過去鑑賞にて

伝説のカンフースター、ブルース・リーの息子にして自身も若くしてこの世を去ったブランドン・リーの映画デビュー作。

悪友(これがかなりワル)にはめられ刑務所に服役する事になった主人公が出所後、悪友に復讐するお話しデス。

カンフーアクションよりも香港ノワール的なガンアクションがメインな今作ですが、主役のブランドン・リーも父親のようにイケメンで更にアクションも上手。

男たちの挽歌を彷彿とさせるドンパチが見どころのそんな一品です。

あのブルース・リーの息子であるブランドン・リー主演映画第一作!
哀しいことに28歳という若さでこの世を去ったブランドン・リーの雄姿が拝める香港アクションで、監督が何と大傑作「フレディVSジェイソン」を撮ったロニー・ユーだったりします。
原題は全然違いますが、さすがブルース・リーの息子ってことでドラゴンを受け継ぐ格好いい邦題!
でも、中身はそこまでドラゴンしていない・・・というか、どちらかと言うとシュワちゃんの「コマンドー」みたいな映画。
キレの良いマーシャルアーツも披露してくれていますが、ほとんど肉弾戦が無くて、かわりに銃火器を撃ちまくっております。

バイトをかけもちして、恋人との結婚を夢見る好青年ブランドンでしたが、友達だと信じていたマフィアのボンクラ息子であるマイケル・ウォンに利用されて投獄されてしまいます。
マイケルが恋人(なんとなく石野陽子に似ていて好みでした)をも狙っていると知ったブランドンは、いてもたってもいられず脱走しようとしますが、その身を案じる教官や収監仲間のメガネくんに諭され、なんとか8年の刑期を終えて出所、先に出ていたメガネくんにガソリンスタンドの仕事をもらって真面目に働きだします。
そのスタンドへ偶然にもフェラーリをころがしたマイケルが来店、険悪なムードに。
マイケルは、ブランドンが無茶やらかさないかと部下に見張らせます。
そんな折、マイケルの手を逃れるために、親切で若い娘好きのジジィに助けてもらってブラジルへ渡っていた恋人がブランドンを訪ねてきます。
彼女が香港に戻ったことを知ったマイケルは、実はブランドンの息子である子供ともども誘拐、怒り狂ったブランドンはメガネくんの協力によって銃火器をドッサリと用意してマイケルの邸宅へ向かいます。
馬鹿正直に真正面から特攻するブランドン&メガネくん!
それを迎え撃つマイケルの部下たち!
車が派手に爆発したりする壮絶なカーチェイスが、田舎道で繰り広げられます。
映画の前半では、拳銃撃つのにも腰がはいってなかったブランドンだったのに、このクライマックスではスパスショットガンやサブマシンガンをガンガンに撃ちまくり!
これはもう、もろに「コマンドー」みたい!
たぶん、30人ぐらいは撃ち殺してますよ!

何故かメガネくんまでもが両手二丁のイングラムを横っ飛びしながら掃射、ブランドンを健気にもカヴァーします。
どうしてそこまでメガネくんがしてくれるのか、劇中ではブランドンとメガネくんのエピソードが明らかに不足気味なのでさっぱりわからんのですが、もしかしてメガネくんってばブランドンに惚れていたのかなあ!?
・・・・・ホモ?(苦笑)
とにかく、主役であるはずのブランドンよりも目立っていたメガネくんが負傷!
ここでようやくブランドンが完全なる主役となり、マーシャルアーツでマイケルの腹心を撃破、マイケルの部屋へ突入するブランドン!
はたして、彼は恋人と子供を救い、マイケルを地獄へご案内できるのか・・・?

いやはや、超地味なルックスのメガネくんがあそこまで活躍するとは思わなんだで、そこに一番ビックリ。
ブランドンはステゴロの喧嘩は強いけれど、それでも何であんなにものすごい戦闘力があるのかな?
あれならいつでもシールズとかSASとか入隊できそうだけど。
マフィアのくせにマイケルの部下たちが弱すぎるのか、それともブランドンとメガネくんのコンビが最強補正かかりまくりの無敵モードだったのか?
ひとつのマガジンの装弾数もチート気味だしね(苦笑)

しかし、なんなのでしょう、この劣化した「コマンドー」ぶりは・・・!
やっぱりブルース・リーの血を受け継ぐ男の、身ひとつでのアクションをもっと魅せてほしかったと思います。
素養はビンビンに感じられますけどね。
パンチも蹴りも速いし、何より相手を指さして制止させるキメポーズが、ブルース遺伝子を感じさせます!
やはり親父さんに、「考えるな、感じろ」と訓えられたのでしょうか!?

とことん酷い目に合う主人公が最後にはキレて大虐殺ぶちかますという、聞いただけだと何となくジョン・ウーの映画みたいですがあれほど渋みがあるわけじゃないので、「ブルース・リーの息子ってどんなよ?」ってぐらいの感じで鑑賞したほうがよろしいかと存じます。
まあ、ルックスは東洋と西洋がうまい配分で混じり合っていてイケメンですし♪
ブランドン・リーが残した作品はブルース・リー同様、けっして多いとは言えませんが、いたって平凡なアクションドラマでしかない本作もブランドン・リーが主演というだけでハクが付くぐらいなので、まだまだ生きてカンフーヒーローを演じ続けて欲しかったなあ・・・と、しみじみ思いました。


huluにて

• #ブルース・リーの子供って凄いプレッシャーだよね
• #昔観たよなあ・・・と思っていたら、違う映画だった
• #それは「ラピットファイヤー」だった
• #紛らわしい!

香港に若くして命を散らした、龍の末裔が存在していたのをご存知だろうか...？🐉🔥

ブルース・リーの長男、ブランドン・リー主演のアクション・ノワール！！

ブランドンは、『クロウ／飛翔伝説』の撮影中の事故により、28歳の若さで他界しています。
父親同様に呪われた結末で、若くしてご逝去された伝説と言える俳優さんです🧐

今作では、唯一の香港映画に出演しています。
父親のブルース同様に、明るさに溢れたジャッキー映画とは一線を画しており、ダークで仄暗い作品になっています。

出演は『プロジェクトA2』のチャーリー・チャンや、同作に出演したレジーナ・ケントなど。

レジーナ・ケントは、『プロジェクトA 2』、『奇蹟／ミラクル』『男たちの挽歌2』などに出演した後、精神的に病んでしまい、すぐに芸能界を引退してしまいます、そして31歳の若さで脳腫瘍によりお亡くなりになったそうです😭

そんな呪われた一作でしたが、ブルースの意思を引き継いだブランドンの面目躍如と言える作品でしたね👏

ハーフなので、ソース顔のブランドンで見た目だけならキアヌ・リーヴスっぽい雰囲気かも！
カンフーのキレはと言うと、力強さを感じる殺陣でしたね。カンフーシーンはそこまでなかったし、お父さんほどのパワフルさは無いものの、ドラゴン２世は奮闘してました！

物語は、先述の通りかなり暗くシリアスな展開でした。80年代チョウ・ユンファの作品に近い感じですかね。カンフー版『男たちの挽歌』的な雰囲気！😉

今は海底へ沈んでしまった、かつての香港のシンボル「JUMBO レストラン」が出てきたのは泣けた。
俺もJUMBOに行ったから、香港の歴史の生き証人かもね...。
あの渡し船の夜景忘れられないよ😢

制作会社は、D&Bという映画会社で、この映画会社の作品はほとんど陰惨！という異色の映画会社でした。ちなみにこの映画会社の社長ディクソン・プーンは、なんとミシェル・ヨーの元旦那さんです😱

実はブルースには娘がいて、シャノン・リーは90年代『エンター・ザ・イーグル』と言う作品に主演したんですが、映画がコケたのが哀しい。一応今も女優続けてるみたい🥺

映画の展開としては相当とっ散らかっており、イマイチ頭に入ってこない気もしましたが、香港アクション映画において、異色の作品として、もっと認知されてもいい作品だと思います🥺🫶

• #ひとりぼっちの香港映画見ようね会