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誰がために憲法はある

誰がために憲法はあるの作品紹介

誰がために憲法はあるのあらすじ

初恋を胸に語り継いだ8月6日。 原爆朗読劇の全国巡演を続けてきた女優陣たちが語る戦後、 そして未来へ託す思いとは――

誰がために憲法はあるの監督

誰がために憲法はあるの出演者

原題
製作年
2019年
製作国
日本
上映時間
71分

『誰がために憲法はある』に投稿された感想・評価


劇場 No 93

シネマ5での2本目
この後に鑑賞した「ニッポニアニッポン」まで時間が空いていたので...
平和について考えさせられるドキュメンタリー

芸人・松元ヒロの1人語り「憲法くん」をベースにした作品
渡辺さんの一人語りによる、日本国憲法・前文の朗読から始まる本作
憲法の前文に触れたのは、大学の講義を受講して以来だったでしょうか

そして、映画は渡辺さんが仲間の女優さんたちと33年間続けている朗読劇の舞台裏を映し出して行きます
製作、売り込みをする女優たちの苦労や、作品に込める思い、原爆の悲惨さを後世に伝えることの大切さ...
彼女たちの朗読劇に対する熱い思いが伝わってくる内容でした

一番印象に残ったのは、やはり渡辺さんの初恋の男の子のエピソード
疎開先で訪れた広島で原爆に遭い亡くなったこと
ほぼ爆心地であったために死んだ証拠さえなく、両親が墓さえ作れなかったこと
改めて、戦争の悲惨さをを痛感しました

10連休に埋もれているけど、今年も憲法記念日はやって来ます
風化させてはいけない戦争の記憶
そのためにも、年に一回くらいは真剣に考えてもいいじゃないのでしょうか...
憲法のことを...

雨の中、原爆被害者(初恋の人)の名前が刻まれた石碑に、ヒマワリの花を手向ける...
渡辺さんの胸中にあるものは察して余りあるものでした

※この作品については評点をつけることを控えました
Rosalie

Rosalieの感想・評価

4.0
鑑賞することで
日本国憲法の理念は
何なのかに立ち返ることができました。

擬人化された「憲法くん」。
現実に即していないから
理想を下方修正する、それでいいの?
という問いかけが胸に迫りました。
前文をじっくり味わう事ができたのも良かったです。

渡辺美佐子さんの
近所の「みずたきくん」との
淡い恋のエピソードから、
原爆、ヒロシマへ。
渡辺さんが
彼から受け取ったものを
次の世代へ繋ごうと真摯に活動されている
姿に心を打たれました。
朗読劇を続ける女優さん方の想いにも。

遠い話なんてことはなく
すべて地続きなんだと
改めて感じることのできた
良い時間となりました。
国が大事なのか個人が大事なのか、ということをテーマに据えた力強いドキュメンタリー。
「国」というのは国策として行われた太平洋戦争とその結果の広島の原爆投下=個人では防ぐことができなかったもの、そして個人は渡辺美佐子さんである。渡辺さんは小学校の初恋の人を原爆で失っており、無念の想いを胸に他の演劇人と『夏の雲は忘れない ヒロシマ・ナガサキ一九四五年』という朗読劇を34年間続けている。人間って自分が納得できない方法で愛するものを亡くすとその死を引きずるものだが、渡辺さんは毎年8月6日に広島を訪れ初恋の人の名が刻まれた慰霊碑に手を添えて涙を流す。その姿に胸がしめつけられる。

冒頭とエンディングに渡辺さんにより「憲法くん」という演目の語りがなされる。かと言ってこの作品で戦争放棄をうたった第9条が直接的にクローズアップされているわけではなく、憲法とは本来国(権力側)が守るべきものを謳ってるのだという、立憲主義の視点について考える内容になっている。

学校で日本国憲法を習った時は私たちが守る義務があるものだとの説明がされて、私もずっとそうだと思っていた。しかし日本国憲法では第99条が「憲法は天皇とか国側の人たちが憲法を尊重して守っていく義務がある」と述べている。その内容は権利を持つのは国(公務員)や天皇ではなく私たち国民なのだとか、国民は思想信条言論の自由が保障されていて、どんな人でも差別されず健康的に生きられるようにしなくてはいけないとか、政府の行為によって戦争に巻き込まれることのないよう国(と私たちも)努力せねばならぬというものだ。また、憲法でいう国会は私たちの代表であって国の代表ではない、ということを長らく忘れていた。

この映画の製作の馬奈木厳太郎さんのお話しを伺ったことがある。民主主義とは何が起きているか知り、問題があればそれをどう解決するかと考えることであり、それゆえ私たちは知ることを努力し続けていく必要があるという言葉が目からウロコだった。

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