まだ昨晩のアルコールが抜け切らない重い身体をゆっくりと起こしたとき、彼女の記憶はどこにも結びつかなかった。ただわかったこと、それは窓の外に見える景色がたぶん東京ではないこと。部屋の中に見知らぬ男性が寝ていること。さらに言うと、” おじさん” な気がするということ。酒に呑まれ記憶を無くし、陽月はなぜか「桐生」に来てしまっていた。どこのだれかも知らない” おじさん” と。そんな、見知らぬ場所で見知らぬ人と過ごした、“ただの” 夏の日の話。
昨年のムーラボで「KILLER TUNE RADIO」を発表した柴野太朗が町あかりとのタッグで送る後ろ向き&内回りなワンナイト・ストーリー。
ストレスを抱えながら面白味のない日々を暮らす麻来修は、フラれた元彼女の結婚式に向かうが寸前で怖気づき引き返す。 路上でパントマイムを行うリナは、就職活動中だが将来に対しイメージできない。 …
>>続きを読む夏見富士子(近藤笑菜)は一念発起して愛知から上京、子供の頃からの夢だったウエディングプランナーへの道を歩むため、東京で働く弟の一鷹(大窪人衛)のマンションに居候する。念願の仕事に就いた彼女…
>>続きを読む元アイドルの安希子は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら、仕事もタフにこなしているつもりだったが、ある日の通勤途中、駅で足が突然動かなくなってしまう。 メンタルが病んで…
>>続きを読む会社からリストラされるなど人生踏んだり蹴ったりの青年・タカシは、たまたま公園で出会った男からキャッチボール屋の仕事を任される。彼の下にやって来るのは、元甲子園球児やOL、お喋りな借金取りな…
>>続きを読む東京・高円寺。リーゼントでキメた私立探偵・古谷栄一(の元に現れたのは、元カノの今日子。今日子は、急逝した父親の遺品から出てきた古いフィルムに映る、若かりし父親の隣で微笑む見知らぬ女性を探し…
>>続きを読む会社を辞め、姉の雑貨店で店番をする主人公・里美。そこに現れた、恋人を待つ男・智徳。店を出て東京の街を歩きながら語り合うふたり。「お互いのことを知らないから言えることもある」―――やがて彼ら…
>>続きを読む新宿~箱根を往復する特急ロマンスカーでアテンダントとして働く鉢子。ある日、彼女はある中年の男性客とトラブルを起こし、その上男に母親から届いた手紙を読まれてしまう。鉢子の母が自殺を考えている…
>>続きを読む