こういう東京に憧れて上京してきたなとか思った。
ある一定の距離感を持って、突き放すでもなく、執着するわけでもない距離感を求めて。
湿度と寂しさと煌めきが入り混じったような空気感。寂しさをそっとおい…
数年前に家族を残し家出した浜中康一(長塚京三)が、突然ふらっと帰ってきます。
東京の下町の商店街で康一の父が営む電気屋で働く康一、向かいの喫茶大沢には、かつて恋仲だった、たみ(桃井かおり)や常連客、…
この作品があって良かった
悟ってなんかいない4人の中年達と昔も今も記憶してくれている街。街を描いてくれるから市川準が好きなんだ。
若い男女の4人の構図が完全に重なりきってないのが、桃井かおりたち4人…
夜も夕方も朝も昼も、どの時間帯の光も情感溢れていて美しかった。
光だけじゃなくピアノとバイオリンによる音楽や、しがらみの中で秘める想い、きっとこれからどんどん寂れていきそうな気配がある町の風景など…
ワンカットワンカットが美しい。
少し前の東京を映した写真集のようで、
見ていてじんわり温かい気持ちになる。
ストーリーは純文学的で、
展開などがとりわけ面白いわけではないが、空気感含めて、ダラッとし…
喫茶店での人々のくつろぎ方が良いな。談笑と、囲碁と、煙草と、今じゃ見れない光景。時間が穏やかでゆったりとしている。中年男女の恋愛が繰り広げられる傍ら、若者男女の三角関係も良かった。野球ボール投げ合っ…
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