ソヴァージュ(ワイルド、野性的な)に帰る
なんともまあ何がしたいのか分からないと言えばそうだし、ある男の恋の顛末を描いたと言えばそうだし、心情吐露が少なく、その代わりに性描写があまりにも多い。レオの主観的な日常を切り取った作品。"人間は考える葦である"と真逆の生き方。愛が先か、性が先か。結局はただ他人を好きになったといえばそうなんだけど、彼は街娼で家は無いし、(きっと)何かしら家庭で問題を持っていた(であろう)存在が人を好きになると歪んだ形(依存)で現れがち。《自主規制R18+》

フランスは歴史があって、素晴らしい綺麗な国だという幻想を破壊し、フィクションだけでなくリアルな側面もみて欲しいという無言の圧力。実際の社会問題に基づいたのは唖然。国民性と文化、フランスの今。正直な話、同性愛よりも貧困を訴えるメッセージ性の方が本作は強めのように感じた。気のせい？

とにかく主演のフェリックス・マリトーはホンモノにしかみえない。ちなみに、人の顔サイズなアポロチョコみたいなのをぶっこまれるのは痛そうだし、そこら辺の水飲みまくるのまあまあヤバそうだし、毎日生きてて楽しいんか？と聞きたくなるレベルに感情移入は出来ない。性別でどうこういうのはあんまり好きじゃないんだけど男性はこれを観てどう思うんだろうか。とっっっても気になる。
少なくとも私は大好きなDiorの香水「ソヴァージュ」をみかけるたびにこの映画を思い出すだろう。

【あらすじ】
22歳の青年レオは、街娼をして僅かな金を稼いでいた。次から次へと行き交う男たちに、彼は愛を求め、身体を差し出す。明日がどんなに日になろうとも、それはレオの知るところではない。彼は今日も街に繰り出してゆく。胸に高鳴る鼓動を感じて…。

【果て】

R18＋。モザイクなし勝負。

22歳娼夫の主人公は毎日街頭に立ち客を取る。冒頭の「大人のお医者さんゴッコ」からこの監督は一切隠す気がないという信念を感じる。その気概が素晴らしい。

結局色んな行きずりの人とやるとなるとどうしても行き着く先は「病」。AIDSとまではならないまでも毎日路上で暮らし、道端の水で顔を洗い、野良猫のような生活をしている彼はどこに幸せを見出し生きているのか理解はできない。

そんな彼の周りには同業者がいて、ある日恋をすることになるのだが、彼は主人公とは違うタイプ。お互い好きなのだろうけど前に生きていくかどうかという点では相容れないのだろうなと感じる。
「老人を見つけろ」（パトロン）とアドバイスされるも中々それを受け入れられない主人公。

布団の上で、お金もあって、綺麗な服を着て、愛してもらえて…という一般的に見れば幸せな生活から逃げ出そうとする彼は「愛されるより愛したい派」なのかもしれないが、その生活では絶望しかないのだ。

映画としては実におフランス映画という感じ。昔はこの手の映画は苦手だったが最近は無理なく観れるようになってきた。成長を感じる。

※色んなプレイが出てくるが、顔の大きさくらいのアポロチョコみたいな彫刻…あれは流石に挿れるのはつらい。

2020.5.17

• #kiritoの2019年公開映画
• #kirito2020
• #kiritoとLGBT関連映画♪
• #myFFFコロナ長編

２年前くらいから観たかった映画をようやく鑑賞。
探しても無くて諦めていた所にフォロワーさんから救いの手。
フィルマやっててホント良かった😌　ありがたき幸せ、感謝です🙇
『世界一キライなあなたへ』のコメ欄にリンク張ってくれてるので観たい方は急いで！この機会逃すと一生観られないかも。

衝撃作なのでDVD化されないとの触れ込みで、かなり期待値が爆上がりしちゃったかも。
もっとエグいの想像してた。
『リービングラスベガス』のエリザベス・シュー演じる娼婦がされたアレがかなり衝撃的だったので。
知らずに観たらド肝抜かれてたな。

私の知らない世界。危険だし刹那的。
主人公レオがされた仕打ちは『マジカルガール』のトカゲ部屋が浮かんだ。
想像力を掻き立てる演出でイイね。
なぜ男娼になるに至ったかを描いてくれたらレオに肩入れできるんだけど。
なぜその道を選ぶのか理解に苦しむよ😥
まあ、わかりっこ無いよね。違う世界の人なんで。

いつお風呂入ったの？が気になって気になってしょうがなかった。👃ｸｻｿｰ
あと同性のセックスシーンは、観ててどうにもバツが悪い😝❌

• #色々言いつつ、観られて大満足👍