実録三億円事件 時効成立の作品情報・感想・評価・動画配信

「実録三億円事件 時効成立」に投稿された感想・評価

石井輝男のなかでは相当出来が悪い。濃い役者の顔面アップで、この薄汚さがリアルだと見せつける実録ものとは相性があまり良くない。まあ石井輝男は上品だからね。金子信雄はやりすぎ、小川眞由美は弱い、岡田会長は下手くそ。
satoru

satoruの感想・評価

3.6
TSUTAYAのレンタルコーナーで見つけたときは興奮したな。(笑)

小川真由美がいいね。
競馬で作った借金が原因で、家具も全て抵当に入れられ、妻とともに貧しい生活を送っている西原。悪知恵だけは働き、農協を脅迫して大金を得るも、すぐに競馬に使ってしまう。そんなある日、信託銀行が冬のボーナス三億円を現金輸送する情報を嗅ぎつけ、妻とともに強奪計画を企てる。計画は見事に成功し、警察が初動捜査を誤った事もあり、西原が捜査線上に浮かぶことは一切なく、6年の月日が経とうとしていた。そんな中、西原に切れ者の刑事葛木が目をつける……。
東映ポルノで知られる石井輝男監督作品。実際の三億円事件から着想を得て書かれ、本作の特筆すべき点は、三億円事件の時効成立まで2ヶ月を切った日に製作を発表し、クランクインしている所だろう。公開まで時間がないため、監督の石井輝男を中心としたチームが脚本製作のための下調べを急ピッチで行い、タイトルも警察が犯人を捕まえられず時効を迎えると見越してつける大胆さ。本作の犯人西原にはモデルがいて、東映チームは独自の視点から、動機はギャンブル絡みではないかと見立てた。犯人役には当時の東映社長岡田茂の息子、岡田裕介が演じており、渡瀬恒彦や中尾彬も候補に挙がっていたという。
三億円事件は未だに語り継がれる昭和の未解決事件の一つであり、様々な憶測や犯人像が浮かび上がっている。ドラマ化もされたクロコーチでは、三億円事件の背景には戦後から続く警察組織内部の闇組織桜吹雪会が関わっており、事件で取られた三億円はその後様々な形で姿を変え、ロッキード事件などを引き起こし、日本の政治中枢にも影響を与えたという大胆な見方をしている。そもそもこの事件は、単独犯か複数犯によるものかという点もハッキリしておらず、謎が多すぎる。そのため、時効が近づくに連れて焦る警察による無茶な取り調べが横行し、疑われた無実の人がそれ苦に自殺したり、容疑者とされた事でその後の人生が変わってしまった人もいた。本作のラストは映画として見れば非常に消化不良でスッキリしないものであるが、それが時効を迎えた現実の事件とリンクしており、誰一人幸せにならなかった本作の事件の核の部分を浮き彫りにしている。
制作から公開まで時間がない上、ネットもない当時、これだけ精密な脚本を作った制作陣の熱意と調査力には恐れ入る。
岡田裕介主演というところにいまいち魅力を感じなかったが、ダメクズ男(でも犬好き)な主人公にぴったりだった。
でもやっぱり策士小川真由美がいないとダメだなこの男。

金子信雄のちょこちょこ入るセクハラムーブにニッコリ。
お伝

お伝の感想・評価

3.2
金子信雄の意外な使い方が良かった。途中まではスケベ封印かと思ったらそうではなかった。
岡田裕介追悼ってことで。
社長の息子かと思いきや滅茶苦茶良い役者で驚いたが、金子信雄がいつもの小悪党ではなく犯人を追い詰めるベテラン刑事役でしかもどハマりしてて最高。
こんな金子信雄の使い方があるなんて聞いてない〜

逆に相棒の若い刑事の存在感ゼロすぎる…!
小川真由美もやさぐれてて良かった!
1番驚いたのは終演?後の競馬場の捨てられた馬券の数!
落ち葉みたいな量が風で飛ぶのだが、一瞬なカットなので見落としがちだがすごく印象に残る。
YosinoLee

YosinoLeeの感想・評価

2.5
競馬基地外の男(岡田祐介!)と嫁(小川真由美)を犯人と見立てて、時効直後に公開された「実録」作品。岡田と小川が逃走中に連れションするシーンが最高。犯人を執拗に追い続ける刑事の金子信雄がカッコ良く見えてしまう。あと小川はやっぱり怖い。監督、脚本石井輝男。
企画ものだからあまり期待していなかったのだが、面白かった。
そもそも事件自体が未解決なので、例えいま情報を探しても、出てくるのは憶測だけ。
どうせ誰にも真実がわからないのだから「想像をめぐらせる」というスイッチさえ入ってしまえば、それなりに楽しめるものなのだな。
しかし実際の捜査時に浮上したデティールは、脚本へ活かされている。
ゲイボーイネタ(有力な容疑者のひとりと関係があった)まで拾ってくれているのは、監督ならでは!
また犯行当日の動きを追うパートはスピーディな編集がスリリングで、新東宝時代の監督作品を彷彿とさせる。
金子信雄の演技は過剰すぎて鼻につくが、ローアングルからの取り調べシーンには陰湿な迫力があり、本気でイライラさせられた。
こうした感想を抱かせるだけでも、真犯人は立派なアンチヒーローなのだな…。
Gautama

Gautamaの感想・評価

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田中さんが出てる!相変わらず怖い目つきだw
ただ、これオチがな。。。
まあ実際問題それが現実なんだけど。

なんかいつの間に終わってた。
これ未だに犯人捕まっていないってのは異常だよね。

2020年鑑賞No.212
かの有名な昭和の未解決事件である三億円事件の犯人像を浮かび上がらせる。岡田茂を父に持ち、俳優からプロデューサーになり現在東映の会長を務める岡田裕介が犯人役を演じる。共謀役に小川真由美、犯人を追い詰める刑事役に金子信雄とまあ役者だけでも時代を感じる。残念ながらここでの金子信雄のあくの強さはマイナスに作用している。事件のあらましを再現しているが実際の犯人は不明のためあくまで想定にとどまる。岡田裕介があまり上手くないし、まあこんなもんやろねという感じ。
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