テレビ全盛期前の６０年代アメリカから８０年代までの時期を、保守派論客のバックリーとリベラル派論客のヴィダルを中心に追ったドキュメンタリー。
面白いことにアメリカの分裂はトランプのせいではなく、６０年代にはかなり深刻な状況になっていることがわかった。
この２人の争いの最中には、怒れる白人を利用する手法はとられていたし、エリート層のような話し方が有権者に嫌われるなど、現代のアメリカの選挙でも通用するノウハウが出来つつあった。
歴史をしっかりと学んでいたら、トランプを抑えることが出来ていたんだ。

そういう意味で興味深い内容だった。
両者の長い争いは、双方に傷を残したけど、テレビ討論全盛期を作り上げた。
保守派、リベラル派双方に弱点があって面白いよ。

なぜかヴィダルを支持したくなる映画だった。
今でこそネット色んなん意見を参照することができるけど，当時はテレビが大きな影響力を持っていたんだろうな。
賢い人らのディベートは面白いね。

教養人が生放送でガチ喧嘩。お茶の間騒然だったんやろなあ…。
はた目でみるとおもろいけど、本人たち傷しか負ってないような。