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春原さんのうた
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目次

春原さんのうたの作品紹介

春原さんのうたのあらすじ

美術館での仕事を辞めてカフェでのアルバイトを始めた沙知(24)は常連客から勧められたアパートの部屋に引越しをする。そこでの新しい生活を始めた沙知だったが、心にはもう会うことの叶わないパートナーの姿が残っている。

春原さんのうたの監督

春原さんのうたの出演者

原題
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
120分

『春原さんのうた』に投稿された感想・評価

【一言で言うと】
「やさしさに溢れるように」

[あらすじ]
美術館の仕事を辞めた24歳の沙知はカフェでアルバイトを始め、常連客に紹介されたアパートの部屋に引っ越す。沙知はそこで新しい生活を始めるが、心の中にはもう会うことのできないパートナーの存在があった。

一瞬で好きになってしまった。120分どこを切り取っても優しくて、愛おしい映画だった。
まさに“一目惚れ”に近いあの感じ...上映終了ギリギリで滑り込んで観に行きましたが、本当に観て良かったです。マジで好き。付き合ってください(錯乱)

とまぁそんな戯言は置いておくとして、とにかくビックリするほど何も起こらない。
『街の上で』でも多少なりともドラマ要素があったが今作に至っては皆無に等しく、まさに“THE 日常”をひたすらに切り取った作品...なんだけどそんな単純な代物ではないのが今作の凄いところ。

終始スローペースな展開ですし、寡黙な語り口で一貫されている故にストーリーが分かりにくいという不親切さがありながらも、どういうわけか全く退屈にならない。
むしろずっと観ていられるほどの心地良さを感じてしまうほど。

何故こんなにも心地良いのかは理解できないですし、なんなら理解できるできない云々の問題ではないのだろう。
彼女が見つめる先、半分ずっこに分けたどら焼き、連絡なしに突然来るおじさん、他愛もない友達との会話...その“意味”を理屈で考えさせるのではなく、“フィーリング”で感じさせるという幸せ。

普通ならば見落とすであろう“余白”の部分をあえて“見つめている”かのように描いたあの映し方...だからこそ感じる日々の美しさというか、“喪失”からの“再生”を温かく見守っているかのような“優しさ”を感じましたね🤔

特に押し入れに隠れるあの下りが一番好き。
あのシーンも特に意味は無いんだろうけど、なんだか涙が溢れてくるほど愛おしさに満ちていました😌

とりあえず“優しい”やら“愛おしい”やら言ってますが、本っ当に色々な意味で“浄化”された。日常を描いた映画の中ではある意味最高到達点に達したのではないだろうかと思わしめる一本でした。

風のささやかな移ろいと日常の生活音。BGMの殆どがそれで占めているからこそなのか、まるで風通しの良い部屋で観ている感覚に近かったですし、主人公さっちゃんのやる事なす事がもう可愛くて可愛くて☺️...

出来るならば涼しい夏にもう一度観たい今作。
確実に人は選ぶだろうけど、こういった映画は本当に大好きです😆
茶一郎

4.1
 「風通しの良い部屋」という設定がとても素敵。「風」が心地良く可視化される映画は良い映画だと思います。
 まさしく動いている自動車の後部座席にただ乗っているような、走っているバイクの後ろにただ相乗りしているような心地の良さ。静かで心地の良い心霊映画であり、静かなグリーフワーク・ドラマでした。
 その緩やかな心地良さの中で、映画で最も重要な瞬間に主人公の顔を映さないという判断にシビれました。【記録】
あまりに淡々とした作風なので人によっては途中で寝落ちするかも知れないが、私は終始画面に惹きつけられ全く退屈しなかった。多分、この先何度も繰り返し観てしまう気がする、そしてその度に感想が変わりそうな不思議な作品。

「転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー」

歌人東直子のこの一首の短歌からインスパイアされた映画というだけあって、作品全体は確かにある確固たる世界観に沿って非常に繊細に構築されてはいるのだが、決して全てを物語って説明してはくれない。
韻文的映画、という表現が正しいのか分からないが、とても新鮮だった。

まさに短歌と同じように直接映像やセリフで表現するものを極端に削ぎ落としているので、行間を読むように想像力を駆使して自分なりにその間を埋める必要があるが、そのゆるさにイライラするどころか妙に心地よく感じて「ああ、このままずっと観ていたい・・」と思えたのが自分でも意外だった。
例えて言うなら、全く馴染みのないハーブティーを丁寧に淹れて飲んでみたら思いがけず自分好みだったような、そんなうれしい時間だった。

主演の荒木知佳さんは今作で初めてちゃんと認知した役者さんだと思うが、独特の味のある方。
人の顔の印象は顔の上半分下半分でだいぶ違うという話を聞いたことがあるが、実際マスクのあるなしでこれほど印象変わるものかと興味深かった。

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