女人哀愁の作品情報・感想・評価

「女人哀愁」に投稿された感想・評価

Taul

Taulの感想・評価

3.0
『女人哀愁』(1937)動画サイトで。成瀬巳喜男。入江たか子主演。身分違いの嫁入りで女中扱いされる主人公。家事にふりまわされる和室のアクションが凄い。その姿を籠の鳥に重ねて映す巧みさも。やや強引な感じはするが女性の悲哀と自立を描く。成瀬の好きなモチーフいっぱいで戦前の佳作の一つ。
イプセンの「人形の家」の家を彷彿させる内容(これだけでわかる人はわかりそうw)
特に印象的だったのは入江たか子の美貌と、子供が算数の醤油の問題を周りの大人にひたすら聞いて回るシーンかな。
由子

由子の感想・評価

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縁談でお嫁になったら超地獄だったというお話・・・これは戦前の映画ですと書いてあった。戦前とはとてもむかし・・・時代が移ろえば苦しみの種類は変わってゆくのに生きてゆく上で救いとなるもの尊きものはきっとそんなに変わらせん。小出しに物申せんかった自分のツケまでもが被害者意識として膨れ上がっていく女の様や、ハリボテの服をかぶった虚勢の王様のいやな加減・・・どちらの機微も優劣も絶妙に描かれていた。制作日が遠ければ白黒ならば本当に古い映画なんだろうか。。ようわからんが良質。入江たか子がのぺっとしていて後半美しい。
dailyfroth

dailyfrothの感想・評価

3.5
『限りなき舗道』とほぼ同じプロットでジャンルでいうなら同じくほとんどサイコホラー。嫁ぎ先で我を張らず献身的に嫁の務めを果たそうとする入江たか子だけどクレオパトラのようなアイメイクが家じゅうの誰より自己主張していていまひとつ説得力に欠ける。佐伯秀男の素晴らしき世界でもあった。
成瀬巳喜男による、お見合い結婚後の花嫁の災難を描いた映画。主人公を含めた主要人物全てに他者への想像力が欠けていてもにゃもにゃしてしまうが、興味深いのはモダンを気取る男が誰よりも家父長制にしがみついており、古風とされる女が自由を訴求するというねじれが生じているところ。「お前らが気取るモダンなんて所詮はカタチだけだ」という製作者側の声が聞こえてくるよう。
会話シーンでのカメラの切り返しの素早さが印象に残ってる。
たむ

たむの感想・評価

4.5
戦前の映画ですが、今も通じる「 私の幸福追求」映画でした。
内容は時代を感じさせますが、テーマは全く古くありません。
 
人形の家かなんだか知らないけどさ、
辛くて見てられないわ。見たよ、でもこれが幸福の形なの?