春原さんのうたを配信している動画配信サービス

『春原さんのうた』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

春原さんのうた
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

春原さんのうたの作品紹介

春原さんのうたのあらすじ

美術館での仕事を辞めてカフェでのアルバイトを始めた沙知(24)は常連客から勧められたアパートの部屋に引越しをする。そこでの新しい生活を始めた沙知だったが、心にはもう会うことの叶わないパートナーの姿が残っている。

春原さんのうたの監督

杉田協士

原題
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
120分

『春原さんのうた』に投稿された感想・評価

【一言で言うと】
「やさしさに溢れるように」

[あらすじ]
美術館の仕事を辞めた24歳の沙知はカフェでアルバイトを始め、常連客に紹介されたアパートの部屋に引っ越す。沙知はそこで新しい生活を始めるが、心の中にはもう会うことのできないパートナーの存在があった。

一瞬で好きになってしまった。120分どこを切り取っても優しくて、愛おしい映画だった。
まさに“一目惚れ”に近いあの感じ...上映終了ギリギリで滑り込んで観に行きましたが、本当に観て良かったです。マジで好き。付き合ってください(錯乱)

とまぁそんな戯言は置いておくとして、とにかくビックリするほど何も起こらない。
『街の上で』でも多少なりともドラマ要素があったが今作に至っては皆無に等しく、まさに“THE 日常”をひたすらに切り取った作品...なんだけどそんな単純な代物ではないのが今作の凄いところ。

終始スローペースな展開ですし、寡黙な語り口で一貫されている故にストーリーが分かりにくいという不親切さがありながらも、どういうわけか全く退屈にならない。
むしろずっと観ていられるほどの心地良さを感じてしまうほど。

何故こんなにも心地良いのかは理解できないですし、なんなら理解できるできない云々の問題ではないのだろう。
彼女が見つめる先、半分ずっこに分けたどら焼き、連絡なしに突然来るおじさん、他愛もない友達との会話...その“意味”を理屈で考えさせるのではなく、“フィーリング”で感じさせるという幸せ。

普通ならば見落とすであろう“余白”の部分をあえて“見つめている”かのように描いたあの映し方...だからこそ感じる日々の美しさというか、“喪失”からの“再生”を温かく見守っているかのような“優しさ”を感じましたね🤔

特に押し入れに隠れるあの下りが一番好き。
あのシーンも特に意味は無いんだろうけど、なんだか涙が溢れてくるほど愛おしさに満ちていました😌

とりあえず“優しい”やら“愛おしい”やら言ってますが、本っ当に色々な意味で“浄化”された。日常を描いた映画の中ではある意味最高到達点に達したのではないだろうかと思わしめる一本でした。

風のささやかな移ろいと日常の生活音。BGMの殆どがそれで占めているからこそなのか、まるで風通しの良い部屋で観ている感覚に近かったですし、主人公さっちゃんのやる事なす事がもう可愛くて可愛くて☺️...

出来るならば涼しい夏にもう一度観たい今作。
確実に人は選ぶだろうけど、こういった映画は本当に大好きです😆
4.1
 「風通しの良い部屋」という設定がとても素敵。「風」が心地良く可視化される映画は良い映画だと思います。
 まさしく動いている自動車の後部座席にただ乗っているような、走っているバイクの後ろにただ相乗りしているような心地の良さ。静かで心地の良い心霊映画であり、静かなグリーフワーク・ドラマでした。
 その緩やかな心地良さの中で、映画で最も重要な瞬間に主人公の顔を映さないという判断にシビれました。【記録】
あまりに淡々とした作風なので人によっては途中で寝落ちするかも知れないが、私は終始画面に惹きつけられ全く退屈しなかった。多分、この先何度も繰り返し観てしまう気がする、そしてその度に感想が変わりそうな不思議な作品。

「転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー」

歌人東直子のこの一首の短歌からインスパイアされた映画というだけあって、作品全体は確かにある確固たる世界観に沿って非常に繊細に構築されてはいるのだが、決して全てを物語って説明してはくれない。
韻文的映画、という表現が正しいのか分からないが、とても新鮮だった。

まさに短歌と同じように直接映像やセリフで表現するものを極端に削ぎ落としているので、行間を読むように想像力を駆使して自分なりにその間を埋める必要があるが、そのゆるさにイライラするどころか妙に心地よく感じて「ああ、このままずっと観ていたい・・」と思えたのが自分でも意外だった。
例えて言うなら、全く馴染みのないハーブティーを丁寧に淹れて飲んでみたら思いがけず自分好みだったような、そんなうれしい時間だった。

主演の荒木知佳さんは今作で初めてちゃんと認知した役者さんだと思うが、独特の味のある方。
人の顔の印象は顔の上半分下半分でだいぶ違うという話を聞いたことがあるが、実際マスクのあるなしでこれほど印象変わるものかと興味深かった。

『春原さんのうた』に似ている作品

窓辺にて

上映日:

2022年11月04日

製作国:

上映時間:

143分

ジャンル:

3.9

あらすじ

フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は、編集者である妻・紗衣が担当している売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。しかし、それを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生…

>>続きを読む

ヒューマン・ポジション

上映日:

2024年09月14日

製作国:

上映時間:

78分

ジャンル:

配給:

  • クレプスキュール フィルム
3.8

あらすじ

青くて、物悲しいノルウェーの長い夏。 うっとりするような静けさの中、パステルカラーに包まれた港町の丘をゆっくりと登って振り返るアスタ。 新聞社に勤める彼女は、地元のホッケーチーム、アールヌ…

>>続きを読む

四月の永い夢

上映日:

2018年05月12日

製作国:

上映時間:

93分

ジャンル:

配給:

  • ギャガ
3.7

あらすじ

春にして死を夢みたあなたが、ずっと嫌いでした。 3年前に恋人を亡くした27歳の滝本初海。音楽教師を辞めたままの穏やかな日常は、亡くなった彼からの手紙をきっかけに動き出す。元教え子との遭遇、…

>>続きを読む

サマーフィーリング

上映日:

2019年07月06日

製作国:

上映時間:

106分

ジャンル:

3.8

あらすじ

夏真っ盛りのある日。30歳のサシャは突然この世を去る。彼女の死は、ある二人の見知らぬ者同士を出逢わせる。サシャの恋人ローレンスとサシャの妹ゾエ。突然の別れとなったベルリン。深い悲しみが残る…

>>続きを読む

慶州(キョンジュ) ヒョンとユニ

上映日:

2019年06月08日

製作国:

上映時間:

145分
3.9

あらすじ

親しい先輩の訃報の知らせから、久しぶりに大邱(テグ)を訪れた北京大学教授のチェ・ヒョン(パク・ ヘイル)。亡くなった先輩との 7 年前の旅を思い出したヒョンは、衝動的に、そこからほど近い慶…

>>続きを読む