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アイたちの学校
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目次

アイたちの学校の作品紹介

アイたちの学校のあらすじ

在日朝鮮人はアイ(子供)たちの夢を育むため、民族教育事業を行ってきたが、2010年、政府は高校無償化制度から朝鮮学校を排除する。朝鮮学校の裁判闘争はあらゆる外国人の子供たちの教育権に連なり、多民族多文化共生の時代を切り開いていく。

アイたちの学校の監督

高賛侑

原題
製作年
2019年
製作国・地域
日本
上映時間
99分
ジャンル
ドキュメンタリー

『アイたちの学校』に投稿された感想・評価

3.6
在日朝鮮人学校に関するドキュメンタリー。
日本における朝鮮学校の生徒たちが
直面する差別や困難を描いているやつ。

登下校でチマチョゴリを切られたり、
日本国内で酷い差別を受けているそうな。
学ぶ事の多い作品だった。

日本による韓国併合(1910年)から始まり、
戦後の1948年に起こった「朝鮮学校閉鎖令」、
近年の「高校無償化制度」からの除外や
補助金打ち切りといった問題を
歴史的な資料や証言をもとに追っている。

お馴染みの俳友クォンヘヒョがチラッと出演。
在日朝鮮人の学生や卒業生が、
アイデンティティや文化芸術を表現するための
「モンダンヨンピル」という支援活動を行っているらしい。

モンダンヨンピル(먼당연필)という言葉は、
「モンダン(먼당)」=「世間」「広場」
「ヨンピル(연필)」=「鉛筆」
という意味を持ち、
「世の中の鉛筆」や「広場の鉛筆」
自分たちの声を社会に届けるための象徴
としてのネーミングとも解釈できるそうな。
たく
3.7
日本における朝鮮学校の歴史を軸に、韓国併合から現在に至るまで連綿と続く朝鮮人差別の経緯と、民族の誇りをかけて差別と闘う人々の様子を描くドキュメンタリー。学校を舞台にしたドキュメンタリーといえば、「14歳の栞」「小学校~それは小さな社会」のような子どもたちの自然な様子を捉えた素朴な作品が記憶に新しいけど、本作は歴史解説に重点を置く啓蒙的な作りになってた。なぜ日本政府がここまで頑なに朝鮮人差別を続けてきたのか引っ掛かりつつ終盤まで来たところで、大日本帝国の復活を目論むかに思える現在の高市政権に繋がってゾっとした。

序盤で、現在の朝鮮学校の生徒たちが学校を「ウリハッキョ」と民族の誇りを込めて呼び、楽しく生活する様子が微笑ましく映し出され、そこから1910年の韓国併合に遡って日本が朝鮮人に対して行った非道が描かれる。ここでナレーションがはっきりと「大日本帝国が韓国を植民地化した」と解説するところで観る側の気持ちが引き締まる。いわゆる愛国者は当時の日本の政策を肯定的に捉え、韓国を貧困から救って近代化を進めたように主張するけど、つまりは朝鮮人の民族的アイデンティティを奪い、日本人化するという暴挙であることがはっきりと示される。

戦後の復興期に朝鮮学校が一条校はおろか各種学校の認可も得られず、差別的な扱いを受ける背景にGHQによる日本支配が浮かび上がる。この「日本が敗戦国である」という桎梏が、現在に至るまで日本がアメリカの属国で有り続けていることに繋がり、戦後はまだ終わっていないと改めて感じさせる。1948年の阪神地区でのサイサ事件を経て、1952年のGHQ解体後も朝鮮学校に対する差別的な扱いがひたすら続き、2017年の朝鮮学校の補助金と高校無償化の裁判結果までが描かれる。元文部省次官の前川喜平氏がインタビューで日本政府の態度を「官製ヘイト」と断じ、大日本帝国の復活を目論んでると推測するあたりは、慰安婦問題を扱った「主戦場」(2018年)との繋がりを思わせて背筋に寒いものを感じた。

2011年の東日本大震災をきっかけとして設立されたNPO市民団体「モンダンヨンピル」の創設者として登場するクォン・ヘヒョは、自分がホン・サンス監督作品で何度も見てきた俳優で、このような活動をしていたことに驚いた。個人的に、日本における差別問題のほとんどは人権意識の低さと倫理観の欠如にあると思ってて、本作はそのことを改めて認識させる意義深い作品だった。
差別はある意味、人間の認識によるものなので、発現そのものはゼロにはし難い。そもそも価値を判断した時点で差別感情の芽は育ちはじめ、そこに他人や多民族への承認欲求が重なると大きくかま首を持ち上げる。

ただ歴史的にみて、朝鮮人差別ははっきり言えば日本人として恥ずかしいレベル。八紘一宇の妄想のもと、皇国の臣民として朝鮮を侵略して、一部は日本に連れて来られたり、自らやってきた。そして戦後、解放された朝鮮人としての200万の在日のうち、60万はそのまま残された。

彼らは民族教育の拠点としての教育の場を作り、運営しようとしてきたが、日本からはさまざまな差別を受け続けてきた。

その根本はやはり我々皇国の臣民は無条件に他民族より優れているという選民思想。鎖国解除後にはおおいに学んだり果ては戦争に負けたり容姿に劣等感を持ちやすい欧米人には露骨には差別出来ないものだから、近親憎悪にも似て、同じアジア人を強烈に差別する。朝鮮人や中国人に対しての日本人の差別は感情的でほんとうに酷い。

自らの過ちをすっかり忘れて子ども以下のイジメにも似た差別。そしていまだに皇国史観を大事にして民族主義的な振る舞いを美化する。非科学的なことを恥ずかしいというよりも、自らのバカさに一向に向き合おうとしない頑迷さに脱力しかない。

日常的に能力や環境に恵まれず、より弱者を差別する人々。そこには幾許かの同情は感じる。ただし権力を持ち、世の中をリードすべき立場にありながらの差別には怒りよりも滑稽さを感じてしまう。

もしかしたら、プーチン含め権力を握ったものでさえ、いや、だからこそ、承認欲求の最大化を目指し、「国家は我なり(朕は国家なり)」で拡大した国家や権力と自身を同化させてしまうのかもしれない。

基本的人権はあなたにだけあるのではない。まだ人類が到達した高邁なテーマに認識も行動も追いついていない。

そんなようなことを酔った客がぼそぼそとほざいてる。早く帰って寝てください。

作品としては、大きな骨格に絞り歴史を通して構造的問題に焦点を当てていて分かりやすかった。実際には在日朝鮮人問題は多様だし、韓国と朝鮮の統合に関しても賛否両論ある。それもそうなのだが、こうした概略を無視して、個別の枝葉の議論や対立を囃し立てる例が多い。歴史を振り返ることの意義は大きい。

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