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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグの作品紹介

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのあらすじ

ローマ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、オリジナリティーあふれるエンターテインメントと喝采を浴びたマイネッティのデビュー作。無愛想で一匹狼のエンツォは、盗みで警察に追われている最中に起きたアクシデントで超人的な力を得る。その力を犯罪に悪用するエンツォだが、日本のアニメ「鋼鉄ジーグ」の熱狂的ファンである女性アレッシアとの出会いが、彼の心を変えていく。クラウディオ・サンタマリアとルカ・マリネッリのスター俳優が共演。

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグの監督

ガブリエーレ・マイネッティ

原題
Lo chiamavano Jeeg Robot/They Call Me Jeeg Robot/
製作年
2015年
製作国
イタリア
上映時間
119分
ジャンル
アクション

『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』に投稿された感想・評価

3.9
 イタリア・ローマ、貴金属を強奪し、警察に追われるエンツォ(クラウディオ・サンタマリア)の姿。テロの恐怖に怯えるローマの街を縦横無尽に逃げ回るエンツォは、「許すな暴力」を訴えるデモの列に混じり、警察を撹乱する。だが次第に追い詰められた男は苦し紛れに川岸の「ROMA7988」と書かれた倉庫に隠れる。2人組の追っ手は左右から彼を挟み撃ちにする作戦で、それを察知したエンツォはテヴェレ川に逃げ込む。だが次の瞬間、誤って水中に埋まる放射性廃棄物のタンクを足蹴にしてしまう。中から染み出した汚染された重油のような黒い油。その日から彼は謎の体調不良で嘔吐を繰り返す。次の日、盗品を売り捌くためにセルジョ(ステファノ・アンブロジ)を探すエンツォは、傍若無人な暴力を続けるマフィアのボス・ジンガロ(ルカ・マリネッリ)の姿を見つける。彼の住む貧民街では、唯一の話し相手であるセルジョはジンガロのマフィアの組織の幹部として生計を立てていた。天涯孤独なエンツォを招き入れたセルジョの部屋では、一人娘のアレッシア(イレニア・パストレッリ)は夢中で日本製のアニメを観ていた。父親は娘から何度もそのアニメを取り上げようとしたが、その度に彼女の強い抵抗に遭い今はもう諦めた。セルジョはエンツォに対し、ある危険な仕事を持ちかける。

 1975年の永井豪原作のSFロボットアニメ『鋼鉄ジーグ』を重要なモチーフとする物語は、市井の人間がある日突然、スーパー・ヒーローに変身するメタフィクションとしての性質を帯びる。腹は暴飲暴食の影響ですっかり弛み、ポルノ・ビデオを流し続ける男の日常にはスタイリッシュな出来事など何一つない。その上、犯罪行為を日夜繰り返す男の未来に明るい兆しなど見えるはずもないのだが、水中に埋まる放射性廃棄物のタンクに触れた男は突然、思いがけない力の渦に気付く。工事現場の最上階、突如仲間割れの末撃たれたエンツォは数百m下の地面にしたたか体を打ち付けるが、次の瞬間起き上がる素振りを見せる。セルジョの退場から、代父のように登場したエンツォの姿にアレッシアは父親にも似た恋心を抱く。エンツォのポルノビデオを勝手に観ていたり、遊園地の観覧車を豪腕で回す場面はイタリア映画ならではの生々しい魅力に溢れている。突如強い力を身に付けてしまった正義のヒーローと、潔癖症のヒールとの対比は真っ先にクリストファー・ノーランの『ダークナイト』3部作を想起させる。監督は主人公のエンツォ同様に、ヴィランとしてのジンガロにも思い入れたっぷりに時間を割く。イタリアの放射性廃棄物の管理体制はあまりにも杜撰過ぎるが 笑、特殊な力を帯びたクズ同士の最終決戦は嫌が応にも盛り上がらざるを得ない。
グッドシネマ・オブ・ザ・イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!
※候補です。

この映画は不格好です。
この映画には欠陥も多くあります。
主人公の風貌はよろしくありません。
決してスーパーヒーローモノの爽快感はありません。

しかし、確実に”体温”を感じることのできる映画です。
私の好きな”継承”モノの映画です。
嫌いになれないですし、忘れることもできない
”純粋”たるものが不純を塗りつぶしていく映画です。

主人公は街のゴロツキ。AVの喘ぎ声を耳にしながらほんの少しの健康志向と個人の好き嫌いでヨーグルトを口に運ぶ男。決して強くない、逃げることと隠れることはお手の物。友達もいなければ、強者には簡単に屈する脆弱な立場からは逃げることのできない存在。ヒロインは母の死を機に知的障害を患ったイノセントな女性、心は少女で内なるモノは少年のそれ。アニメ「鋼鉄ジーグ」の世界に逃げ込み、「鋼鉄ジーグ」の世界を支えにそこに生きることとなった”少女”です。決して”世間”では疎まれるような存在ですが、確かに「鋼鉄ジーグ」というものから受け取った”ヒーロー像”を信じる”イノセント”があります。ここが哀しく、そして美しい。日本のアニメ・ゲーム業界において「Key作品」というブランドがあり、その作品評価の中に「白痴な女の子をヒロインに・・・」という危ういコメントがあったのを思い出しました。2016年のアニメ映画作品にて「プラネタリアン~星の人~」という映画のヒロインのアンドロイドを思い出しました。そのアンドロイドはアンドロイドであるがゆえにプログラムされた言葉の羅列、そして職務を全うすることへの純粋なる想いがありました。白痴性=イノセントとしての表現として危うさを回避した結果のギミックと思っていましたが、今作はど直球にヒロインの白痴性を”イノセント”性につなげてきています。だからこそこの作品は”純粋”さがあり、その”純粋”が主人公の”不純”に入り込んで変化をもたらし、ヒロインの想いを”継承”していくことへの美しさや儚さ、愛おしさにつながっていくのだと思います。ジェームズ・ガン監督の「スーパー!」のクリムゾンボルトというヒーロー像のように自らが顕在化したものとは違いますが、偶然の一致により超人的なパワーを授かった主人公がの物語として見入ってしまいました。ヴィラン側は、作品のバランスを保つためか、照れ隠しか滑稽で愚かなキャラクターです。イソップ童話の最後に痛い目にあうようなキャラクターです。自身の存在証明中毒に陥った哀れな男ですが、この男もまた純粋に自分の理想を追い求める、悪く言えば中二病を患い克服することを諦め、自身の純粋性に従ったキャラクターです。しかしながら、それであれば社会不適合者の物語ですから、現金輸送車襲撃シーンに自身のお気に入りの音楽を流すような滑稽さが何よりバランスをとっています。

穢れが、純粋に触れて変化をはじめ
穢れが穢れを纏って暴走し
純粋が汚され、それに後悔をし

様々な人物模様が揺れる中、ある一点。
”ヒーロー”とは?
という問いに対して結論を強いる犠牲。
そして”ヒーロー”とは?という問いに出す答え。
主人公がクライマックスに名乗る自身の名は?

作品の質的な部分は割愛します。
外観だけではこの映画は脆弱です。
しかし哲学は美しいものがあります。
割と辻褄合わせを几帳面に行ったシーンも多いですが
全体としてエモーションの前傾姿勢のような映画です。

最後の純粋性がきちんと継承され、なお不格好で飛び立つ主人公に祝福をすべきでしょうか?忘れないことが彼にとっての応援歌なのでしょうか?誰しも心の中に「鋼鉄ジーグ」がいます。それを内なるMADというのかもしれません。
Yuuki
4.8
孤独なおじさんエンツォはひょんな事からスーパーパワーを宿してしまうが、チンピラなので私利私欲のために使っていた。ある日、自分の殻に閉じこもって現実とアニメ「鋼鉄ジーグ」の世界を混同する女性アレッシアと出会い、おっさんがフルパワーでゴロツキを撃退する姿を見て彼を鋼鉄ジーグと重ねるようになる…な話

イタリア制作の、永井豪原作アニメを超絶リスペクトするダークヒーローもの。めちゃ面白い!!最高!!!生きることに希望を見出だせないきたねえおっさんエンツォがスーパーパワーに目覚めて、さらにヒーローの何たるかを知り尽くすちょっと頭のおかしい女アレッシアと関わるうちに自分のアイデンティティ・やらなければならないことを見つけ、目の前の悪を討つ…という胸が熱くならないわけがない勧善懲悪ストーリー。最高です。キーとなるのが「鋼鉄ジーグ」っていうチョイスもすごい!マジンガーZでもゲッターロボでもガンダムでもなく鋼鉄ジーグ!!圧倒的存在感!

鋼鉄ジーグをプロジェクターに写して二人で見ている時にアレッシアの情緒がおかしくなって、エンツォがぎこちなくスクリーンの前で抱きしめるというシーンがあるんですが、ここ、マジでめちゃくちゃ美しいんだよな〜〜こんなジーグの使い方あります!?みたいな。鋼鉄ジーグ本編自体は本当にひとつまみのスパイス程度の使われ方だけど、監督のリスペクト精神が随所に見られる素晴らしい構成でした。ジーグじゃなくても良さそうだけど、最後まで見るともうジーグじゃなきゃね!!!ってなっちゃうね

孤独なエンツォと天真爛漫なアレッシアというキャラが対照的な感じも、男が女に振り回される関係で実に良かった。情緒の不安定さは結構めんどくせっとはなるものの、その扱いづらさや脆さもエンツォの心情と合わさってストーリーに一捻り加えていい感じ。そしてそこに絡んでくるジンガロがまた悪役として100点のキャラクター!マフィアの世界でのし上がりたい欲求と、手下をコマとしか見ておらず自分が生き残るために媚び売り裏切り何でもする泥臭さとサイコ感が「エンツォの戦う理由」として機能しているんですよね…。かなり変化球を加えたヒーローものとしてかなり面白く見れるので、オススメですよ

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