若い頃に原作を読んで、
映画も観たかったけどやっと初鑑賞。
レザンファンテリブル。
ジャンピエールメルヴィル作品。
白鯨📖のハーマンメルヴィルからつけた芸名だそうです。
原作はジャンコクトー。
ナレーションもコクトー。
子供はちょっとしか出てこない。
雪合戦、お風呂争奪戦、ザリガニ争奪戦があります。
恋煩いが激しくて、とても正直。
恐るべきなのは1人だけ？
3人騙すのは無理でしょ。
ヴィヴァルディの音楽もよかった。
衣装はクリスチャンディオール。

劇場鑑賞54本目

ある雪の日の夕方、子供たちが雪合戦に熱中する中、ポールは級友ダルジュロスが投げた雪玉にあたり、気を失った。姉と病気の母が暮らす自宅で療養するが、、、

閉塞感たっぷりな世界観。室内での危険な冒険。感情的なシーンばっかり。

もう一度見直したい作品。

• #2021劇場

■原作はコクトー氏、アヘン中毒治療中の作品〜💀■
　
　
原作は、ジャン・コクトー氏の同名小説(1929)。
　
1950年にジャン＝ピエール・メルビル監督が映画化した。
この時のナレーションは、原作者コクトー自身。
　
　
本作はコクトー氏が40歳の時、アヘン中毒の治療にて入院中のわずか３週間で書き上げられた。　
　
コクトー氏がアヘン中毒になった経緯として、愛人関係にあった作家レイモン・ラディゲ氏の死が関わっているそう。
　
1923年、わずか20歳で短い人生を終えたレイモン・ラディゲ氏。
『肉体の悪魔』が代表作。
　
同氏が亡くなってからコクトー氏はアヘン中毒に陥る。
　
　
　
ところで、本作の主役の弟ポールはコクトー自身と思われる。
　
冒頭部、雪合戦の球をポールに当て、ポールを倒れさせるのはダルジュロスという少年。
　
最後に”毒薬”が出てくるが、この”毒薬”を持ってくるのもダルジュロス。
　
　
弟ポールが密かに思いを寄せる男の子ダルジュロス→レイモン・ラディゲ氏なのかな〜と勝手に想像した〜
　
　
”毒薬”のことを映画の中で「中国とかインドとかの”毒薬”」みたいな言い方をしていたが、コクトー氏の中毒の元になった「アヘン＝毒薬」の印象を受けた。
　
つまり、レイモン・ラディゲ氏という愛人が亡くなったことで、アヘンという毒薬を飲んで、追いかけて死んでしまいという自殺願望が伺えた。

コクトー氏の自己愛的な死の欲望の側面が感じられた〜
　
　
　
表面的には「姉エリザベートと弟ポールの異常な愛」というお話になっている。
　
しかし実は、コクトー氏の実話に則した同性愛の愛人の死を追いかけたいという気持ちが込められてれている映画でもあるのかな〜なんて思ってみていました〜💀
　
　
　

■洋服はクリスチャン・ディオール氏のデザイン〜✨■
　
　
この頃の映画ってほんと豪華ですよね〜
衣装は、クリスチャン・ディオール氏のデザイン〜✨
　
姉エリザベートのドレス
　
エリザベートが終盤のクライマックスへ向かう夢の中での
艶やかなガウンを羽織りもりを彷徨うさま〜
　
　
ステキでした〜♡
　
　

• #恐るべき子供たち
• #ジャン・コクトー
• #ジャン＝ピエール・メルヴィル
• #クリスチャン・ディオール