BU・SUを配信している動画配信サービス

『BU・SU』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

BU・SU
動画配信は2024年3月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『BU・SU』に投稿された感想・評価

ちろる

ちろるの感想・評価

3.8
置かれた環境が嫌で東京に逃げ出して、花街見習いとしながら高校生活。
どうせこんなもん、しょせん。しょせん。
暴れてなにかを壊す勇気もないけど、全てのものに不満だらけの富田靖子さんら演じる麦子の陰鬱な演技が実にハマっている。
顔がおブスな女の子と心がおブスな女の子によるガールズ青春ムービーである意味 「花とアリス」の元祖的な雰囲気もある。

初めこの麦子は斜に構えた系だと思ったけど、実は曲がった事が大嫌いなタイプなのだったからこの無愛想なスズメのこと嫌いになれなかった。
これは富田靖子さんが若干18歳の時の映画らしいけれど、この年齢で陰のある目の演技をできる人って当日少なかったんではなかろうかと思うけど、まさしく適役!

地下鉄の駅がまだ汚くて、見慣れた東京の街もなんかノスタルジック。
学校へ行く駅を通り過ぎてちょっと違う空気を吸ってみたくなって出来たばかりのディズニーランドが見える浦安から渋谷まであてもなく歩きまくるあのシーンが好き。
そしてラストの学園祭での八百屋お七の演技、、必見です。
Omizu

Omizuの感想・評価

3.8
【1987年キネマ旬報日本映画ベストテン 第8位】
CMクリエイターとして活躍していた市川準監督のデビュー作。主演の富田靖子、共演の高嶋政宏は高く評価され、この年の新人賞を総ナメにした。キネマ旬報日本映画ベストテンでは第8位に選出、読者投票では第2位に輝いた。

市川準監督、すごく好きだ。とにかくセンスがいい。長編デビュー作ならではのフレッシュさもありつつ、『つぐみ』などに繋がる少女の惑いを繊細に表現した演出手腕は見事なもの。

ここでの「ブス」は外見ではなく「内面ブス」のこと。捻くれた暗い少女の心の動きを見事に捉えている。八百屋お七を通して情念が静かに燃え上がっていく。それを視覚的に表した終盤に圧倒される。

映像センスが素晴らしく、どこを切り取っても画になる。派手な話では一切ない、かなり地味な話であるのにも関わらず、それを感じさせずに惹きつけられるというのは凄いことだ。

とにかく繊細でセンスがいい。市川準監督のデビュー作とは思えない表現力が炸裂している。個人的な市川準監督ベストは『つぐみ』で変わらないが、本作も非常に好きな作品になった。
市川準デビュー作。
内館牧子脚本。
本来は富田靖子と「さびしんぼう」でコンビを組んだ大林宣彦が撮る予定だったらしいが、未だにDVD化されていない「漂流教室」の撮影が長引いて不可能になったらしい。

デビュー作にして、いやデビュー作だからこそ、ワンカットワンカット、全く油断無し抜かり無し。

アメリカの青春映画に欠かせないプロットと言えばプロム。
日本映画の場合は文化祭。
パッと思いつくのは、「リンダ・リンダ・リンダ」。
文化祭映画としても、カタルシスへの期待と歯痒さや切なさに溢れた良作。

劇中に子供達が話すユーモアと感化。
チョロチョロと岩清水のように健気に流れている。

エンディングの原由子も良きかな。

『BU・SU』に似ている作品

時代屋の女房

上映日:

1983年03月19日

製作国:

上映時間:

97分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.4

あらすじ

夏の盛りに、銀色の日傘をさしてやってきた女房が、3度目の家出をして6日が過ぎた――― 直木賞受賞の村松友視の原作を、才匠・森崎東監督がメガホンを取った意欲作。人間っぽく、人なつこい、コクの…

>>続きを読む

台風クラブ

上映日:

1985年08月31日

製作国:

上映時間:

115分

ジャンル:

3.7

あらすじ

大型台風が接近する信州の田舎町。だらしない毎日を過ごす中学生の理恵たちは、退屈したりイライラしたりと落ち着かない。やがて豪雨となり、校内に残った恭一たちは閉じ込められてしまう。一方、学校を…

>>続きを読む

早春物語

製作国:

上映時間:

96分

ジャンル:

配給:

  • KADOKAWA
3.2

あらすじ

写真部に所属する17歳の高校生・沖野瞳。ある日、彼女は撮影に出掛けた鎌倉で中年男性・梶川と知り合う。大人びた友達への対抗意識もあり、瞳は梶川に淡い恋心を抱く。ところが、付き合いを深めていく…

>>続きを読む