
多摩川の河口でシジミを獲るホームレスの老人。彼は捨てられた十数匹の猫と共に、干潟の小屋で10年以上暮らしている。80代半ばと思えない強靭な肉体を持つ老人は、シジミを売ったわずかな金で猫のエサと日々の糧を得ている。 しかし近年、一部の人々により無計画な乱獲が始まり、シジミの数は激減していく。また2020年のオリンピックを目前に控え、干潟には橋が架かり、沿岸には高層ホテルが建てられる。 変わりゆく東京の姿を複雑な思いで見つめる老人。彼の脳裏に浮かぶのは波乱に富んだその生涯。九州の炭鉱町に生まれ、返還前の沖縄で米軍基地に勤務し、帰国後、建築会社を起業してバブル期の東京の街を作りあげてきた人生。 平成から令和へと時代が移ろうなかで、都市の “最下流”多摩川の河口から、一人の人間の生き様を追いながら、日本の現在を浮き彫りにする。
美しく穏やかな内海。小さな海辺の町に漂う、孤独と優しさ。やがて失われてゆくかもしれ ない、豊かな土地の文化や共同体のかたち。そこで暮らす人々。静かに語られる彼らの言葉は、町そのもののモノロ…
>>続きを読む日本海の沖合にぽっかりと浮かぶ山形県唯一の有人離島——飛島(とびしま)。酒田港から定期船で75分、島の面積は2.75km2。本土を望めば雄大な鳥海山、豊かな自然をたたえた島は、その全域が国…
>>続きを読む2015年4月、約9000人の犠牲者を出したネパール大地震。写真家・石川梵は震災直後、ジャーナリストとして初めて現地へ入り、ヒマラヤ奥地の震源地・ラプラック村にたどり着いた。壊滅した村で石…
>>続きを読む大阪淀川河川敷。ブルーテントを建てて暮らしているあたると元日雇い労働者の佐々木さん。過酷ではあるが二人笑って生きている。 ある日、自転車が壊れて困っている女性・とのこと出会う。そこにあたる…
>>続きを読む秋が深まると北陸・富山県にはシベリアから 800羽を超える白鳥たちが越冬のため飛来し、やがて春が訪れると再び海を渡りシベリアへ帰っていく。2018年の春、翼が折れて飛べなくなり、たった一羽…
>>続きを読む長年にわたって航空写真家として活動してきたチー・ポーリン監督。彼は3年の撮影期間を掛けて台湾のさまざまな姿を捉えてきた。美しい自然、工場から出る白煙や排水にまみれた河川、人々の営みや日常な…
>>続きを読む© 2019 TOKYO HIGATA PROJECT