サクリファイスの作品情報・感想・評価

『サクリファイス』に投稿された感想・評価

わざとなんやろけど、文語体で話す台詞と大雑把すぎる事柄への把握にどうしても作者の自意識を感じてしまう。死が身近になくて、ファンタジーなのかしら。

カット変わりに印象的な画を持ってくる編集好きだな。
いたみ

いたみの感想・評価

1.0
「(作者にとって)都合の良い不幸」として、震災やオウム(開始1秒から明らかにオウムを連想する…)や殺人が置かれていて、どうしても拒否反応が出る。
そりゃ全部作り物なんだし全部ご都合主義でいいんだけど、にしても簡単に扱って良い題材じゃないから引っかかっちゃう。
特に津波を連想する映像はねえ……。

あとは単純に、セリフでめちゃくちゃ説明するのが気になる。で、別にセリフで説明するのは全然良いんだけど。黒沢清も矢口史靖もよくやってるし。
だったらミュートで見ても映像だけでワクワクドキドキハラハラできるようにしないといけないんだと思う。次に何が起きるか分からない仕掛けなど。
残念ながらそれは無かったかな。
扱いはインディーズ映画になるんだろうけれど。
もっと堅苦しい映画かなと思ったんですが
解りやすい映画でした。
こういう方がいたら宗教の考えも変わるんじゃないかと
思いました。
かなり良い作品だと思います。
ほぼ無名の若手演者さんたちの演技も
素晴らしい。
ミステリーとしてもなかなか良い。
追伸
ただ震災と動物虐待があるので
ご注意。
aotn

aotnの感想・評価

3.0
ファンタジー(ではないのか?)だと思ってなかったので、後半つかれた(ファンタジー苦手なので)
沖田くんかっこよすぎワロタwwwて思ってたら、うみべの女の子の磯辺だった 全然気付きませんでした 目が、とても良かった インスタフォローしちゃった
a

aの感想・評価

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影が見当たらなくなった街で、亡き人を繰り返し思い返す。抱える思いを吐き出す隙間もないこの社会で、世界を感じるためには息が吐き切れるまで走り続けるしかない。そのために、前に進むために、映画が作られ、前に進むために映画を観る。スクリーンに映るのは紛れもない現在だから。熱気と殺気が目にも耳にも入り込む衝撃作。目がとにかく良い、感情が乗り移った熱い眼をしていた。
てぃと

てぃとの感想・評価

4.0
SKIPシティ映画祭以来2回目
16:55

かつて 新興宗教潮の会で 3.11の地震を予言したとされる 翠。後に施設を抜けて普通に暮らしていたが。時代は 先行きの見えない中 若者の中には 不安感が漂う。そんな中 猫が殺される事件が多発。その犯人は…

3.11、宗教、観ていて考えさせられる、考えたい内容。

あのシーン、このシーン色々と思い出しながら。
塔子の叫びは自分にも重なる。
トークショーもラストシーンの話なんか興味深かったです。
子供の頃、東日本大震災を夢で予知した少女・翆。母と共に新興宗教団体に身を寄せていたがある事を切欠に団体から脱出、現在は大学で学生生活を送っていたが、彼女の身辺で謎の連続猫殺し、女子学生殺害事件、そして若者を戦地へ駆り立てる謎の団体が学内で暗躍していた……という青春ミステリー+群像劇。

『東日本大震災をテーマにした脚本を書く』という大学の課題が切欠で制作に至った作品。

震災当時から現在も、ここに住む自分にとってあの震災は10年を経ても記憶は地続き。
でも被災地から離れた地に住まう方々とっては国内とはいえ最初のショックが薄れれば何処か遠くの出来事になり、実体験の伴わない分、時間が経つに比例して沢山の人達が亡くなった震災という骨子だけが残るんだろうなあ……と、ネガティブな意味ではなく、この作品を観ながら考えていました。
また、震災がリアル体験でなかった世代?層?が、こういう形で震災を取り上げることが、当時を思い出すトリガーにもなるんだなあ……と思ったり。

作品に登場するのは震災当時は子供で、現在は大学生になり社会人への過渡期にいる若者。
それぞれ生きにくさや葛藤、焦燥感、鬱屈を抱えていつつ、ある者は復讐を、ある者は他者の導きで普通の枠から飛び越えることを、ある者は崇拝から、それぞれ行動を起こします。

タイトルですが、作中でそれに象徴されるのは多分『ソラ』と『全』なのかな……と個人的に思ったり。

そして翆は全から「走れ」と、沖田はソラから「生きて」とメッセージを受け、それぞれ自分の目的を見つける……という結末のような気がするのですが、沖田君だけはエピローグで姿を現さず、不穏な目撃情報だけ残される。
冒頭の空撮シーンから沖田君の存在感に比重が結構あったのに、すうーっとフェイドアウトしている意味は、何か『お前らと俺は違う』という拒絶と分断を感じたり。

作中で自分勝手で人を振り回す塔子は、沖田君にシンパシーを感じ一方的に付き纏いますが徹底的に拒絶される。
あの終盤の『甘えんな』という沖田君の吐き捨てる言葉に、沖田君!!よっしゃーーーー!と思ったのは自分だけではないハズ……笑

で、後々、彼女も同じことをなぞっているんですよね、かつての正哉と同じく。
(就活にマインドマップ的な自己分析が必須なだけかも知れないけれど)
そして沖田君の目撃情報と頻発する地震に薄っすら嗤う。
なんとなく日本がどうにかなってしまえば良いのにという願望が心の底にあるのかな……でもその気持ちわからなくもない。
全編通して腹立つ存在の塔子ですが、その行動は分からなくもないんですね……一部は。
(大分拗らせている気もするけれど……笑)

うまく言えませんが、こういった、映画の中のミステリーを動かすひとつの装置という形で、震災を物語ることも、震災ナラティブの修復・再認という形になるのかも。
と、ぼんやり考えつつ、観て良かったと思った作品でした。
漠然とした閉塞感を抱え続けて育った20代の私たち。
誰かに、ここではないどこかへ、境界を越えた先へわたしも連れて行ってほしい、と願う。

物語を携えてつけ込む邪教。
良い焚火を囲んでいたいとはそれぞれが願う。嘘か真か。

学生たちがどこから来たのか、ルーツが説明的に語られることはあまりない。
とりわけ沖田、塔子。

どこまで描くか、というのは本当に難しいものですよね。
わたしたち大衆(観客)は納得したい生き物だから、入り組んだ感情、状況が表現されるほど、それを分解して理由を突き止めたくなっちゃう。
その欲求にどこまで付き合うか。

多くのsacrificeが存在するけれど、震災で弱ったり迷ったりしている人々、それにまつわる混乱の中で育った子供たち(劇中の学生)を指したタイトル、というのがしっくり来ています。

ちなみに柚くん16才…驚きです。
監督のお話を含めて、出会えてよかった作品です。
今回も見逃し作品とはいっても、タルコフスキーの同名作品ではなく、東日本大震災をテーマにした日本映画です。

観終わった率直な感想は?
「辛辣な世界設定に惹かれる部分は多いが、肝心の終盤に映像の魅力が不足気味で説明的。」です。

震災の後の世界をテーマに何を語るのかが注目ポイントだったのですが、序盤から中盤にかけては新興宗教団体の見せ方や戦争へと駆り立てる若者の姿や猫殺しの不安など、映像の力が強く、見せ場も多いものの、終盤はセリフ先行で映像にしきれてない印象で、説明的に見えてしまったところが、多少残念に感じました。

高尚なセリフに演技が追いついていない印象の役者さんがちらほら見受けられる。あるいは大学生が発するセリフに身の丈がついていけてないと言ったほうが正解でしょうか。

高尚なセリフが物語を浮き立たせてしまっているところがあるのは確かですが、そこはかとない死への不安が、現在進行形で続いているという見せ方としては、正しいあり方なのかもしれません。


上映の後、この日最終日ということもあって、舞台挨拶があり、翠役の五味未知子さんが登壇されてましたが、映画の時よりも数段キュートな感じになられてて、今後の活躍が楽しみだと感じました。
指導教授・篠崎誠監督譲りの不穏表現には荒削りをカバーする説得力があり、最後まで飽きずに観た。

草野康太、三浦貴大らが要所で締めるが、若い演者たちの表情・佇まいも魅力的だった。
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