初仕事の作品情報・感想・評価

初仕事2020年製作の映画)

製作国:

上映時間:94分

3.3

「初仕事」に投稿された感想・評価

aaabb

aaabbの感想・評価

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素晴らしい。傑作。
純粋さがすかされること。それが生きるということだ。そうやって治療と人生は進むんだ、そうでしかないのだ、という懐の深さが一番の美点だった。
キレのいい演出もあるけど、脚本がツイストするまでが長い気も。
そしてなにより、カメラ位置とレンズワークが間違ってる気がしてならない。コンテ書かなければいいのに、と思わなくもない。でも、ありがとうございました。

ブレッソンみたいな整音。

第21回
TAMA NEW WAVEコンペティション
一般審査員として。
kassy

kassyの感想・評価

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TAMA NEW WAVE 2020 コンペティション部門

初仕事として引き受けることになったのは、妻を亡くし、子供も亡くした男の子供の亡骸を撮ってほしいとの依頼だった。

最初は依頼する側の安西さんが狂気的だったのに、いつしか主人公側が狂気的になっていく。

狂気的なのが面白いのだが、主人公の変化がやや唐突で受け入れ難い。
その辺りが上手ければもっと受け入れやすかったかも。
答えのないものをとても丁寧に撮っていて、映画に対して真摯だった。
通常の映画では切ってしまうカットがひつこくあるが、それが監督の誠実さであり業ではなかろうか。正直、あれ?っていう繋ぎもあったけど。
あと脚本が良かった。飽きさせないよう、すかす繋ぎや演出もいい。役者もいい。
最後の駅のトイレのシーンは見事。

ひとつだけ文句を言うを言うとセリフが聞き取れない所がいくつかあった。特に安斎の。芝居はとても良かったので、あの喋りをもっと上手く録るかMAで直す手立てはないのだろうか。
KUBO

KUBOの感想・評価

3.6
【㊗️TAMA NEW WAVE グランプリ受賞】

TAMA NEW WAVE で、初めて私が1位に推した作品がグランプリを獲った!

死んだ人間の写真を撮る。『病院坂の首縊りの家』を思い出した。

脚本も演出もしっかりしてる。

安西さんを演じている役者さんが味のある演技をするなぁと注目したが、小山監督さんご自身かな? 実は鑑賞中、そのボソボソした喋り方、微妙な表情をするところなど、どこかで聞き覚えのある知ってる人みたいな感じがしていたんだけど、実は長年の友人とそっくりでした。

ただ主人公の新人カメラマンが、仕事を引き受けるところも、警察が来たあと諦めた感じで180度変わるところも、ちょっと突然で、もう少し心の変化を演じられたらよかったな。

赤ん坊の死体を撮るという、不道徳とも倫理上問題があるとも思われる問題だし、もう少し重く突っ込んでもよかったかもしれない。私は黒沢清風に、主人公が狂気に取り憑かれる風を強くしてもおもしろいと思ったし、最後赤ん坊を覗いたら実は「人形だった」だったりして、などなど、見ながらいろいろ想像して楽しませてもらった。

突っ込みどころもあるけれど、先が読めない WATCHABILITY とでも言うようなものがしっかりある、素晴らしい作品だ。

この監督さんの今後に期待です。
ant

antの感想・評価

3.0
写真スタジオのアシスタントに任された初仕事は、死に関するものだった。死生観を問うちょっと社会派的要素の面も有るが、写真を撮る残す事の意味を、撮った写真を見せずに語る点が活動写真の面白さだと感じた。
2020東京国際映画祭コンペ作品上映
マサル

マサルの感想・評価

4.0
市川崑みたいなタッチ!!監督の才能を感じる。映画祭で紹介される価値があると思った。
主人公の異常性癖をさらっと触れて放置される感じ、なんかよかった

このレビューはネタバレを含みます

物語途中で出てくる赤ちゃん以外、みんなここにいないような、むしろ生きてないような

2020年東京国際映画祭にて
小山監督にまんまと嵌められた!好き!
みなさんのレビューを読むまで好き嫌いの分かれるタイプの映画であることに気づかないほど、僕にはハマった!

状況がシフトする場面の作り方が巧いよね。入水自殺未遂の後の二人の反応が秀逸だしさ、スキー場のゴンドラのガッタンゴットンが展開を掻き立ててくれるしさ、ストレンジャー高校生のズケズケした物言いは転調として効いていてアンザイさんが未練を捨てるのに説得力あるしさ。
でも最も印象に残るのは、シーツでこしらえたスタジオ風の明るい光!その中で赤ん坊と対峙するヤマシタ君の可愛らしさといったらもう!
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