雪の断章 情熱の作品情報・感想・評価

「雪の断章 情熱」に投稿された感想・評価

冒頭13分間の長回しは庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明ノ宿』のぐるぐる回る舞台のよう 長回し直後の上体を反らせてバイクの後部座席に乗る斉藤由貴、校舎の柵に登って上から話しかけてくる刑事の奥から聞こえてくる「聖者の行進」の異様さ、ラスト手前の桜の木の下に集う三人 とか好きなところたくさんあるけど段々キチガイ演出についていけなくなる 前半はさいこう
デヴィッド・リンチのシュールさというよりも、ハッキリとそういう描写はないのに漂う背徳感やエロスはその不条理な世界との合わせ技でドジャン・マカヴェイエフの作品の様な。
長らく未DVD化だった作品。
今はAmazonプライムで見れるんですね。
虐待されてた孤児を引き取り育てる男(榎木孝明)ともう1人(世良公則)の庇護の元で育つ少女(斉藤由貴)のキャンディキャンディみたいな少女漫画的ストーリーながら中身は完全に狂ってる。
可哀想だからって犬でも拾うみたいに養女にしちゃうのが凄い。
殺人事件が起きてヒロインが容疑者として疑われるけど、そのミステリー要素は全く重要じゃなくて相米慎二監督お得意の冒頭の長回しから、何故か銅像が金粉ショーみたいに身体にペイントした人が立ってたり(意味不明)最後は古い忠臣蔵の映画のモノクロ映像が流れて終わる等々、多分ですけど相米慎二監督はつまんない脚本に新人のアイドルを押し付けられて開き直ってもう好き放題やらかした結果、こんな怪作奇作が出来上がったのでは。
広末涼子の初主演映画『20世紀ノスタルジア』と並ぶアイドル電波映画(そんなジャンルあるか?)の二大巨頭。
何を観せられてるのか?ってシーンの連続。事件なんかどうでもいいのが良い。性の匂いがプンプンしててそれがラストに頂点
13分に及ぶ18シーン1カット。積もった雪の固さ、窓の霜。相米慎二が北海道育ちだからなのか、セット撮影にもかかわらず北海道を感じさせる。

しかしこの長回しの必然性は? さらにこの次のカットがタンデムに乗ってのけ反る斉藤由貴。たびたび登場する小竹信節の自動人形。途中で流れる買い物ブギ……。いったい何を見ているのか?

とは言え斉藤由貴がシャワー浴びながら、養父の榎木孝明に「偽善者」と電話するシーンが好き。斉藤由貴が少女から女に変貌するのがこの映画のテーマ。
kouhei1813

kouhei1813の感想・評価

2.0
ビブリア古書堂の事件手帖最新作で紹介されていたので、この間WOWOWでエアーチェックしていたのを思い出し、本を読む前に取り敢えず見てみた。随分少女趣味的な物語に殺人事件のミステリーを結びつけているが、ミステリーの方はヘッポコで、結局一人の男がみなしごを育て上げて自分のものにしてしまったという倒錯した物語と言われても仕方ないような作品であった。今のご時世じゃ児童福祉法などに触れて成立はしないだろう。しかし友人が罪を背負って死んでいったぐらいのオチにして欲しかった、監督が小説を壊している場合もあるので一応小説も読んでみよう。
ストーリーはミステリーそっちのけの倒錯劇だし、いい年こいて女子高生に執着する榎本孝明と世良公則もキモい。

それらがどうでもよくなるぐらい演出がクレイジー。
買い物ブギのインパクト強すぎ。
【フューチャー&パスト&ナウ】


『カメラを止めるな!』
における、
『長回しを過去への布石』
だとすれば、

本作『斉藤由貴の断章』は、
『長回しを未来への布石』
として用いています。


いずれにせよ、
『今へと続く布石である』
ことに変わりはありませんが。


【カメラを回す】


『カメラを止めるな!』
の冒頭長回しは、
『カメラで人を追いかける』
POV方式に近いイメージです。


しかし本作の長回しは、
『カメラを中心におき』
『周囲を見回す』
ようなイメージです。


『コマ回し』『コンパス』
のようなイメージでしょうか。


文字通り『カメラを回す』
という感じです。


軸がなければ、
人生は上手く回らない。


【ひとりじゃないのよ】


『出ていけないやつらが』
『平気で他人に出ていけとほざく』
そんな映画でした。


事件を執拗に追う、
『コロンボみたいな刑事』
が出てきましたが、
『お前はコロンボにはなれんよ』
『お前はサイコパス刑事だよ』


『ソーマイシンジ そーうまい♫』
『ソーマイシンジ そーうまい♫』
ヨージ

ヨージの感想・評価

3.0
要はジャンバルジャンとコゼットなのか。
「ミュージカル」と言うには選曲にセンスがない。
umi

umiの感想・評価

5.0
スゴい映画。
斉藤由貴は可愛すぎた、怒るときの声は特に良かった。台詞として書かれた言葉が魅力的なのは言わずもがな、それが斉藤由貴の声で語られるとき、キャラクター・斉藤由貴という女優・言葉のイメージが互いに相乗効果を持ち合って、夏樹伊織という女の子の魅力が爆発する…!
「身も心も汚い手で触られたみたいで、それでシャワーを一時間も浴びていました」
「飲みたいよォ、桜の花びら飲みたいよ」
のシーンはときめきだった。

===

180718追記
脚本は最悪、明らかに失敗作だと言い切る監督の話を聴いた。確かに物語に関して言えば、女性観の酷さを筆頭にツッコミが尽きないし、2018年、今相米はアリかと訊かれたらとてもそうは言えないと思うけれど、続
Tyga

Tygaの感想・評価

4.1
冒頭の13分長回し(擬似ワンカット?)+斉藤由貴のファーストカットと、桜の公園の長回しの二つだけでもう素晴らしかった。
後、外套を返す時に斉藤由貴の顔にかかる陰。

原作も面白いのだけれど、一般的な映像作品にするとウェットな昼ドラっぽくなりそうなのにそうならないのが相米印。
健康的で変態的。

斉藤由貴の歌が想像より上手い。