借り

殺し屋のメアリーは、悪の組織の一員アンクルの下にいた少年ダニーを助けるが……

タラジ・P・ヘンソン主演

彼女の決意

思ったより静かな雰囲気でした

アクションはそこまで
ラストは良かった

少年との交流
ドラマ要素が強いかな

色んな組織が絡み合います

点数のつけ方に迷うところですが、…別にそこまで良くも無いけれど、この平均的は低すぎる！コレは、観れたら観た方が良いやつです！

アフロアメリカンだけで構成される犯罪組織の、腕利きの殺し屋であるメアリーは、かつて消した男の遺した息子（ホントは彼も消さなければならなかった）をいつも影から見守っていた。少年はメアリー達と利害関係が衝突する組織に身柄を引き取られていて、碌に食事も与えられず、ぶん殴られながら、いいように使いっぱしりをさせられていた…。
ある日遂に精神、体力の限界を迎え路上に倒れこんだ少年をメアリーは助け、彼女の部屋に匿うことにした。少年の待遇について話をつけようと訪れた敵対組織の事務所で、うっかりその場に居たクズ共を皆殺しにしてしまうメアリー！…てへ☆
犯人探しに躍起になる組織は、当然のようにメアリーの組織に疑いをかけ、両者は一触即発状態！唯一真実を知る当事者のメアリーは、まるでクッションの破片の中で涼しい顔で佇む留守番のワンちゃんのような面持ちです。心が冷や汗でべしょべしょである！

…まあ、割とよく有る話です。（映画では、ですよ！）なので、タイミングによっては「またコレか！」ってなるかもしれないけど、個人的にはちょうどこんなのが観たかったのでご機嫌です。製作陣が『ジョン・ウィック』のチームだそうで、まあ確かにこれで主人公が白人の残念イケメンだったら、さすがの吾輩も「またこんなのか！」って思ったかも…。
監督はババク・ナジャフィ氏。スウェーデン育ちのイラン人だそうです。監督の前作は、『エンド・オブ・キングダム』。個人的には『エンド・オブ・ホワイトハウス』より数倍面白く感じました。相当に腕は有ると思います。…しかしなんだってそんな出自の方が、こんなゴリゴリのブラック・エクスプロイテーション撮るんでしょうね？フィフィとかケント・ギルバートみたいな捻くれ曲がった心理？（喩えが最悪である）
ブラックらしさは、例えばファミリーの絆みたいなところに見え隠れしますけど、そもそもコッチが根本的な部分でブラックの精神性のなんたるかが分からない。未だに『ジャッキー・ブラウン』を真芯で捉えられないもん。
で、ストーリー的には、開き直ったイタズラワンちゃんことメアリーが、都合の悪い相手を皆殺しにするという景気の良過ぎる展開。パッケージのコピーに有る“一人VS全員”通りです。全員なので、私もあなたもです！ここの描写が流石の『ジョン・ウィック』チーム。既視感は否めませんが、安定のガンアクション&車で蹴り殺す系アクション！溜飲ゴキュゴキュです。わたくし寡聞にして存じませんでしたが、この皆殺しのご機嫌なBGMこそが、タイトルになってる『プラウド・メアリー』という曲だそうです。殺りたくて震える、とかそんな歌詞かな？

まあ、ネタバレとか気にする作品では無いと思うので書いちゃいますが、メアリーも実はそもそも…という事が有りまして、最終的にはメアリーと少年、2人でロード・トゥー・パーディションなわけです。もう個人的には全然面白かったので、是非続編を作って欲しいですし、その時は少年は散切り頭で、乳母車に機関銃とかついてて欲しい！メアリー・ザ・ウルフ・ウィズ・チャイルドで、シトシト・ピッチャンなのである！！！

2021/02/02 Netflix 135作品目

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