それまでの人生が何人もの命を助けることに繋がっていた。何か1つでも違っていたら結果も違っていた。人生はそういうものかも。
でも、この事件解決にスペンサーが関与していなかったら、彼の自身はどこでついたろう。この彼の学習障害が小学校ではっきり診断されていたら、スペンサーの将来も違っていたろうが、この事件に関わっていなかったかもしれないし、人生がどう転ぶかだれにもわからない。
この映画は、今までの経験が報われる日が必ず訪れてくることを示唆してたので、自信が持てる機会を掴んだ。テーマとして、いわゆる「英雄」を扱う作品ではなく、本当に平凡な若者たちが、少しの勇気を振り絞って起こした行動、誰にでも起こるし、きっかけがあれば誰でもできる、というところがイーストウッド監督のメッセージなんだろうな、と私は受け止めました。