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シチリア人の夢
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『シチリア人の夢』に投稿された感想・評価

hana
4.0
随分前に Amazon primeの見たいリストに入れていたやつで、なんで入れたのか憶えてないけど、イタリア気分なので「シチリア」という言葉に惹かれてなんとなく再生したら、WARNER BROS ITALIAだ〜。

なにこれ面白い。
まんまとノセられた。
撮り方がいちいち。

場面の切り取りで、ストーリーが進んでいく。
ときどき劇中でかかる音楽が良い。
映像が美しい。
こだわりすぎなアングルがいい。

こういうのってたまにあるけど本当ウケる。
ヨーロッパのこういう変な映画大好き。
細かい演出がもういちいち!!

とにかく景色が美しくて、映像が綺麗に作り込まれていて、それだけでも観ていられる。

こんな美しいところに生まれ育ったら、そりゃあ美意識なんてめっきり違うよなあ。

気候が良くて、平和で、食べ物も美味しそうで、周りに陽気な人が沢山居て、なんかしら音楽できる人が多くて、ちょいちょいすごい美人とかいて、家もめちゃくちゃ広くて、

はあ、 
イタリアって素敵🇮🇹

そんでこれWARNER BROS ITALIA なんだね〜。

イタリアって素敵🇮🇹

これはDVDでも欲しい。
シチリア祭り(3)

アマプラにて。

イタリアポップス界の巨人、フランコ・バッティアートの初監督作品。原題は『 Perdutoamor (失せし愛)』で、同じシチリアに生まれのサルヴァトーレ・アダモによる名曲『失せし愛(Amuor perdu) 』(1963)のイタリア語タイトル。バッティアート自身がカバーしている。

ところでアダモが、シチリア人だというのを初めて知った。本人は記憶がないらしいけれど、シチリアのラグーサ県コーミゾの生まれ。父は炭鉱夫だったが、アダモが3歳のときに、ベルギーに移住したという。語学の得意だったサルヴァトーレは若くして作詞・作曲で頭角を現し、シャルル・アズナブールに見出されてデビューするという、シチリア的なサクセストーリーの人。

主人公のエットレはバッティアートの分身と考えて良いのだろう。そんな自伝的映画は三部構成。最初はシチリアでの子供時代。次に青年期。それからミラノに出て成功するまで。

大人になったバッティアート/エットレを演じたのがコッラード・フォルトゥーナ。このパレルモ生まれの俳優を最初にみたのは、パオロ・ヴィルツィの『マイ・ネーム・イズ・タニーノ』(2002)。シチリア男が知り合ったアメリカから来た旅行者のギャルを訪ねて海をわたるというシチリア的移民を笑い飛ばすようなロードムービーだったのだけど、そのコッラードくんがここでも独特の存在感を見せてくれて好印象。

主人公の母親メアリーは、ここのところ引っ張りだこのドナテッラ・フィノッキャーロ。最初に見たのはたぶんベロッキオの『結婚演出家』(2006)。ミステリアスなシチリアの女性を演じてくれて、この映画の核心にあるシチリア的なものを表象していたのが、すごく印象的だった。それからしばらくして、クリアレーゼの『海と大陸』(2011)で見掛ければ、こうこれはすっかり成熟した女優さん。でもドナテッラは、映画にデビューしたロベルタ・トッレの『アンジェラ』(2001)年のころには、すでに舞台で経験を積んでいただけではなく、実のところ弁護士としての仕事もしていたというのだから驚き。この映画は、そんなデビューから2本目の2003年の作品だけど、なるほど落ち着いた演技と、なによりもその肉体の、そしてその表情の、いやその目の存在感が独特なんだよな。

特筆すべきは、映画の中に登場したマンリオ・ズガランブロ(1924-2014)という哲学者。シラクーサ近郊の街に生まれたこの哲学者は、フランコ・バッティアートの友人であり、本人が映画に登場して、コッラード/エットレとこんな会話を交わす。

エットレ:
先生、どうして昔の哲学者を勉強しなきゃならないのでしょうね。今の時代とはほとんど関係がないじゃありませんか。

ズガランブロ:
「わたしは、自分が占める小さな空間が、私の知らない私を知ろうとしない無数の空間からなる無限へと失われてゆく様を思うとき、恐ろしさに震え、自分が他のどこかではなくここにいることに、ここにいるのが今日であり、昔の時ではないということに、驚いてしまうのだ」...
("Quando considero il piccolo spazio che occupo e quello che vedo perduto nell’infinità degli spazi che ignoro e mi ignorano, mi atterrisco e mi stupisco di vedermi qui piuttosto che altrove, che io sia oggi piuttosto che allora.” )

このズガランブロのセリフはパスカルの『パンセ』の断章205からの引用なのだけど、どうやらエットレはそのパスカルを勉強していたらしい。だからしまったという表情をするエットレに、哲学者が続ける。

スガランブロ:
きみはパスカルを勉強したのだから、このことはよくわかっているはずだね。ともかくも、きみの言うようなことは、哲学において言えないのだよ。この呪われた学問に進歩なんてない。進歩とは、存在がそうであるように無からの逸脱のひとつなのだから。
(Ma per te che hai studiato Pascal queste sono cose risapute.
Comunque tieni presente che in filosofia quello che dici non si può dire. Niente progresso in questa dannata disciplina. Il progresso è una deviazione come quella dell’essere dal nulla.)

この会話に出会えただけでも、この映画を見てよかったと思うな。「進歩は無からの逸脱のひとつにすぎない」なんて、じつにシチリア的なのだけど、そのシチリア的な「反近代」をパスカルを通して語るところに、ぐっとくるものがある。

いはやは、この哲学者はなかなか面白い。だから、映画の最後にも彼が登場してこんな台詞で映画を締めくくられる。

「そうか作家になったか。えらいな。ときには休暇に帰ってくるのだろう。家族に会いに帰ってきたら、きっとわたしたち(シチリアに居るものを)を辛辣に批判するのだろうな。なにしろ彼は文明社会で生活しているのだから。だがひとつ彼が知らないことがある。この地は、ヘラクレトスとアナクサゴラスのイオニアのような魔法の地であり、そこに属するものを呼び戻すことをやめようとしない。まるで権利であるかのように、属することの掟だ。だから彼にとっても、いつか帰還することは避けられない。気候のせいなのか、光のせいなのか、空気のせいなのか...」
(E quindi è diventato scrittore. Bravo. Ogni tanto tornerà per le vacanze, magari per vedere i suoi, ci criticherà ferocemente perché lui vive nella civiltà. Ma una cosa non sa, che questa terra come la Ionia di Eraclito e Anassagora è magica, e richiama sempre coloro che gli appartengono, come se esercitasse un diritto. La legge dell'appartenenza. E anche per lui un giorno è inevitabile il ritorno. Sarà il clima, la luce, l’aria… )

ここまで語ったこの哲学者は、ふと顔を上げて、「ともかくも Comunque」と話を変えると、おそらく自分が食べるためだろう(もしかすると、いつか帰ってくるはずのエットレに当て付けるためなのかもしれないが)、あの夏のシチリアで誰もが舌鼓をうつあの氷菓子を注文することになる。

「アーモンドのグラニータをひとつ!」
(una granita di mandorle!)

うん、これぞシチリア。
k
-
シチリア美しい行きたい〜
裁縫のシーンがジブリ映画に出てくる元気な女の人たちを思わせてよかった
50〜60年代のイタリアの流行とかが垣間見れて面白かった

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