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ビューティフル・ボーイ

ビューティフル・ボーイの作品紹介

ビューティフル・ボーイのあらすじ

成績優秀でスポーツ万能、将来を期待されていた学生ニックは、ふとしたきっかけで手を出したドラッグに次第にのめり込んでいく。 更生施設を抜け出したり、再発を繰り返すニックを、大きな愛と献身で見守り包み込む父親デヴィッド。 何度裏切られても、息子を信じ続けることができたのは、すべてをこえて愛している存在だから。 父デヴィッドと、息子ニックがそれぞれの視点で書いた2冊のベストセラーノンフィクションを原作とした実話に基づく愛と再生の物語。

ビューティフル・ボーイの監督

ビューティフル・ボーイの出演者

原題
Beautiful Boy
製作年
2018年
製作国
アメリカ
上映時間
120分
ジャンル
ドラマ
配給会社
ファントム・フィルム

『ビューティフル・ボーイ』に投稿された感想・評価

【“すべて”が美しすぎる映画】
薬物に堕ちていく息子と、信じて支え続ける父の絶対愛。そんな愛に溢れた“すべて”という絆のワードでハグしあう二人がビューティフルすぎる。「君の名前で僕を呼んで」彷彿のラストにも注目。
◆概要
出演は「フォックスキャッチャー」のスティーブ・カレル、「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメら。監督は「オーバー・ザ・ブルースカイ」のフェリックス・バン・ヒュルーニンゲン。脚本は「LION ライオン 25年目のただいま」のルーク・デイビス。タイトルはジョン・レノンが当時5歳になる愛息ショーンに捧げた名曲。劇中の父子は実在の人物で、父デヴィッドは、ジョン・レノンの生前最期のロングインタビューを行った音楽ライター。
◆ストーリー
父デビッドとドラッグ依存症の息子ニック(13回の依存症再発のため、8年間で7つの治療センターを訪れた。現在はNetflix「13の理由」の脚本家)。2人がそれぞれの視点から描いた2冊のノンフィクションを原作に、家族の愛と再生が描かれる。
◆感想
絶対的で普遍的な親から子への愛情が映画全体に満ち溢れている。見終わると、決して明るい映画ではないのに、どこか重々しくも、どこか胸が熱くなる不思議な感情に包まれる。
何度も何度も繰り返すニックの薬物摂取。そしてその度に許して信じる父。“ビューティフルボーイ”と、子への揺るぎない愛情を重ねながら、書き綴る同じ言葉。“他のすべてよりも愛してる”と、“すべて”という言葉で繋がる父子の絆。この何度も登場する“ビューティフルボーイ”と“すべて”という二人のキーワード、特に“すべて”でハグしあう二人がとても微笑ましくて美しくて、なんだかとても好きな言葉になりました。
薬物依存の程度はどんどん悪化し、究極の状態にまで堕ちていく子にも、そして自分の新しい家族への悪影響というジレンマの狭間で揺れながらも、消えない子への愛情。自分が当事者だったらとうに諦めているかも知れない状況に、この父の姿がとても眩しく映った。
少し拡大解釈をすれば、ニックのようにドラッグに堕ちていく、身近な誘惑に手を伸ばして結果その何かに“依存”してしまう事は誰にでもありうるわけで、自分に1番身近な存在の人がその状況に陥った時どう接するべきなのか。この映画で描かれる父の姿が1つの答えを示してくれているような気がした。
◆以下ネタバレ◆
ピカイチだったのは、過剰摂取で瀕死に陥る彼女を目の当たりにし、“家に帰らせてくれ”と懇願するニックを拒絶するデヴィッド。ニックの為を思って過去何度も突き放しながら、この時ばかりは涙を抑えられず一人静かに泣き崩れたデヴィッドの姿にこちらも涙腺崩壊でした。
思い返してみればその後、死の狭間に立ち、堕ちに堕ちたニックを静かに迎えるラストは、究極の状況での拒絶という選択肢しかないと考えたデヴィッドの、自ら立てたあらすじだったのかも知れない。
その後8年間クリーンで、仕事で成功もしているという実在のニックの事実。是非この先も身をもって、“依存”から人は抜けられるという証明であり続けてほしい。
そしてそのエンドロールで突然始まる朗読。「君の名前で僕を呼んで」ラストでのティモシー君長回しを彷彿とさせるエンドでの変調に鳥肌!調べると、放浪と酒びたりの人生を過ごしたアメリカの作家・詩人であるチャールズ・ブコウスキーの「Let It Enfold You」という作品で(https://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0410/eln_190410_7205993121.html)、
実在のニック自身のお気に入りらしい。劇中ではニックが大学の講義でも朗読していたし、ニックとこの作者の破天荒な人生に共通するシンパシーから、こんなエンドが生まれたのかも知れない。
淡々と事実が描写される映画ながらも、その一つ一つに心の葛藤や迷いがあってそれが伝わってくる。父の目線ですっかり見入った映画でした。
◆余談
「君の名前で僕を呼んで」の印象が強すぎて、勝手にティモシー君と父の間に何かその類の事が起こるのでは…と言う鑑賞前の憶測が憶測のままで終わってホッとした笑
また、ニックが車の中でノリノリで聴いていたNIRVANAの「Territorial Pissings」。先日観た「キャプテン・マーベル」で流れた「Come As You Are」も含め、過去を表現・輪郭化するアイコンとして自分も好きなNirvanaが使われているのは、少し時代も感じつつ、まあとにかくアガりました。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 父親は息子のことで頭を抱えながら、シリアスにカウンセラーと話し合う。セカンド・オピニオンどころか、複数の受診機関を回りながら、ようやく辿り着いたはずの診療所で父親は神にも縋るような面持ちだが、その姿にはどこか悲壮感さえ漂っている。フリーの音楽ジャーナリストであるデヴィッド・シェフ(スティーヴ・カレル)は、息子ニック(ティモシー・シャラメ)の成長を頼もしく感じていたが、1年前のある日、彼の心の異変を感じ取る。行方不明となったその日、呆然とした表情で、少年期を過ごした部屋を見つめていた。妻のヴィッキー・シェフ(エイミー・ライアン)とは結婚生活がうまく行かずに別れ、その後デヴィッドは画家のカレン・バーバー(モーラ・ティアニー)と再婚した。ジャスパー(クリスティアン・コンヴェリー)とデイジー(オークリー・ベル)という2人の子宝にも恵まれた幸せな父親は、長男の心の不調に気付かなかった。

 堕ちていく息子を信じ続けた8年間を、父親の視点から描いた物語は、総て(Everything)という言葉に集約される。7度セラピーに入院したものの、13回再発した息子ニックの薬物中毒(薬物依存)。もしこれが重篤な病気ならば、患者自身と父親が二人三脚で向かい合うことが出来るが、今度こそ人生を立て直すと誓った息子はその誓いを何度も破る。下の弟妹たちにも恵まれ、幼い頃から優等生として育って来た息子の突然の挫折。父親は彼の総て(Everything)を受け止めるため、時に彼の気持ちに寄り添い、時に同じ薬を体験しながら、何とか彼自身の人生を立て直そうとする。ナイーブさと同時にある種の危険さも併せ持ったティモシー・シャラメの演技は『君の名前で僕を呼んで』には明らかに劣るものの、その痛烈な「痛み」の共有は胸を締め付ける。だが彼以上に素晴らしいのは、苛立ちを隠しきれないまま維持したスティーヴ・カレルの地に足の着いた演技に全編が支えられている。幾分唐突な幕切れには消化不良も残るが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のような父子の不器用な繋がりが印象に残る。
薬物依存と向き合う。

愛してるからこそ、救いたい。
気持ちに答えられず、もどかしい。

時系列の切れ目がちょっと分かりにくい。

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