人間狩りの作品情報・感想・評価

「人間狩り」に投稿された感想・評価

mingo

mingoの感想・評価

3.9
こんな結末の犯罪ドラマもあるんか。傑作やな。「時効警察」はこういう着眼点からうまれたのか。「人間狩り」というタイトルがイメージと違くて笑う。ノーエスケープとかホステルみたいな狩りモノではなく、こちらも昭和が誇る刑事ドラマ。悪人を過度に恨むあまりいきすぎたクソデカ長門裕之がもがく姿と、昭和にはあまりにも綺麗なヒロインが多いため影には隠れてしまうが普通に美人暗い役やらしたらめっぽう気になる渡辺美佐子の、腐れ縁な恋愛に犯人の行方と相まって相乗効果をうんでいる。当時の品川→赤羽→熱海→京成青砥とロケーションも楽しみつつ、ずっとイライラしている長門裕之もとい桑田佳祐と旅行しているかのようで愛着が湧いてくるのもうける。「罪を憎んで人を憎まず」がテーマなのだが、戦後民主主義に毒されまくってて、時代も感じることができる。
shibamike

shibamikeの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最近、Twitterにて話題になった呟きで「長門裕之のスマホ待ち受け画面を他の人がサザンの桑田佳祐と勘違いする」というものがあった。
ということで、本作。主役が若き日の長門裕之で自分は桑田佳祐がちらつきっぱなしであった。確かに似てる気がする。

憎々しい悪者を小沢栄太郎が演じるが、もう最高。めっちゃカッコいい。嫌みったらしく苦虫を潰したような表情。良い!

ヒロインの渡辺美佐子もドキッとするような美人で素敵。(白黒映画のヒロインをGoogleで画像検索して近年の写真観てガッカリするっていうのが一連の流れで楽しいですよね。)

熱海の旅館でタバコ屋?のお婆ちゃんに聞き込みをするが、そのお婆ちゃん役の女優さんも最高だった。すげえ笑った。しわしわのオッパイ飲ませたら赤ん坊がゲホゲホ蒸せるって面白すぎぃ!

殺人犯追っかけてサ店で張り込んでるときに、マッポのナオンを連れて来るって業務的にどうよ?と観ていて違和感を感じた。しかも長門裕之が超絶石頭で観ていてしんどかった。ラストは丸く収まるけど。

タイトルの「人間狩り」というのはなるほどなーと思った。
傑作でした。長門裕之が演じるキチガイ刑事が37時間後に時効になる15年前の殺人強盗犯を追うノワールに色恋沙汰が無駄に絡み合うストーリーで超大好きなやつでした。ロケーション撮影が多用されまくりで大興奮。本物の電車内での撮影も出てきてたまらなかった。犯人を追って熱海や赤羽に行くんだが、その付近の駅もちゃんとロケ撮影された。撮影は冷めきったテンションなのに対して長門裕之の演技は常にハイテンション。このアンバランスさがたまない。オープニングの決め台詞→タイトルバックの流れもヤバすぎた。終盤の犯人と鉢合わせするシーンで突然出てきた雑なズームも最高。
bendrin

bendrinの感想・評価

4.2
新文芸坐で。公訴時効が逮捕では停止しないことを知っていたとしても、町屋駅周辺で進行する終盤のシークエンスはたまらなく気持ち良い。二人して憔悴しきった長門裕之と渡辺美佐子が薄明かりの差し込む路地で抱き合うシーンは、傾斜フレームで強調されたシネスコの対角線が鳥肌物。
くずみ

くずみの感想・評価

3.8
悪を憎む刑事・長門裕之。その憎み方がリミッター外れてて、どう収めるのかと最後まで気をもませる。日本映画の伝統、貧乏描写も細やか。
神

神の感想・評価

4.0
ラピュタで鑑賞。
長門裕之演じる刑事の葛藤と彼の背景が丁寧に描かれており、完全に長門裕之寄りの鑑賞ができた。だけに、残念だと感じたのは渡辺美佐子の過去情報。少なすぎる。
それにしても小沢栄太郎!ヤニまみれのすきっ歯見るだけでムカつくくらい、徹底した憎まれ役。