新宿のバスターミナルで路上生活をする西篤近(40)。ダンスで生計を立てたいと願うが、人間関係がうまくいかず、借金も膨らみ、 親にも縁を切られ、ホームレス生活を始める。一度は野垂れ死ぬことも考えた西が出会ったのが、路上生活経験者だけで構成さ れるダンスグループ「新人Hソケリッサ」だった。主宰者の振付師アオキ裕キ(50)は武者修行に行ったアメリカで同時多発テロに 遭遇した衝撃から、帰国後にソケリッサを立ち上げる。社会からも妻からも逃げた小磯松美(70)。メニエル病を患いドロップアウト した横内真人(56)。父親の暴力から逃れ路上生活者となった平川収一郎(49)。アオキはそんな全てを捨ててきた人たちから生まれる「肉体表現」を追求しようとしている。彼らを応援してくれる人もいるが、時として「わかりにくい」「踊れるなら働け」と罵倒さ れることもあり、苦悩する。しかし、アオキは不器用で、いまあるようにしか生きられないホームレスたちのそのままを受け入れ、 彼らも踊りを通してもう一度生きがいを取り戻していた。物語のクライマックスでは渾身の肉体表現をメンバーが魅せる。
東京大学東洋文化研究所教授・安冨歩は2013年以来、「もっとも自然に生きる事ができる」スタイルとして、女性服を着る「女性装」を実践していた。彼女は、山本太郎代表率いるれいわ新選組から参議院…
>>続きを読む白黒テレビに映し出される討論番組でフェルトの帽子を被った一人の芸術家が苛立ち、叫ぶ。「今は民主主義がない、だから俺は挑発する!」 彼の名前はヨーゼフ・ボイス。初期フルクサスにも参加し…
>>続きを読む時はバブル経済崩壊後の1995年。地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災が起き、世相がドンドンと暗くなる中、東京は東中野の街の片隅で、とある試みが始まりました。シングルマザーの加納穂子が始めた共…
>>続きを読む2人の“俳優”が、役ではなく、そのままの“自分”としてスクリーンに登場。有村架純と志尊淳が、保育士や農家などといった職業に就く人々を訪ね、体験し、演技ではない、ありのままの言葉や表情で、職…
>>続きを読む1970年、高度経済成長に沸く日本で、「人類の進歩と調和」というテーマで開かれた大阪万博(日本万国博覧会)。そこでひときわ異彩を放っていたのが、テーマに反して周りと調和しようとしない太古の…
>>続きを読む1978年にパリデビューを果たし、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現し、そのダンス歴は現在までに3000回を超える田中泯。映画『たそがれ清兵衛』(02)から始まった映像作品…
>>続きを読む© Tokyo Video Center