に真っ当なアクション物も手掛けてるしね…。)


今作では妻をぶっ殺された男が、「タクシードライバー」相手に「狼よさらば」する話。
実際、スコセッシ監督の「タクシードライバー」を意識した場面があったり、「狼よさらば」みたく初の殺しで戸惑ったりとオマージュしてそうな場面も。
(主人公がズブのシロウトな所は「デス・ウィッシュ」っぽくもあるかも。)

一見「香港のタクシー業界の荒れっぷり」という社会派になりそうな内容だが、香港映画らしくド派手なアクションが繰り広げられたりと娯楽精神も忘れない。
今作のカーアクション＆スタントは香港映画らしくかなり無茶苦茶やっているので、アクション映画としても楽しめるぞ！！！ｗ

主人公が段々と処刑者になっていくドラマもテンポ良く見せており、最後まで飽きずに楽しめます。
今作ではタクシードライバーのクソ野郎っぷりを徹底して描いており、主人公の制裁シーンにカタルシスを与えてくれる。
ラストは余韻のあるラストで意外にも後味は悪くなかった。

後、今回のアンソニー・ウォンさんは以前見た2作が嘘のように思えるぐらい、優しそーなリーマンを演じている！！！
あのクレイジー映画2作の時と同じとは思えねーぐらい(笑)、人の好さそうなおっちゃんを好演してました。
アンソニー・ウォンさん、スゲェなぁ…。


それにしても、香港のタクシー界隈ってこんなに物騒なのか？ｗ
流石に着色入ってるとは思うが、こういう内容の映画が作られるんだし恐らく荒れに荒れてるんだろうな…。
取り敢えず香港に行ったら、タクシーに乗るのは遠慮しときます。ｗ
(そもそも行く機会がないけどさ)


前2作の様な狂気っぷりやキチガイっぷりを期待したらハズすと思いますが、内容自体は娯楽と社会派のバランスが良いヴィジランテ物で、かなり楽しめました。

香港映画故の荒っぽい所や変な所もありますが、この監督＆主演タッグの作品の中では観やすい方なので、入門用としてもオススメです。ｗ

「町のクズども相手に、法に変わっておしおきよ！」的な映画が好きな人は観て損はないと思うぜ。

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あら？「スーパークレージー極悪列伝」三部作のうちの一つなのに、意外と普通〜（笑）
残りは、『エボラ・シンドローム』だな！(;･`ω･)

『八仙飯店之人肉饅頭』でのアンソニー・ウォンを思い出すだけでゾゾーッ((°д°lll)となるのだが、今回は、心優しい保険マン。

保険マンのキンは、産気づいた妻を病院に連れて行こうとタクシーを呼ぶと、呼んだタクシーは他の客を乗せ走り去り、次に通りかかったタクシーは乗車拒否した挙句、妻を引きずりながら走り、妻子は死亡してしまいます。
キンは、極悪タクシーを成敗しようとダークヒーローとして立ち上がるのでした…

香港のタクシーってこんなに酷いのかな…Σ(ﾟДﾟlll)
乗車拒否は日常的に行われ、恐喝や強姦まで…
こんなんだったら、キンを応援したくなりますよね。(^ω^;)
やっつけちゃえー！ってなります。


ところで、九州地方は、さっきから地震が凄くて、怖くてたまらない！
私のとこは震度4ぐらいかな…何回も強い揺れが…(ﾟДﾟ≡ﾟДﾟ)
レビュー書いてる場合じゃないような気がしますので、このくらいで。

• #ホラーな気分

君は良い運転手だ...

仕事も上手く行き、妻も妊娠中。順風満帆で輝かしい未来が待っているはずの善良な会社員の男・キン(アンソニー・ウォン)。ある夜、産気付いた妻の為タクシーを呼び病院に行こうとしたのだが、良心の欠片も無い運転手は「汚れるからダメだ」と乗車を拒否。ドアが閉まり、なんと妻の衣服が引っかかってしまい車はそのまま出発...その後妻は死に、悲しみに明け暮れ、仕事も上手く行かなくなってしまったキンはモラルの欠片もない悪いタクシー運転手のみを殺す、タクシーハンターと化す...！

「八仙飯店之人肉饅頭」「エボラ・シンドローム」「タクシーハンター」のスーパークレイジー極悪列伝の一部。

お饅頭やエボラと比べるとグロキチ極悪度は全く無く、ウォンさんがいつも通りえげつない殺人を繰り広げてると思い鑑賞するとかなり肩透かしな内容。

登場するタクシー運転手が基本的にどれも金！金！ドル！みたいな、お金の事しか考えてない最悪な運転手ばかりで観てるこっち側でさえもイライラしてしまう。
それに加えキンさんの背景が序盤から中盤にかけてしっかりと描かれるので、やってる事は殺しなはずなのに観てる側はキンさんを応援したくなります。

キンさんが恨みを持っているのはあくまで「モラルの欠片も無い悪い運転手」のみで、本人も最初に良い運転手かどうか確認し、確認が出来てから罰を下すかどうか決めるし、良い運転手なら「君は良い運転手だ...これはチップとして受け取ってくれ」とお金を渡すというね。根は良い人だし、’’絶対に悪人しか殺さない’’という本人なりの信条が本作の極悪度を下げているものの、キンさんの根の善人さがお饅頭～などと比べ、また違った面白さを生み出しています。

いや～これはこれでめちゃくちゃ面白かったですね。グロとか残虐さは他2作よりも圧倒的に劣るし、グロは微塵もないレベルではあるんですがキンさんが終始可哀想すぎてずっとキンさんを応援しておりました。

なんなら暴行されかけたおばあちゃんを助けてあげるし、強姦されかけたお姉さんを助けてあげるわでキンさんがただただ正義でボコられる運転手のシーンがどれも爽快で最高。
私はおばあちゃんの「やっちまいな！」のあの流れでめちゃくちゃ爆笑しました。殺人コメディとして秀逸すぎる。。。

ということで極悪列伝の中では一番評価が大人しめ？な的士判官ですが私の中では極悪列伝の中で2番目に好きな作品でしたし、シンプルに映画としてもかなり面白かった部類に入りました。

視聴 2024年9月18日

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