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ヴァン・ゴッホ
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目次

『ヴァン・ゴッホ』に投稿された感想・評価

tetsu
3.0
ゴダールの短編集に同時収録されており、鑑賞。


[概要]

貧しい出自から激動の人生を送った世界的な芸術家・ゴッホ。彼の生涯を、その作品群を用いて辿る映像叙事詩。


[雑感]

ゴッホさんが産み出した数々の作品群。

それらの描き方の変遷が、まさしく彼の精神状態を表しているという見立てを、見事に映像として記録した作品だった。

作品群を次々と大写しにしながら、ナレーションがその生涯を語っていくという構成で、当時の技術的な問題ゆえ、色鮮やかな作品が白黒になっているので、かなり硬派な印象。

正直、アート映画としての趣きが強く、かなり眠くなったのは事実で、集中して鑑賞するのはキツいかもなとは思った(実際、家事をしながら観た)。


[ヌーヴェル・ヴァーグと左岸派]

1950年代~60年代のフランスで起きたという映画の革命"ヌーヴェル・ヴァーグ"。

若手作家たちにより、次々と新たな映像表現が模索された運動で、その代表格となったのが、ジャン・リュック・ゴダールさんだった。

もともと映画批評を主戦場にしていた彼は、名作や文学作品のオマージュを散りばめ、既存の映画の枠組みを破壊するような斬新な演出で、多くの作品を産み出した。

彼の作品群を筆頭に、映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』を出自とする人々は"右岸派"と呼ばれ、そうでないグループは"左岸派"と呼ばれたそう(一説によると、彼らの住まいや活動エリアがセーヌ川を挟んで向かいだったことが理由とのこと)。

左岸派は、ドキュメンタリー作品を出自とした人々で『ヴァン・ゴッホ』の監督であるアラン・レネさんは、その始まりと言われる作家。

本作は彼の初期作であり、まさにその起源として重要な作品と言える。

ゴッホさんの作品を観る"アート作品"としての側面と、その生涯を知る"ドキュメンタリー"としての側面。

正直、娯楽映画として観ると、その面白さはほぼ皆無ゆえに評価には困るのだが、映画史的な文脈においては納得のいく作品ではある。

出来ることなら、ゴッホさんを題材にした映画の鑑賞や、彼の作品群に触れたタイミングで、あわせて見ると、より楽しめる作品だと思った。


参考

左岸派 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A6%E5%B2%B8%E6%B4%BE
(左岸派にまつわる解説はコチラを参考にした。)

#映画検定対策 ジャック・ドゥミと左岸派|CHE BUNBUN
https://note.com/chebunbun/n/n3dc7271e1715
(情報に信用の置ける映画ライター"che bun bun"さんが良記事を公開していたので共有。)


【Next Movie's HINT】
>>ヌーヴェルヴァーグの映画たち>>
桃龍
-
アラン・レネのデビュー作にして世界初のゴッホ映画。
DVD「アラン・レネ/ジャン=リュック・ゴダール 短編傑作選」に入ってるドキュメンタリ。『ゴーギャン』も入ってるけど高い。
杜口
3.2
ゴッホの絵画のみで構成されてると聞いて、どんな実験的作品なのかと思ったら意外とゴッホの人生を追った話になってる。
さすがに耳を切ったあたりからは映像も雲行きが悪くなっていき、ゴッホが病院でた時の話をする時には荒れ狂うゴッホの筆致が、ドアップで映され狂気的。
でも、全体的にはゴッホの紹介動画といった感じ。

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