東北の小藩で前藩主の用人をつとめた三屋清左衛門(北大路欣也)は、家督を息子に譲り、離れに起臥する隠居の身。悠々自適の生活を望んでの隠居であったはずが、世間から隔絶されてしまったような寂莫感が襲う。そんな日々も束の間、清左衛門のもとには、親友の町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)らから、種々の事件が舞い込んでくるように。隠居の身の気軽さから、事件解決に奔走する清左衛門であったが、段々と藩を二分する政争に巻き込まれてゆく…。
伊達の当主・忠宗は、1年ほど前は名君と呼ばれていたが、現在は連日お浜御殿で酒色に浸っていた。そんな伊達家のお家騒動をめぐって颯爽と仙台に乗り込んだ退屈男・早乙女主水之介が、新剣法“諸羽流比…
>>続きを読む気の進まない縁談に食欲不振の鶴岡藩主息女・貴美姫。そんな姫に代わり、乳兄弟のお毒見役・お登志が姫の食事をみな平らげていた。そんななか、嫁入り準備で江戸へ向かう途中、姫が脱走。家臣たちはお登…
>>続きを読む美しい娘に一目惚れした旗本の四男坊・大四郎が、趣味で集めた古文書でお上に召し抱えられ、めでたく娘と結ばれる(「冷飯」)。肉体的奇癖を持つ女房から逃げるように旅に出た大工の参太が、旅先で女房…
>>続きを読む旗本の男谷家から勝家の養子に入った小吉は、見事な剣の腕と江戸っ子肌の持ち主。石川右近の屋敷へ御機嫌奉仕に出かけた彼は、男谷家の財産の無心を頼まれるがこれをはねつける。賄賂政治は世の習いと、…
>>続きを読む優れた味覚と腕を持つが、気の強さが仇となって1年で離縁された春(上戸彩)は、ひょんなことから加賀藩の料理方である舟木伝内(西田敏行)に料理の腕を見込まれ「息子の嫁に」と懇願される。伝内のた…
>>続きを読む断筆宣言をした90歳の作家・佐藤愛子(草笛光子)は、新聞やテレビをぼうっと眺める鬱々とした日々を過ごしていた。同じ家の2階に暮らす娘・響子(真矢ミキ)や孫・桃子(藤間爽子)には、愛子の孤独…
>>続きを読む(C)2016時代劇専門チャンネル/BSフジ/東映 藤沢周平(R)