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テレビで会えない芸人の作品紹介

テレビで会えない芸人のあらすじ

芸人、松元ヒロ。かつて社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」で数々の番組に出演し人気を博した。しかし90年代末、彼はテレビを棄て、主戦場を舞台に移す。政治や社会問題をネタに笑いで一言モノ申す。ライブ会場は連日満席、チケットは入手困難。松元が20年以上語り続ける『憲法くん』は、日本国憲法を人間に見立てた演目。井上ひさしが大絶賛し、永六輔は「ヒロくん、9条を頼む」と言い遺した。その芸は、あの立川談志をしてこう言わしめた。「最近のテレビはサラリーマン芸人ばかり。本当に言いたいことを言わない。松元ヒロは本当の芸人」。けれど、いや、だからこそ、いまテレビで彼の姿を見ることはない…。そんな今日のメディア状況に強い危機感を募らせていたのは、松元の故郷鹿児島のローカルテレビ局。2019年の春から松元ヒロの芸とその舞台裏にカメラが張りついた。監督は鹿児島テレビの四元良隆と牧祐樹。プロデュースを手掛けたのは東海テレビの阿武野勝彦。なぜ松元ヒロはテレビから去ったのか? なぜテレビは松元ヒロを手放したのか?そして本作はその答えを見つけられたのか?“テレビで会えない芸人”の生き方と笑いの哲学から、いまの世の中を覗いてみる。その先に、モノ言えぬ社会の素顔が浮かび上がる。

テレビで会えない芸人の監督

四元良隆

牧祐樹

テレビで会えない芸人の出演者

松元ヒロ

原題
製作年
2021年
製作国・地域
日本
上映時間
81分
ジャンル
ドキュメンタリー

『テレビで会えない芸人』に投稿された感想・評価

OSHO
3.4
松元ヒロさんのドキュメンタリー。
「笑パーティー」「ザ・ニュースペーパー」というコントグループに所属していて、いまはピン芸人。
ちょっと変わったおじさんの日常風景。

政治風刺ネタは、欧米ではテレビもOKだけど、政治家や一部の国民の許容量が低い日本では、政治風刺ネタはテレビではNGですね。

取材時66歳、現在70歳以上。
ドキュメンタリー映画のなかでもネタをやるけど、政治風刺ネタだからということでなく、私はあまり笑えなかったなぁ…

ただ、
単独公演を年に120回、
ドリフターズ第6の男、すわ親治から誘われ、
永六輔、立川談志といった日本の芸能史に名を残す人と繋がっていたり、
やっぱり凄い人です。
Yuya
4.1
♬ オマエには何も見えちゃいないだろ
ディランのMR.ジョーンズそのもの
被害者面して 何言ってやがる
善人面して 何言ってやがる

ブルーハーツも パンクも 優しいよな
だって人を無視せず NOを突きつけ
刺さる言葉で 傷つけてくれっから!

武が 談志が タモリが認め 共鳴しつつ
佐久間が 太田が 若林が 憧れてやまぬ
本物の芸人が 今日も“勃”ってるぜ

なんつーか この時代 発信者も受信者も
易しい優しい 似非が多すぎて 辟易しちまう
上っ面の表面だけ擦った 知識人や支持者とか
人の影響受けません的な 意識高い系…
でも どれも安全圏の内側 所詮 自意識の武装擬き
それこそ 平成令和が失った 魂と温度って
毒吐いて吐かれて 本音で語れる“言葉”ありきだったな
言葉の応酬 時には大島×野坂の大乱闘や
自分と他者の意見をぶつけ合う 影響の摩擦熱と
否定と肯定の渦の中で カルチャーが形成されてたよな
それが今じゃ 自分を否定しないグループの中でのみ
イキがってる これぞ新世代の領域ってヤツなのか

別に松元ヒロの思想に 賛成してるワケじゃねーけど
こーゆー 世相に嫌味振り撒ける 本当の優しい人を排除し
人畜無害 無味無臭 笑顔の芸人ばっかのテレビって…
でもまぁ 平々凡々に 被害者意識で優しさ求めるだけの
自称 変わり者/偽アングラばっかの世界じゃ仕方ねーか
いっそゴキコンが 世界という便器をクソ塗れにしてくれよ
ろく
3.4
そもそも芸人というのは「社会」を揺るがす存在のはずなんだ。山口昌男の中心周縁理論はまさにそれで社会を崩すものとして「芸能」はなっていたはずなんだよ。

なのにテレビというメディアは社会の補完機能として、つまり権力をサポートする機能としてあるじゃないか。だから芸人というシステムとは本当は合わないはずなんだ。そうテレビと芸人って本来目的が正反対なはずなの。

そしていつの間にか、芸人は「テレビに出ること」がメインになってしまった。そこにあるのは芸人でなくテレビタレントなんだよ。ダウンタウンとかが批評性なくなり社会に迎合しようとしているのが寂しい(それでも水曜日のダウンタウンはそこを乗り越えようとしているが)。

本作は。松元ヒロと言えばあのニュースペーパーの芸人さん。90年代はちょこちょこテレビに出ていたけど(小泉純一郎ネタとか)いつの間にかでなくなってしまった。そっか、たしかにテレビではやれることが限られているしね。

この映画を見て久々にニュースペーパーのコントを見たような感じになれた。感謝。ただスタンダップで一人でやっているのは少し哀しい。彼と一緒にいくというのはやはり勇気がいたのだろうか。松元の一人舞台も面白いけど、もう一度ニュースペーパーのコントが見てみたいと思ってしまった。

テレビでというメディアに勢いがなくなってきた。昔はテレビ番組を何見るか心待ちにしていたのに今ではほとんど見なくなってしまった。それはテレビというメディアの終焉なのかもしれないと勝手に思っている。「テレビで会えない」ことはもう大したことではない。「テレビで会えない」ことはマイナスではなくむしろプラスの価値なんだ。

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