Youtubeの映画チャンネルPizzaFlixで鑑賞可能な、自殺した妹の真相を探るべく彼女が通っていた美術大学に姉が入学するテレビ映画として作られた学園オカルトホラー。ケイト・ジャクソンとシェリル・ラッドという初代「チャーリーズ・エンジェル」の二人も出演（後者はチョイ役）。

ストーリーは「サスペリア」風ですがこちらの方が少し早く作られてます。印象的なシーンはあまり無く幾つかの謎を残したまま終わるので消化不足感も否めませんが、悪い画質は70年代B級映画らしい魅力的な雰囲気が有り同級生が描いた自殺した妹にそっくりの絵は少し不気味だったり池に逃げた教授を何人かの学生が木の棒でつっついて殺そうとする辺りはユーモラス。

主人公演じたウィノナ・ライダー風ショートヘアのパメラ・フランクリンも悪く無いですが「チャーリーズ～」では地味な印象だったケイト・ジャクソンがスラッとした感じで目を惹きました。2000年にはケイト出演でリメイクも作られてます。

謎の自殺で妹を亡くした姉が妹の大学に入学し事件を探るうちに、学園を取り巻く悪魔的な事件に巻き込まれていく。
サスペリアの四年前に製作された女子寮×悪魔崇拝の組み合わせ。

キャストに後にチャーリーズエンジェルでブレイクする女優さんが2名出ている他は、取り立てて特徴の無い学園系ホラー。
腑に落ちない箇所があり過ぎて詰めが甘い。

'23秋のホラー/ミステリー祭③

【戦闘機対戦車】のデヴィッド・ローウェル・リッチ監督による、
TVムービーで、【サスペリア】の元ネタ⁈【オカルト・サスペンス】。

浅野君のレヴューに惹かれて鑑賞の巻〜


何かに追われるように猛スピードで車を走らせる女学生のマーサ（テリー・ラムリー）は、遠く離れた姉の住む家に逃げ込む。
しかし、外出から帰宅した姉のエリザベス（パメラ・フランクリン）が見たものは、マーサの無残な首吊り死体だった。
警察は自殺だと決めつけるが、エリザベスは納得がいかない。
そこで彼女は事件の真相を探るべく、本名を隠して妹の通っていたマサチューセッツ州のセーラム学園に入学する。
そこで彼女を待っていたのは、、
やがてエリザエスは事件の真相に近づく…。


冒頭の
OPクレジットバックからグダグダいや、ツッコミ必至のユルユル展開炸裂〜で、ありがとさん！
↑
車で追いかけられてる最中に車停めて公衆電話掛けちゃそりゃ、見つかるわ〜。

序盤から
追われての殺人は、【サスペリア】と一緒。

妹の死の真相を探るべく姉が女学園に偽名で難なく入学する展開もテンポ良過ぎ。

美術の授業の中で、エリザベスは妹、マーサがモデルになった絵を目にする。
そのマーサ表情は怯えていた。
描いた生徒に描かれた場所のヒントを聞き、単身で夜中に学園を探る、、

2人目、3人目の被害者が出る、、

明らかに殺人は起こっているのだが、TV制約の為か全てが死後で、殺し（グロ/血糊）のシークエンスは一切描かれないし、警察の介入無し、或いは無能。
オカルト/ミステリーのムードのみ楽しむ作品。
短尺も有るが、意外に間延びしない詰まった脚本だ。

クライマックスには
キャラのツイスト有って真相を判明させるが、結局、怖さ的なインパクトは無いまま。


片付け方が雑というか、【サスペリア】と同じだが、
ラストはモヤっと締めている。


総評:
広がりは無いが、短尺も手伝って意外に間延びしない脚本。
ホラーのカテゴリーだが、形としては出ていない。
プロット一緒の【サスペリア】より４年早く、仮にダリ男監督が本作を 元ネタ にしていたとしても仰々しい大幅アップデート能力には感心する。


オマ毛:
・ところであん時のアンタ誰⁈

・’00年リメイクの【サタン・スクール/美しき悪魔】って、どんなだ⁈

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