『ビート －心を解き放て－』
原題 Beats
製作年 2019年上映時間 110分
傷だらけの胸の奥に眠るのは、ほこりをかぶったままの音楽の才能。夢と情熱を信じて、自分のビートを世界に向けて打ち鳴らせ。

姉ちゃんが殺されるのを目撃して以来、引きこもりになってしまった17歳の少年オーガスト。
不安とパニックに悩まされる彼は、逃避の手段としてビート制作(ビートとはリズムに重点を置いた非常にシンプルな伴奏で、ループ（繰り返し）を多用し、調性も曖昧なのでメロディックな主旋律よりも、ラップのようなスタイルとの相性が良い)に没頭する。
そんな彼を偶然発見したのは、落ち目の音楽プロデューサー、ロメロ・リース。
ロメロはオーガストを姉殺しのトラウマから解放しようとし、ロメロは自身の過去の過ちを正そうとする、オーガストとロメロの意外な関係がこの物語の核となる。。。

慣れ親しんだハリウッドのような大掛かりなクライマックスはないけど、語るに値する物語を紡ぎ出していました。
"ode to Chicago's south side"への頌歌と呼ばれ、その環境の代名詞である音楽が、苦難、暴力、恐怖がいかに一人の人間に影響を与えるか、そしてそれを目の当たりにしたオーガストがいかに世の中を渡っていくのが難しいかちゅう、実に個人に当てた物語やった。
個人的にはクライマックスがないことは適切で良かった。
今作品は、大成功を収めることよりも、どう対処するかを考えることに重きが置かれてるって感じたかな。
カメラワーク、編集、すべてがよくできており、映画的なタッチもいくつかあった。
加えて、サウンドトラックが最も優れていた。
既存の音楽とオーガストが創り出した音楽が見事にブレンドされており、この作品に"ode to Chicago's south side"が生まれたと考えます。
Netflixのために作られたコンテンツとして良作でした。

自分の姉を目の前で殺されたことをきっかけに、PTSDなり学校に通えなくなってしまう。そんな彼の心の拠り所になっていたのは音楽づくりだった…

音楽映画は基本的に評価高め。特にヒップホップ大好きなんで尚更。音楽の素晴らしさを覚えるのと同時に、シカゴのスラム街の恐ろしさも知れる。カニエウエストもこんな場所で育ったんだろうなと思うと感慨深いな。

評価が上がり切らなかったのは全体的に中途半端だったから。音楽と少年の関係だけにフォーカスした方が良かった気がする。彼を取り巻く大人の事情を無駄に入れすぎ。プロデューサーの汚い過去なんていらんっすよ。そこまで物語に影響及ぼしてねーし。あと、ビート作ってる映像にツッコミどころが多い。音と手ずれてね？ってなるとこがいくつかあった…

まあまあっすね笑

目の前で姉を殺されPTSDを患い学校にも行けなくなったオーガスト。

姉が使っていた機材で曲を作っていた。そんなとき学校の警備員ロメロが家庭訪問にやって来てオーガストの才能に気づく。

オーガストは一度はパニックを起こすがロメロは毎日オーガストの家に行き音楽で稼げることをとうとうと説明する。

オーガストのお母さんもしょうがないかも知れないけど、お父さんいないし娘は殺されちゃったし、オーガストに対してかなり過干渉。

ロメロもいまいち信用できないしな。オーガストを金儲けの道具としか見れてないしな。

トップに返り咲きたいとかロメロはオーガストの為とか言うけど自分の為って感じ。

あんなことされてまたロメロを信じるなんてね。
お母さんに楽させたい。姉を殺されたのは自分せいと苦しんでいる。


2023228