雪の断章 情熱の作品情報・感想・評価

「雪の断章 情熱」に投稿された感想・評価

Tyga

Tygaの感想・評価

4.1
冒頭の13分長回し(擬似ワンカット?)+斉藤由貴のファーストカットと、桜の公園の長回しの二つだけでもう素晴らしかった。
後、外套を返す時に斉藤由貴の顔にかかる陰。

原作も面白いのだけれど、一般的な映像作品にするとウェットな昼ドラっぽくなりそうなのにそうならないのが相米印。
健康的で変態的。

斉藤由貴の歌が想像より上手い。
otom

otomの感想・評価

4.0
相米慎二的長回しから始まり、斉藤由貴登場シーンやバスルームシーン、花屋のシーン等々、昨今の日本映画にはない気概を感じる。古くは足長おじさん、最近ではうさぎドロップなベタの筋だけれども、良作だと思う。
雨

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5.0
相米監督作品が纏う独特の狂気、遊び心、イッちゃってる感が胸に迫る作品。

バードマン、ララランド、FORMA、他のどの作品よりも眩しい冒頭の長回し。バードマン、実は長回し風の編集がされている。編集に頼らず時間軸もストーリーも一緒に料理しながら一発撮りで魅せる相米監督の頭の中は一体どうなっていたんだろう。どんな人だったんだろう。

夜空に舞う粉雪、悲しい予感が真実になってしまう直前のダンス、桜の花びらを泳がせて呑むワンカップ。どれもこれも美しくて儚くて愛おしい。

是枝監督作品「三度目の殺人」での好演が印象的だった斉藤由貴。この人は演れるし、(本当は)歌えるし、狂える人。もっともっと見たい。
今日でもララランドや007スペクター等で冒頭10分程度の長回しをしている映画はある程度 存在するが、本作ほど長回しの中でコロコロと場面、話の展開、時系列が変わっていく作品は中々ないんじゃないかと思う。

そのような場面の変化など以外でも
長回しの中で、ヴァイオリンのBGMを演奏する人までも映し、それが最初と最後の謎のヴァイオリン弾きピエロと繋がっていたりと面白いエッセンスを混入させている。
またファーストカット長回しの中で男が女に電話をするのですが、その相手の女が電話をする場所というか場面をセットで作って、長回しの中で映しているのも好き
清順もよくこの手の手法で、別の場面に切り替わる時にカットで割らずに無理やりセットを作って、ワンカットで撮っているので、本作のそれを見て懐かしくなった

ララランド、スペクターは最新技術の力もあって、ほぼブレがなく、撮影の難易度的にもハイレベルなことをやっているが、本作みたいに長回しの中で物語に影響を与える要素を入れるといったことまではやってないから、相米って天才なんだなって思う
斉藤由貴の目がバキバキにキマッていてかわいい。くさい演出が鼻につきもするが、彼女のイッちゃってる気味の演技と合わさって、妙なメロドラマになっている。冒頭の長回しは、このためにわざわざセット作ったんかと思うと笑える。直後の2ケツ顔のけぞらしショットも鮮やか。相米は雨を好む監督だが、本作は雪や桜まで降らせる大盤振る舞い。少女が海に浸かるシーンもお馴染みだが、今回は男が波に身をさらし、ヒロインが助けるという構図もある。その直前の、海面に反射する光が遠くの火事のように見えるショットが良い。
Nishmarra

Nishmarraの感想・評価

4.2
映画の冒頭から雪の積もった橋の上・道路の白線・河・海岸の堤防など、常に生と死の境界線上をフラフラとみなしごの斉藤由貴はゆく。
カメラは彼女の葛藤や苦痛に過度に寄り添うわけではなく、遠くから彼女の運命を見守るかのように彼女の選択やそれによって彼女の周りで巻き起こる現象を捉えていた。
更に斉藤由貴以外はメインキャストでもピンショットやハッキリ認識できるような画角で顔が映る事もほとんどなく、それが映画全体に奇妙な印象を与えているし話の軸はそんなところにはないのだと示しているように思えた。
サーカスのように、ギリギリのラインで、偶然性の強い揺らぎの中の薄い選択によって、私たちは、稀に、通じ合うことがある。
セーラー服と機関銃
ションベン・ライダー
台風クラブ
光る女
東京上空いらっしゃいませ
など、アイドル映画の傑作を残した相米監督作品の中で引き合いに出されづらい作品ではあるが、何ら他作品に引けをとらないサスペンスラブストーリーの傑作といっていい。
母親に捨てられた孤児を引き取って育てた男とその親友がそれぞれ美しく成長した少女に思いを寄せるが、それは秘する思いだった…
雪降る夜の出会い、荒れ狂う波の中テトラポットでの告白、春先の公園で桜の木を囲んでの三角関係キャッチボール(サウスポー2人というのが絵になる)と夜は三人の別れ酒。
そして…遺書。
様々なシーンが忘れがたく泣ける…
そして世良さんが格好いい!
Akito

Akitoの感想・評価

3.6
原作が面白かったので鑑賞。
原作は主人公の一人称で心情の描写とか文章の美しい所が良かったけどストーリー自体はメルヘンなので、そもそも映像化に向いていないのかも。
変な演出が多くてそこは面白い。
最初の長回しがすごかった。あのセット、どうやって作ったんだ!?
そして斉藤由貴初登場シーンのバイクの後ろであの態勢は何の意味が?
パレで