キックスの作品情報・感想・評価

「キックス」に投稿された感想・評価

mera

meraの感想・評価

3.5
ひとつも共感ポイントがないアメリカの男の子たちのスニーカーと不良の話。

暴力も犯罪もダメだし、子どもの養育環境も最悪だけど、たいくつはまったくしない、おもしろい映画だった。アメリカのリアルな一面。知らない世界。

マハーシャラ・アリは何を観ても、その役のなりきり具合が完璧すぎて、その人にしか見えない。すごい。ムーンライトもグリーンブックもキックスもぜんぜん違う人に見える。
【あらすじ】
カリフォルニア・リッチモンドに住む15歳の少年ブランドン。
背が低く女の子にもモテずいつもボロボロのスニーカーを履いていてバカにされていたのだが、
コツコツ貯めたお金でスニーカー「エアジョーダン1」を手に入れ、
周囲の人たちの見る目が変わっていく。
スニーカー1足で人生が変わったと思ったが、
地元のチンピラに襲われスニーカーを奪われてしまう。
ブランドンはチンピラからスニーカーを奪い返す決心をする―。

ポスターデザインを観て一目惚れし、
1週間限定の上映と知り迷わずレイトショーで鑑賞に至ったのだが。
鑑賞を逃さなくてよかったという安堵感に陥った。
シンプルに言えば、
凄く刺さりました。

主人公のブランドンは周囲と比べて「劣っている」とみなされてしまう要素をたくさん持った男の子。
チンピラにスニーカーを奪われ消沈する姿を周りは日常茶飯事だと笑うが、
彼にとっては人生を変えるチャンスであり武器だったわけで。
“これは、ただのスニーカーじゃないんだ!”と、
奪い返すために奮闘する彼の姿に夢中になった。

この映画で1番好きだと感じたポイントは、
結末を完璧なハッピーエンドにしなかったところ。
スニーカーを奪い返す行動は紛れもない正義だが、
その正義により周囲の人達を巻き込んでしまう。
信念や自尊心は我儘や気侭と表裏一体のものだと諭す巧妙な描写がたまらなく好き。

宇宙空間を彷彿させるスローモーション演出。
ヒップホップ・カルチャーを押し出す音楽。
息を呑むかっこよさが詰まったストーリー。
仕事の疲れも眠気も吹っ飛ぶ程興奮した。
早くも今年のマイベスト映画有力候補です。
516

516の感想・評価

3.5
先日グラミー賞取った、ガンビーノのThis is Americaみたいに、映画や音楽で、差別、貧困、犯罪、ドラッグ、をテーマを扱ったガツンと来る重い作品が近年目立つけど、この映画は、そういう現実の厳しい社会問題を背景としながらも、それをあえて声高に扱ってなかった事にすご~く好感を持てた。

リアルなストリート描写もだけど、特に音楽含めた音の使い方が印象的

とにかく興味の持続、飽きさせないテンポと見せ方が非常にうまい!

主人公が銃を手に入れる場面、
子供と銃がセットで画面に出ると否が応でも緊張感上がる
新生児が寝ている横に無造作に置いてある銃、、、本当に嫌ね~(誉めてます)😅

随所に気が利いていて素晴らしんだけど、最後が失速と言うか力不足

主人公が暴力に訴えなかったからこそ、
子供は銃を渡さなかったし、
そんな我が子の行動から父親としての人間性が芽生えて、殴る力が弱くなったから、主人公が生きてた(勝利した)、 っていう物語上のロジックの見せ方が弱い
だから単に主人公が運良くて生きてた(勝利した)人みたいにも見えたのが残念😕

上手い演出と言うよりは「言わなくても分かるよね?映画なんだし」って空気読まされた感じ

アスファルトの上でそんだけ殴られたら人間死ぬよ

メタ的な表現で出てくる宇宙服の人はもっと上手く使えたと思うし、映画ならではの飛躍が出来たはず。

良い映画だけど、もう一捻り欲しかった。

あとHIP HOP的な文脈を踏まえると、この映画のプレイリストにマックルモアのWingsは入れるべきでしょー!

映画の内容に合い過ぎてたから、あえて外したのかな🤔
映画見る前にパンフレットチラッと読んで黒人カルチャーにおけるスニーカーの意味するところをなんとなく理解して見てよかった!思った以上に暴力と犯罪だったw

昔日本でもエアジョーダン狩りとかあったなぁ…
ストーリー自体はよくある三バカトリオが力を合わせて困難を解決する話です。でも全編を通してどこか鬱蒼としつつ幻想的で、ひと昔前のインディペンデント映画に近いような世界観が漂う作品となってます。サントラはオールドスクール系のhip-hopが流れ、町にはアメ車が走り、拳銃が画面に何度も現れ、人々はバスケットボールを楽しんでいる。でも普通のアメリカンティーン映画とはどこか違っている。
この題材は興味惹かれるし、どんどん過激になってく話運びも良かった。
でも全体的になんかビミョーだった。シンプルに作風が好きじゃないのかもしれない。

自分を変えたいならまず靴から
足元大事よ🦶
スニーカーかっけえ
It comes at night みたいな感じ終わるかと一瞬思った笑
だって子供と銃だもん
hiro03

hiro03の感想・評価

4.3
"これはただのスニーカーじゃないんだ"

日本ではまだ未公開で上映予定もない、 ジョナヒル初監督の"mid90s" 。そのまま90年代話で、スケボーを通してなんやかんやな映画。楽曲も90sHIPHOPなんだよね。 それと同じで似た感じだし、気になってたこの映画「キックス」

監督の実体験をベースに作られた映画。 ストーリーは、「盗まれたジョーダン1を仲間と取り返しに行く。」 と言うシンプルな設定。 今では色んな映画に出てる、マハーシャラ・アリが出てて、グリーンブック と役が180度違って面白かった。

ファッションは足元からと言う大昔からのルールが存在する。相手の靴で社会的地位を判断される。
それが主人公15歳のブランドンの年代はスニーカー。
貧困家庭で、毎日ボロボロのスニーカーを履いて、馬鹿にされていた。 そこでウータンのC.R.E.A.Mの歌詞に載せて紹介する。
ダラダラビルヨー

毎日親友と3人で遊んでるが、親友もジョーダン6、ジョーダン3を履いている。

ある時コツコツ貯めたお金で、新品のスニーカーを買いに行くが、どれも高くて買えず、仕方なく帰っている途中に、路上でスニーカーを売っている男に「いいスニーカーあるぜ」的な感じで、超レアなジョーダン1を格安で購入してからの、ブランドンの人生が変わったが、そんな時に有名な不良に絡まれスニーカーを盗まれる。

喧嘩もしたことない弱いブランドンだったが、親友と3人で命よりも大事なスニーカーを「男らしくある」と言う考えと「復讐心」と言う考えから、取り返しに行くが、その中でスニーカーを通して15歳のブランドンの成長の痛みを知る。

観たかった作品だったので観て良かった。元々ブラックムービーやフッドムービー好きだしね。 昔のフッドムービーは、ボーインザフッドや、カラーズ、 クルックリン等ギャングメインだったけど、これは現代版という感じ。
一番好きなブラックムービーは2PACの「juice」だね。 あれは30回以上観てる。 そう言うのが好きな人はオススメかな。
magnolia

magnoliaの感想・評価

2.3
半殺しの目に遭わないと「男になった」ことにならんのか!
友情も命がけだし、私じゃ半日生きられへん

ただ銃や人殺しはともかく、素手で人を殴ると自分も痛い、とかは子供時代に体験すべきだし、そういう喧嘩にはルールがあるということも併せて知るとよいと思うので、終わり方は納得いくものだった
摺り脚

摺り脚の感想・評価

2.3
ろくに予告も見ないまま臨んだけど、思った感じと違ってシリアスで凄くリアルな

“子供から大人への通過儀礼モノ”。

舞台となる黒人社会や主役のコの感じがそういう意味でいい塩梅で。「面白いか?」と聞かれたら地味だと思うけど、各キャラクターがいろんなスニーカーに象徴されてるのとか、細かいトコ面白い。

こういう思春期成長映画は、これまで女の子のパターンで沢山みてきたけど、男の子でここまでストレートにやるのは珍しいかな?
あと、マハーシャラアリには、「またこんな役かよっ?!」と優しくツッコんであげたい。
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