
写真館のアシスタントである⼭下は、⾚ん坊の遺体の撮影を⼈づてに依頼され、良い経験になるかもしれないと依頼を受ける。⾚ん坊の⽗親であり依頼主でもある安斎は、始め若い⼭下に⼾惑うも、正直で実直な⼭下に⼼を許し、撮影が始まった。遺体の状態を考えると時間がないという状況も、⼭下の使命感に拍⾞をかけ、美化すべきでないという倫理観は、⽬の前の状況に吹き⾶ばされる。⼀⽅、安斎も次第に⾃⾝を突き動かしていたのが未練だったのではと気づき、⼭下を⽌めようとするが…。
頼れる親のいない環境で育った⽂直とその妹、なぎさ。広い世界を求めるように、成⻑した⽂直はなぎさを残し、ひとり故郷を後にする。三年後。偶然訪れた⼼霊スポットのトンネルで、⽂直はなぎさの幽霊に…
>>続きを読む翔太(濱正悟)は、かつて福島の震災ドキュメンタリー番組で高評価を獲得した東西テレビディレクターだったが、今はフリーランスとしてくすぶっていた。そんな翔太を当時の上司・小林(萩原聖人)が呼び…
>>続きを読むロシアのとある街の郊外、小説家のミハエルは愛する娘ミラーニャと二人でひっそりと暮らしていた。彼の元には悩める人々がやってくる。「私の記憶を消して欲しい」ミハエルは人の記憶を消す特殊な能力を…
>>続きを読むポルトガルはドウロ河流域の小さな町。カメラが趣味の青年イザクは、ある夜、若くして亡くなった娘アンジェリカの写真撮影を依頼され、町でも有数の富豪の邸宅を訪れる。白い死に装束に身を包み、花束を…
>>続きを読む人生が終わってしまった人々の前に現れる“とりつくしま係”は、「この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ」と告げる。夫のお気に入りのマグカップになることに…
>>続きを読む若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々(福地桃⼦)。中島荘が休業中の 9 ⽉上旬、ひとりの⻘年・藤井俊太郎(岡⼭天⾳)が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。彼は⼀年前に愛す…
>>続きを読む債権回収など裏稼業で生計をたてる真司(小橋川建)は、巷では狂犬と呼ばれていた。実は過去に大切な舎弟分を亡くし、人に興味を持つことを避けてきていた。そこへ不思議な青年・理人(髙橋雄祐)が現れ…
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