羊を追う遊牧民の一家。ひとり娘の幼いヤンチェン・ラモは、自分のあとに赤ちゃんが生まれたら、両親が自分にかまってくれなくなるのではないかと不安になっている。父のグルは村人たちと接することなく暮らしている。かつて祖父が家を出て僧侶になったため、グルは親から十分な愛情を与えられなかったという思いが強い。祖父と父、父と娘はそれぞれぎくしゃくした関係のなかで生きている。やがてその関係が変化する時がやってくる…。幼い女児の目を通して描く、チベット遊牧民一家の物語。
神秘の地・チベットの大草原。牧畜をしながら暮らす、祖父・若夫婦・3人の息子の三世代の家族。昔ながらの素朴で穏やかな生活をしていたが、近代化によって受け継がれてきた伝統や価値観は少しづつ変わ…
>>続きを読む夏の牧草地、草の匂いが混じった乾いた風、馬のいななく声。広大な空に抱かれた草原の小さな家に、少年オルジャスは家族とともに住んでいる。ある日、馬飼いの父親が、市場に行ったきり戻らない。雷鳴が…
>>続きを読むフリダは、荷物がダンボールに詰められるのを静かに見つめていた。その姿は、まるで母親が最後に残していった置物のようだ。両親を“ある病気”で亡くし一人になった彼女は、バルセロナからカタルーニャ…
>>続きを読む少数民族出身のイエー・ナンは、暮らしを支えるため故郷に娘を残し出稼ぎに出ていた。ある日、13歳になる娘が問題を起こしたことをきっかけに田舎へ戻るが、久々に再会した娘との間には深い溝があった…
>>続きを読む1992年、バルセロナオリンピック開催に沸くスペイン。サラゴサの修道院に通う、母親と2人暮らしの少女セリア。バルセロナからやってきた大人びた転入生のブリサの影響で、新しい音楽、新しい遊びを…
>>続きを読む1957年、秋。ある朝、少女エストレリャは目覚めると、枕の下に父アグスティンの振り子を見つける。エストレリャは父が死んだことを悟る。彼女は回想する。内戦の記憶に囚われたスペイン、<南>の町…
>>続きを読む夏休みのある日、10代の少女オクジュは、父親が事業に失敗したため、弟ドンジュと一緒に緑が生い茂る大きな庭のある祖父の家に引っ越した。しかし、そこには母親の姿はなかった。大きな居間とステレオ…
>>続きを読む1997年のシンガポール。わがままなひとり息子ジャールーに困った母は、世話係にフィリピン人メイドのテレサを迎える。母国に残した息子のため懸命に働く彼女の姿に、当初は反抗的だったジャールーも…
>>続きを読む(C)GARUDA FILM