シドニー・ルメットっぽい社会派ドラマ…の様な違う様な作品。

今や衰退の一途を辿りまくってるテレビ業界だが、メディアの最先端で最高峰だった約半世紀前は、確かに今より過激な内容が多かった～。

人の生死も厭わない成り振り構わぬ視聴率合戦を繰り広げる業界内の人間描写は、今観ると流石に滑稽でやり過ぎな感じだが、豪華主演者達の熱演も相まって、なかなか観応えあり。

ラストも当時の映画臭 プンプンでイイ感じ。

目立って稼ぎたいなら、誰かSNSで毛沢東アワーやりゃイイのにね～(^^)

…最後も作品に習ってもらって～😁

絶妙に古さを感じる作品
なぜならテレビ局が覇権握ってるから📺
現代版リメイクなら『ネットワーク』の意味も変わる📱
ただ今は選択肢増えてるからハワードみたいなマス向けの教祖は生まれづらそう
舞台は古臭いけどお話は普遍的で面白い
メディアは変化してもスキャンダルはみんな大好きだし
ダイアナのフィクサーぶりは新間寿を彷彿
ラストあえてターゲット選ぶならハワードよりも会長では？

• #1977年公開作品

「午前十時の映画祭14」にて鑑賞。
架空の大手テレビキー局を舞台に、視聴率に踊らされるテレビ業界人の狂騒を痛烈に風刺したブラックコメディ。
「キングオブコメディ」「ジョーカー」「悪魔と夜更かし」でも描かれた、70年代TVショーの雰囲気が堪らない。
今作の脚本とプロデュースをそれぞれ担当したパディ・チャイエフスキーとハワード・ゴットフリードは、この時点で既に見抜いていたのだろうか？世の中がグローバリゼーション化し、それに伴ってあらゆるモラルが崩壊し、拝金主義が到来することを。
長年の重責によりココロが壊れてしまった劇中のニュースキャスターは、その後“怒りの預言者”となったけど、この脚本家とプロデューサーの2人は、まさしく未来の“予言者”。
タイトルの「ネットワーク」も、今作では一応、放送局の全国系列局の意味での“ネットワーク”だけど、現代目線からすれば、どんなものにも置き換えが可能で、しかも“真”を突いている絶妙なタイトル。
とても50年近く前に作られたとは思えないほど、2024年現在の視点で、設定やセリフのひとつひとつに全く違和感がない、恐るべき作品。
今作のような、ソフトもほぼ絶版で中々鑑賞する機会の無い作品が観れるところに、「午前十時の映画祭」の価値がある。

• #2024劇場とらキチ
• #ニューヨーク街角シリーズ