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一万三千人の容疑者
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『一万三千人の容疑者』に投稿された感想・評価

Yuya
2.5
人物の名前こそ変えてあるものの
高度成長に湧く日本中に 暗い影を落とした実在の誘拐殺人事件
警察の初動の失態 その後2年にも跨いだ執念の大捜査 そして家族の狼狽と悲劇の結末までを あくまでノンフィクションのこだわりを持って追い迫った まこと関川秀雄らしい作品

犯人役の井川比佐志の若さと この人には珍しいほど憎むべき役どころの意外性
そして 何より犯人の母親の強烈な語りが遺す余韻の虚しさだけが なんだか心の空白に響いてるようだった

全く関係ないけど 身代金要求の電話の声が ガッツ石松にそっくり過ぎた
☆俺基準スコア:2.3
☆Filmarks基準スコア:3.5


昭和38年3月31日。台東区の公園で、4歳の男の子が消えた。近所の工務店の長男、村山明彦ちゃんだ。その後、村山家に現金を要求する電話が入り、所轄の下谷北署に本部が設置され誘拐事案として刑事たちの捜査が始まった。公園での聞き込みから160センチ前後の怪しい男が容疑者として浮上。脅迫電話の声質と訛りから福島・群馬・茨城出身の中年男と思われた。4月7日未明、明彦ちゃんの母親が現金50万を所定場所に置いたところ、刑事たちの監視をすり抜けた犯人はカネを手に入れ姿を消した。しかし子供は戻らず、警視庁は公開捜査に切り替える。脅迫電話録音音声をTVラジオで流して情報提供を呼びかけたのだ。集まった情報は1万件を越えるもクロと呼べる容疑者は1人もいないまま捜査は難航、ついに昭和40年3月、捜査本部は解散となってしまう……



「一万三千人の容疑者」




〈昭和の大事件〉というと必ず挙がるのが「吉展ちゃん事件」。これの捜査を担当した堀刑事が書いた手記を一年後に映画化したのが本作です。主人公のベテラン刑事・堀塚は芦田伸介。誘拐された子供の母親は小山明子(大島渚夫人)が演じます。「堀塚」という役名は、おそらく堀さんと〈名刑事〉平塚八兵衛のミックスでしょう。芦田伸介の吉展ちゃん事件といえば単発ドラマ版(土曜ワイド劇場)の方が知名度は高いけど、そちらは平塚八兵衛役でしたね。


さてこの事件、日本初の要素が幾つもあるのが特徴です。まず、報道協定が初めて結ばれた事案ということ。次に「逆探知」が初めて捜査手段として認められたということ。そして、何度も犯人確保の機会を逃した反省から誘拐犯罪に特化したセクション…特殊班、のちの「SIT」設立のきっかけになった事件ということです。身代金の札番号を控え忘れたとか犯人の現金受け取り現場を見逃したとか、警察側のどでかいミスも目立つんですが、最初は〈シロ〉と判断した男を執念で自白に追い込んでいった刑事たちには「ご苦労様でした」と言いたいですね。「天国と地獄」の公開年・公開月の末日に起きた事件としても記憶に留めたいところ。スピーディーでドキュメンタリータッチの実録モノですが、堀塚ら刑事たちの人間味が沁みる良作です。
3.0
1966年製作公開。原作堀隆次。脚色長谷川公之。監督関川秀雄。

1963年に起こった4歳の男子誘拐殺人事件を映画化したもの。本田靖春の「誘拐」というノンフィクションを読んで、警察が犯人に身代金をあっさりと奪われ逃げられる間抜けな描写や、被害者の家での刑事たちの横柄な態度を読みながら、これでは被害者が浮かばれないと思ったものだ。そのノンフィクションを原作とした「戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件」というテレビドラマが1979年に作られている。本作で主任刑事を演じた芦田伸介がドラマでも同じ役を演じていた。芦田伸介というと「七人の刑事」の部長刑事役がはまりすぎちゃって刑事にしか見えなくなることもあるのですが、わたしは『戦争と人間』の「満州伍代」のためには軍部でもなんでも利用してしまおうという冷徹なエゴイスト伍代喬介が好きです。で、ドラマの犯人役は泉谷しげる。

靴底を減らして捜査をする時代の事件で、情報の真偽を確かめるだけでも大変なさまが描かれている。とはいえ決定的な局面で犯人を取り逃がしてしまう有様は、いくら刑事が悔しがったって惨め以外の言葉が見つからない。記録を読んでいると、当時はいくつかの営利誘拐殺人があって、警察は重要な証言等を軽んじていて被害者を死に至らせしめている。本件でも、身代金の受渡しを幾度も要求され、その都度犯人は現れずに警察の張り込みは空振りに終わる。犯人は石橋を叩いて渡っている。そして最後の電話。自宅から300メートル先にある軽トラックに身代金を置けという指示。母親が弟の運転する車で向かおうとする。警察は待て、のサインを出すが、弟は行けと受け取って発進する。その後を刑事は慌てて追うのだが少し遅れて到着する。しかも場所を間違えて。その間違えた場所に一時間も張り込んでいるのだが犯人は当然現れず、少し離れた軽トラックからは身代金がなくなっていることを確認する。そして、その身代金の札のナンバーを控えていなかった。

そんなことが描かれているのですが、その後犯人からの電話は途絶え、捜査本部は解散し、謎のFBI方式とやらで細々と専従捜査を続行する。そして容疑者を取り調べアリバイを崩し全容を解明するのです。結果、男児は誘拐後すぐに絞殺されお寺の墓地に埋められていた。

この事件の主任刑事/平塚八兵衛さんは、つかこうへいの「熱海殺人事件」の警視庁部長刑事木村伝兵衛としてもじられている。木村伝兵衛の台詞の/(刑務所の中には)三人も四人も殺してな、なかで俳句の一つもひねってる連中ばかりだよ。/、という連中のひとりには本件の犯人も入っているでしょう。

本作の犯人役井川比佐志は、前科者の犯罪者役もよく似合う。

神保町シアター 戦前戦後――東京活写/映画の中で生き続ける、失われた東京の風景 にて

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