
ジャ·ジャンクーの最新作『無用』は中国のファッションをテーマとするドキュメンタリーである。映画は3つのバートに分けられ、衣服が製造される広東省の工場から始まる。カメラは製造され出荷される衣服のみならず、そこで働く労働者たちの表情を生き生きととらえる。第2部の中心となるのは、中国ファッション業界をリードする気鋭の女性デザイナー馬可(マー・クー)。パリで開かれ、大きな話題を呼んだ馬可のファッション·ショーのドキュメントと、馬可が自分のブランド「無用」のコンセプトを語るインタビューとで構成される。第3部はジャ・ジャンクーの故郷である山西省·汾陽(フェンヤン)に舞台を移し、鉱山労働者の家族が出入りする裁縫店などを取材しつつ、庶民と衣類の関係を考察する。ファッション、あるいは衣類を切り口に中国の現状を多面的に捉えた本作は、2008年のヴェネチア映画祭オリゾンティ部門で上映され、最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。
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