シュリラーム・ラガヴァン監督、アーユシュマーン・クラーナー主演によるインド製作のクライム・スリラー。
盲目を装った主人公のピアニストが、殺人事件の現場を「目撃」したことから巻き込まれる騒動を描く。
盲目を装っている設定のため、主人公を演じるクラーナーの装っている時、そうでない時を切り替えるギリギリの演技が緊張感を与えるとともに、彼の視点からのカットも、その感覚を増幅させてくれる。
前半は、事件現場を目撃するまでの主人公の日常が丁寧に描かれるが、目撃してからの後半はコメディタッチによるドタバタ喜劇の要素が強くなり、目眩くような展開に釘付け。
インド映画特有の突然挿入されるダンスがないかわりに、主人公が弾くピアノの調べが箸休めのアクセントとなっているのも悪くない。
冒頭登場する盲目の兎が、忘れた頃に絡んでくる等しっかりと伏線も回収され、ラストカットも意味深なもの。
緻密に作り上げられた先が読めない内容で時の過ぎるのを忘れさせてくれ、スリラー、コメディ、ヒューマンドラマがバランス良くミックスされた良作。

盲目のメロディ、見えてるの？見えてないの？

待ち望んでいた「ヘヴィ・トリップ」が案の定、TSUTAYAに入荷されていなかったので…

次点繰上げで、これを借りてきました。

ずいぶん前に劇場で予告編を観て、気にはなってたんですが…予想とはかなり違う展開で、ちょっとびっくり。


でも面白かったです。

インド映画は「恋をした瞬間」をストレートに描きますが、この映画も多分に漏れず。

恋をしてしまうと、何もかもが変わってしまうものですね。

それまで大切にしていたルールも、刻印のように刻まれていた習慣も、全てが覆っていく…

恋に落ちるって、そういうことですよね。


この映画では、「はたから見れば些細な一瞬」で恋に落ちる様子がうまく描かれていて、

その恋を皮切りに、ドラマが「転げ落ちるように」展開していくわけですが、そのドラマがなかなかすごいのです。


正直90分くらいで終わっててもそれなりに面白かったと思うんですが、二転三転を3セットくらい繰り返しながら、138分もどんでん返しをやりまくってくれるので、

けっこう疲れました。

ということで、暇なときに観るならオススメの一本。


でも、ヘヴィ・トリップ観たかったなぁ…。
隣町のTSUTAYAには入荷されたのかな。あっち方面に行ったら見てみよっと。

ひと味変わったスパイスが効いたインド映画

ダンスが無いのは残念。やはりインド映画にダンスは必須。デビュー作における恥じらいぐらい必須

話の展開はCoCo壱番屋のトッピングくらい多いので最後までダレずに観れた

それではこれから盲目のフリをして女子校に行ってきまーす※不法侵入で捕まりました