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サクリファイスの作品紹介

サクリファイスのあらすじ

かつて新興宗教団体〈汐の会〉で東日本大震災を予知した少女・翠は、今は陸上部に所属する女子大生としての日々を過ごしていた。 同じ頃、大学周辺では三つの事件が起こっていた。神崎ソラという孤独な学生の死。三一一匹殺されるまで終わらないとされる猫殺し。若者を戦争へ駆り立てる団体〈しんわ〉の暗躍。 平凡な毎日を忌み嫌う塔子は、同じ学部に通う愛想の良い青年・沖田が猫殺しの犯人ではないかと睨み行動を共にしていた。やがて彼が、キャンパス内で神崎ソラと接触を持っていた唯一の人物であることを知り、猫殺しだけでなくソラの殺害にも関与しているのではと疑い始めるが……。 東日本大震災から八年、「死の物語」の中を若者たちが疾走する。

サクリファイスの監督

壷井濯

原題
製作年
2019年
製作国
日本
上映時間
77分

『サクリファイス』に投稿された感想・評価

東日本大震災から9年目を迎える今年、新型コロナウイルス感染症拡大で様々なイベントが延期又は中止、外出自粛の呼び掛けがあったり、マスクや消毒液、トイレットペーパーやティッシュが品切れで店頭から無くなったりして、思わず当時の状況が蘇ってしまう。
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019で国内コンペティション優秀作品賞を受賞した本作では、東日本大震災の暗い影の下、様々な「死」に彩られた若者たちのドラマが繰り広げられる。
この若者たちは同じ大学に通う学生なのだが、夫々が何かを抱えてもがいている。
主人公の一人、沖田は外面とは違う内面があったり、今時の女子大生の塔子は平凡な日常から“境界線”の向こう側に憧れを抱き、母親と共に新興宗教団体にいたが逃げ出した翠は、自らが持つ“特殊能力”をもて余している。
この主要登場人物たちは、大学の周辺で行っている連続猫殺しや、同じ大学の生徒・神崎ソラの死を巡って繋がり、意外な方向にストーリーが展開する。
そして彼らのドラマと並行して、学内では若者たちを戦争へと駆り立てる活動をしている者もいて、益々作品の陰影が深くなっていく。
この作品は今の日本が纏った“空気”を掬い取り、ある意味、戯画化しているように見える。
東日本大震災をモチーフに、単に被災地や被災者にエールを送る作品ではなく、その死に縁取られた世界の中で、それと向き合って生きることを演劇的に描きながら問い掛けていると思う。
am
-
3.11東日本大震災の直接的な被災者ではなく、震災とそれ以降の社会の空気を肌で感じながら大学生になった若者達の"青春ミステリー"。

「死の物語」と銘打たれている割に"死"そのものの解像度が極めて低く、「311匹の猫」という数値も取ってつけたようで、「若者達の抱える漠然とした不安」的な要素も薄っぺらくて感情移入できないし、全体的に何が言いたいのか分からない苛立ちが大きかった。

が、後から考えるとこの「漠然としすぎて何が言いたいのか分からん」感じこそが若者のリアルで、それを見せられた大人がイライラするのは映画自体の瑕疵というより作り手が狙った反応そのものなのかもしれない。
…と好意的に解釈することにした。。


こういう「現代の若者達」を描いた作品に対して、私も"当事者の若者"として感情移入して良い時代はもう終わったのだ、
という事に今更ながら、本当に今更ながら気付かされた。
子供の頃、東日本大震災を夢で予知した少女・翆。母と共に新興宗教団体に身を寄せていたがある事を切欠に団体から脱出、現在は大学で学生生活を送っていたが、彼女の身辺で謎の連続猫殺し、女子学生殺害事件、そして若者を戦地へ駆り立てる謎の団体が学内で暗躍していた……という青春ミステリー+群像劇。

『東日本大震災をテーマにした脚本を書く』という大学の課題が切欠で制作に至った作品。

震災当時から現在も、ここに住む自分にとってあの震災は10年を経ても記憶は地続き。
でも被災地から離れた地に住まう方々とっては国内とはいえ最初のショックが薄れれば何処か遠くの出来事になり、実体験の伴わない分、時間が経つに比例して沢山の人達が亡くなった震災という骨子だけが残るんだろうなあ……と、ネガティブな意味ではなく、この作品を観ながら考えていました。
また、震災がリアル体験でなかった世代?層?が、こういう形で震災を取り上げることが、当時を思い出すトリガーにもなるんだなあ……と思ったり。

作品に登場するのは震災当時は子供で、現在は大学生になり社会人への過渡期にいる若者。
それぞれ生きにくさや葛藤、焦燥感、鬱屈を抱えていつつ、ある者は復讐を、ある者は他者の導きで普通の枠から飛び越えることを、ある者は崇拝から、それぞれ行動を起こします。

タイトルですが、作中でそれに象徴されるのは多分『ソラ』と『全』なのかな……と個人的に思ったり。

そして翆は全から「走れ」と、沖田はソラから「生きて」とメッセージを受け、それぞれ自分の目的を見つける……という結末のような気がするのですが、沖田君だけはエピローグで姿を現さず、不穏な目撃情報だけ残される。
冒頭の空撮シーンから沖田君の存在感に比重が結構あったのに、すうーっとフェイドアウトしている意味は、何か『お前らと俺は違う』という拒絶と分断を感じたり。

作中で自分勝手で人を振り回す塔子は、沖田君にシンパシーを感じ一方的に付き纏いますが徹底的に拒絶される。
あの終盤の『甘えんな』という沖田君の吐き捨てる言葉に、沖田君!!よっしゃーーーー!と思ったのは自分だけではないハズ……笑

で、後々、彼女も同じことをなぞっているんですよね、かつての正哉と同じく。
(就活にマインドマップ的な自己分析が必須なだけかも知れないけれど)
そして沖田君の目撃情報と頻発する地震に薄っすら嗤う。
なんとなく日本がどうにかなってしまえば良いのにという願望が心の底にあるのかな……でもその気持ちわからなくもない。
全編通して腹立つ存在の塔子ですが、その行動は分からなくもないんですね……一部は。
(大分拗らせている気もするけれど……笑)

うまく言えませんが、こういった、映画の中のミステリーを動かすひとつの装置という形で、震災を物語ることも、震災ナラティブの修復・再認という形になるのかも。
と、ぼんやり考えつつ、観て良かったと思った作品でした。

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