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君と歩く世界
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目次

君と歩く世界の作品紹介

君と歩く世界のあらすじ

シャチ調教師として働くステファニーは、ある日事故で両足を失う大けがを負ってしまう。過酷なハンディキャップを抱え、生きる希望さえ失っていく日々。そんな彼女の心を開かせたのは、不器用だが真っ直ぐなシングルファーザー・アリだった。

君と歩く世界の監督

ジャック・オーディアール

原題
RUST AND BONE
製作年
2012年
製作国
フランスベルギー
上映時間
122分
ジャンル
ドラマ恋愛

『君と歩く世界』に投稿された感想・評価

4.0
 シングル・ファザーとして生きる男(マティアス・スクナールツ)が、たった一人の身寄りである姉を頼り、息子と共に姉夫婦の家に居候する。仕事を見つけなければならない主人公は『預言者』同様に学がない。ナイトクラブの用心棒として、自らの体を酷使し働き先を見つける。ある日、彼はナイトクラブで男性が女性を殴るのを目撃する。無残にも殴られ、病院送りになる寸前だった女性(マリオン・コティヤール)を家まで送り届け、部屋でアイシングまでしてあげるが、彼氏に出て行けと言われ電話番号を残し去る。『リード・マイ・リップス』では主人公は最初から耳が不自由という障害を持っており、ドゥボスとカッセルは職場で出会った。今作では主人公がある日突然、不慮の事故から両脚を失う。映画の冒頭では主人公は健常者として何不自由なく暮らす。むしろ男性側の貧困の方が強調され、女性側はイルカの調教師としてそれなりの地位も名誉も得ているように見える。だからこそ、両脚切断に至った主人公の苦悩と転落がドラマの中でこれでもかと胸に迫る。

 出会いの場面に見られたように、女性は時折ストレートな物言いで男を怒らせる。ヒロインは男勝りであり、社会的に見れば男性顔負けの生活をし、ジェンダー差に一際敏感な人間である。そんな彼女が生きる希望の全てを失い、一度だけしか会ったことのない男にすがる。男はナイトクラブの用心棒から夜の警備員に転職するも、どこか満たされない。女は両脚を失い、病室のカーテンを閉め切って光の当たらない生活を送る。その両者が女の電話から再会するところの淡々とした描写が素晴らしい。男はマリファナを吸い、泳いでくると海へ向かう。そんな男に引っ張られるように女も海へ向かう。障害者に対して過保護ではない彼のさりげない行動や態度が、やがてヒロインの心を開いていく。

 オーディアール映画の特徴である「二重生活」は今作でも実に印象的にシーンを盛り上げる。スクナールツは夜は警備員として働きながら、昼間は賭けの地下格闘技で闘っている。己の肉体のみで生きている彼にとって、闘うことしか生活を豊かにする術はない。彼は常に身体を鍛え、新しい技を習得し、地下格闘技のために全てを捧げる。コティヤールもそんな彼の姿を車の中から支える。最初は「男性の世界だから」と傍での観戦を断られた女だったが、後半ある事情の変化から劇的にその地を踏む。中盤のイルカと主人公の窓越しの再会シーンは実に印象的で見事である。こんなにもよく訓練されたイルカ君が、時には残酷さの象徴にもなり、映画内に流れる時間が否応なしに輝き出す。オーディアールの脚本は男性側にも女性側にも当初の生活とは違う2人の成長を促すが、人間同士のつながりが実に密接に誠実に彼らの糸を絡ませたり解したりする。途中までまったく親としての息子への態度に納得していなかったが、監督はクライマックスにしっかりと葛藤の場面を用意する。今作でヒロインを務めたマリオン・コティヤールの生への渇望に思わず涙腺が緩む。
素晴らしい!
予想以上の、大人の、不器用に生きるしかできない大人たちのラブストーリー。

何かのきっかけで、その女性に対する思いが明確になる。
それは、傍からみれば理解できなくても。

体を重ねていた女性に、急に愛情を、って都合が良いとか、単なる依存のように見える人もいるかと思うけれど…。
けど、自分はそれはやっぱり愛情なのだと確信する。

この映画も、途中までなぜマリオンが裸も見せて、さらに激しく、ある意味痛々しいsexシーンの多い本作を受けたのかまるで疑問でした。

確かに美しい画が多く、格闘のシーンも生々しさ、痛々しさが伝わってくる非凡なものであったけれど…。

途中まで、そこまでさらけ出すに値するのか??と思っていました。

しかし、クライマックス、あることがきっかけで、怒涛のように感情が揺さぶられました。

そして、あるシーン。
本当に素敵な愛の形が描かれた場面。 生々しさと、痛々しさと、そこに確かにある深い愛情。

「切らないでくれ」「◯◯◯◯◯」


このやりとり。鳥肌が立ちました。
なんてことないやりとりなのですが、きっと共感される人も少ないと思うのですが、自分には本当に素敵な告白に感じました。


不器用で、体は重ねるけれど恋人ではない2人が、愛情を育てていく今作。もっというと、お互いの生きる意味を発見していく作品。息子や周りの家族との愛情の姿も素敵です。(特に息子!)


これ、お勧めです。


あんまりこういうこと書きたくないのですが…。sexシーンが、最初ただ突っ込む、って感じ。性欲に、あるとしても情、同情を感じる行為だったのが、途中から、体を重ねる行為に、変わって見えました。でも、まだ恋人ではない。
恋人ではないからこそ到達できる境地も見せてくれます。

主演の2人、監督、流石です。

あと、マリオンの表情、流石です。そして、やはり美しい。
3.7
いい加減だった僕が少しずつ歩き出す。

道のりは険しくて、不器用な僕の先行きはとても不安定だけど。

君と出会った。
出会ってしまった。

少し厄介で、でも愛おしい関係。

『愛してる』
この言葉までの道のりは決して近くはないけど、今なら分かる。
この霧だらけの世界を誰と共に歩きたいのかを。

単なるラブストーリーと言うわけではない
なかなか複雑な愛の物語だった。

哀れみの気持ちではなく、無骨でも真っ直ぐな愛でアリに頑なステファニーの心が繊細に動いていく姿にこちらも心が動かされていく。
アリがとても粗野な感じなのが、壊れそうな彼女の心の再生に良かったのかもしれない。

切ないはなしではあるが映像が美しく、じっくりと大人の愛の世界に浸れます。

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