このレビューはネタバレを含みます
ずっと観たかったポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。
15歳の子役ゲイリーが10歳年上のアラナに一目惚れ。ゲイリーからのアプローチを華麗に交わつつ、気の合う二人は友人となり、そしてビジネスパートナーとなっていく過程が前半に描かれている。
後半からは一風変わった登場人物が出てきて、彼らとのエキセントリックな交流が面白ろ可笑しい。PTA監督ならではのこの独特な雰囲気が堪らない。
ショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパーの登場には笑った。ベニー・サフディが光る演技を見せていて、彼の多才さに恐れ入る。
様々な苦難を乗り越えて人間的に成長したゲイリーとアラナ。エンディングはこれ以上ない程パーフェクトだった。
PTAと長年友人だったフィリップ・シーモア・ホフマン。その息子クーパーがゲイリーを全身全霊で演じている。
本作をきっかけに俳優の道に進んでくれることを願う。