ルームメイトと喧嘩し飛び出したシェリルは、叔母のマーサが経営するキングエドワードホテルに身を寄せることに…

このホテルは、かつては格調高かったが今は数人の変人たちが長期滞在しているのみ…

ホテルに住み着く住人たちと叔母は何か思わせぶりで、不気味な奇人だらけなのだ…

シェリルはホテルのどこかしらからか浴びせられる視線を常に感じ、ホテルの隅々を見てみると、そこかしこに覗き穴が開けられていることを知る…そして、その視線はどうやら写真家の青年ジョージのもののようなのだ…

奇想天外映画祭2025…4本目…

いけね…やっちまった…

ラインナップが良過ぎて、次々と4本連続で観ちまった…お尻痛いのマックス…

"デス・レース2000年"というB級快作？怪作？を作ったポール・バーテル監督の処女作である本作は、"サイコ"と"バスケット・ケース"とを足して2で割ったようなサイコ・スリラー…

まぁ、B級と言えばB級なんですが、めっぽう面白い。

精一杯背伸びして大人として見せようと努力する少女シェリルが、ホテル内を彷徨く変人たちに巻き込まれていく話なんですが、キーパーソンとなる青年ジョージが中々の変態っぷりを見せまして、コレ結構怖い…

マーサおばさんもヤバい…

オチもしっかり決めてくれていまして、しっかり楽しめました…

という訳で、気が付けば一人奇想天外映画祭…朝10時から飯も食わんと18時30分まで…ずっと新宿K'sシネマにおりました…

4本とも70年代の古い作品ですが、何もカルトの呼び声高く、ヘンテコな映画でありますが、非常に面白い…ただ…無茶はいかん…お尻無茶苦茶痛いでしかし…

記録用
ポール・バーテル監督作品。

「デスレース2000」で有名なポール・バーテル監督の監督デビュー作。
奇想天外映画祭2025での鑑賞。

物語は家出をした少女が親戚が経営するかつて格式高いホテルで今はスラム街のおかしな住民達の住居になっているところへ居候しホテルの奥に住むカメラマンの男性に惹かれていくが、、、。

大オチがあるのでそこには触れずに。
住民達は虚言癖の男性や年中飲んだくれて寝ている男性やハードなゲイの男性、のぞき趣味。
今まで少女が触れてこなかったような当時の社会からは見て見ぬふりをされる存在達に興味が湧き好奇心を爆発させる主人公。
自由になり知らない世界に触れることにより一人の人間としてある意味社会への参加ができる喜びと解放を感じる。

そして主人公が惹かれるカメラマンは覗き穴から少女を覗き込んでラブドールに少女の顔を貼り性器ではなく自身の血を入れた注射器を差し込みラブドール内の水に血液が攪拌する様子にエクスタシーを感じる。

ヒッチコックの「サイコ」やマイケルパウエルの「血を吸うカメラ」が下敷きにあるとは思うが上記2作に比べ狙われる主人公が覗かれることへまんざらでもない様子やカメラマンの男性の悲哀や悲しみも感じられ普通に生きられない苦悩がある。

イエジー・スコロムスキーの「早春」でも好きな女性に似た看板を愛でるシーンがあったが一般人であっても倒錯者との境界は意外に近いものがあるのかも知れない。

ラストの大オチもジェンダー的なアイデンティティの倒錯や不一致のメタファーの表現であると思われるので70年代アメリカのヘイズコードが撤廃され世の価値観により抑圧されたマイノリティの叫びの映画と読み取ることのできる。

成長した少女は当時の社会でタブー視されていた文化へと同化していくことは幸か不幸か。

意外に社会派の面を持ったコメディ要素も持ち合わせたサスペンスホラーでありまさにカルトな良作であり楽しめた。
奇想天外映画祭は日程的にこの2作しか鑑賞出来なかったが他のも見たかったなぁー😣

とんでもない映画を見てしまった。ずっとゾクゾクしてた。オチも良かった。これは風変わりすぎて人に勧めたくなる。ただの変態モノかと思いきや最後の最後でトランスジェンダー要素出てきて何が言いたいのか情報過多な感じもあった。覗き見で言うと私も電車で人のスマホ後ろから見るの好き。ジャケ写怖すぎ。映画って面白いなと改めて思った

private parts 陰部
の割に陰部がフォーカスされてた訳でもなかったけど