【年末調整】
の時期ですね

毎年毎年、めんどくさいです

それにしても、あの様式、欄が小さくて字が潰れちゃいません？
誰だよ、あのレイアウトにしたやつ

ああ、サラリーマンにしかわかんないネタでごめんなさい

で、もうお分かりですよね？

出てきませんでした、四字熟語

んじゃまあ、レビュー本体をどうぞ


あるがままの自分”でいることを願う30代前半の女性を巡る男女3人の出会いと別れを描き、2001年カンヌ国際映画祭でレイル・ドール賞とエキュメニック新人賞をダブル受賞した秀作。 ＞
以上が、スカパーｃｈ707日本映画専用チャンネルの番組詳細からの引用である。
　でもって、この”あるがままの自分”ってのが曲者だ。この作品で焦点が当てられる３人はどいつもこいつも現代日本のステレオタイプなコミュニケーション不全気味の２０代後半～３０代後半だ。
そして言ってること＆行動が青臭い。ま、これは自戒もこめてなんだが。
　画面の向こうの彼らにつっこみが入れられるならば鏡で己を見直して見るのもいいし、妙に共感してしまうなら非常に危険だし、何にも感じないならそれまた問題かもしれない。もし、それが狙いでわざとこんな居心地の悪い作品を撮ったのならば、監督はかなりの曲者だってことなのだろうか。

• #出会いと別れ
• #コミュニケーション不全

私はこれを観ずしてハマグチェを観ている気になっていたのかと思ってしまうくらいにハマグチェ過ぎてビビる（勿論逆だが）。そりゃドライヤーみたいな話にブレッソンみたいな撮り方なんだろうけど、やっぱり『PASSION』の発話の仕方なんてまんまこれだろうし『親密さ』の夜や演劇部分に近しい雰囲気がある、森口瑤子はもう河井青葉にしか見えない。人物を横に配置しながらそれぞれの埋めようのない縦の関係性を、高低差を描く試み、愛だなんだを口実にしながらも結局はそこが揃わないが故に交渉は決裂していく。2階で別れ話をした後に1階の自室に戻りふと上を見上げる男、上昇志向と安定志向とがようやく交わう先に新しい可能性が提示され薄くて厚い他者との壁が突破される。あまりに暗いライティング、そこから醸し出される『接吻』の小池栄子同等の不穏さや緊張感があるが、作品自体の研ぎ澄まされ方はこちらに分がある。わざわざ夜道を車で追っかけて来てクッソ性格悪い捨て台詞吐いて去っていく中村トオルに笑う。これはハマグチェ作品を語るうえでもちゃんと容易にアクセス出来るようにしなきゃいけないのでは…めっちゃ面白い。

いや〜すごいな

三者三様、みんな、自分の生き方がある
じゃあそこで、他の誰かと一緒に生きようとするときに、今までの生き方を変えるべきなのか？それとも…
端的に言えばこんな話だけど、そう簡単にはいかない

男2女1での三角関係を描くドラマって受け身な女性キャラを2人の男性キャラが取り合う…の流れのやつが多く、ああはいはいまたそのやつね、となるんだけど、これは全然そんな話じゃなくて良かったな

影山は、今の自分のままで良いと、自分のことをはっきりと自分で分かっていて、その考えを真っ直ぐに相手に伝えられるというすごいキャラクターで、すごいすごいと思いっぱなしだったんだけど、（最初は何を考えてるか分からず不気味な印象だったけど）でも、物語の後半になって、今度は、自分がされて嫌だった価値観の押し付けを新しい恋人にしちゃってない？とモヤる
自分が楽だと感じる相手は本当に同じことを自分に対して思っているのか…と後半は考えてしまった

この話には、完ペキ正義の人もいなければ完ペキ悪の人もいない

やり手のビジネスマンの仲村トオルだって、すっごい嫌なやつだな〜とはなるけども、ある意味競争社会の犠牲者でもあるし、影山に非を咎められて過ちに気づいて妻に電話をかけたりする（これもまあ怖い描写ですが…）のをみてると、いたたまれない気持ちにもなる

運送会社で働く青年が、この生活から抜け出したいと思う気持ちだってめちゃくちゃわかるし、元カレがすごい金持ちのスマートなビジネスマンだって知ったら、自分と比べて卑屈になっちゃうのはそりゃそうだよね…

てな感じで、3人とも、いろんな面があるし、言ってることには、分かるところも同意できないところもいろいろあるので、観ててどんどん思考がごちゃまぜになってく
「私はこの人に共感した」と特定の1人を指して言うなんて、到底むりなかんじ

最後、あのあとどうなるのか分からんなあ

DVD出して〜