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ウーマン・トーキング 私たちの選択の作品紹介

ウーマン・トーキング 私たちの選択のあらすじ

赦すか、闘うか、それとも去るか―― 2010年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていたが、ある日それが実際に犯罪だったことが明らかになる。タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。緊迫感のなか、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う―。

ウーマン・トーキング 私たちの選択の監督

サラ・ポーリー

原題
Women Talking
製作年
2022年
製作国
アメリカ
上映時間
104分
ジャンル
ドラマ

『ウーマン・トーキング 私たちの選択』に投稿された感想・評価

健一
3.7
プロミシング ヤング ウーマン トーキング。


赦すか。 戦うか。 去るか・・・


赦せるの? 戦えるの? 去れるの?


第95回(2022年度)アカデミー賞にて作品賞にノミネート、脚色賞を受賞した作品。
実話を基にした女性達の『尊厳』を守るために『語り合った』魂の物語。

2010年。
自給自足で生活しているキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。
しかし『デマ』『悪魔の仕業』と男たちに否定されていたが 目撃者が現れた事でこの犯罪が公(おおやけ)になる。😳
男たちが街へと出かけている2日間。
村の女性たちは自らの未来を懸けた『話し合い』を行う・・・


さて本作。 ネタバレあり。
(私は男なので 男性目線で書かせていただきます。もし不快な点がありましたら どうかご了承ください。)


2010年‼️‼️😳😱
100年くらい前の話だと思ってた。
牛に用いる鎮痛剤を使って相手を眠らせレイプを決行。
目が覚めた村の女性たちは傷だらけ 血だらけ。妊娠してしまう女性も。
勿論、こんな行為 絶対に許されることではありません。
完全に犯罪です。どんな理由があろうと行った男たちは罰せられて当然です。

しかし・・・

この時代(2010年)に当時のテクノロジーを拒否して 自給自足、女達は『読み書き』も出来ない。
眼鏡をかけ タバコを吸ってはいるが女性たちの服装はどうみても大昔のもの。
こんなコミュニティが存在していることのほうが作品が掲げる題材より衝撃だった。
『こんな生活をしているから こんな事件が起きてしまう。』
というのは 言い過ぎ なのだろうか・・・
『オウム真理教』や『統一教会』なんかでも内輪の中で こんなような事件が起きていたんじゃないの?

『男たちを殺してやる!』
『幼い娘たちに同じ思いをさせたくない!』
その『赦し』は『妥協』なのでは?

一方で。

『味方してくれる男もいるのでは?』
『この土地を愛している。』
『出ていくのが怖い。』

そりゃそうだ。読み書きできない女性がこの時代(2010時)にどうやって生きていく。

彼女たちの話し合いから目が離せない。

監督は『女優 兼 監督』の二刀流で活躍するサラ・ポーリー。
「死ぬまでにしたい10のこと」「ドーン・オブ・ザ・デッド」のあの可愛らしい女優さんだ!
今回 本作でアカデミー脚色賞を受賞し『書く』才能も発揮し オオタニサン越えの『三刀流』となった才女。😅

女性が描き 女性が演じる 女性の尊厳の物語。

男たちはこの『物語』を真摯に受け止めなければならない・・・


ちなみに。

フランシス・マクドーマンド(の役柄)。
いる? 😅


2023年 6月5日 12:05〜
WHITE CINE QUINTO
108席
客入り 40人くらい。

約2年ぶりに訪れた渋谷のミニシアター
WHITE CINE QUINTO。
売店、入口、劇場、出口。 のみという。
なんとも不思議な作りのミニシアター。
ロビーがない映画館なんて ここくらいじゃない?😅
kuu
3.9
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』
原題 Women Talking.
映倫区分 G
製作年 2022年。上映時間 105分。

隣県まで走り観に行ってきました。

『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』『テイク・ディス・ワルツ』など近年は監督として手腕を発揮するサラ・ポーリーが、架空の村を舞台に性被害にあった女性たちが、自らの未来のために話し合いを重ねていく姿を描いたドラマ。
原作は、2005年から2009年にかけて南米ボリビアで実際にあった事件をもとに執筆され、2018年に出版されてベストセラーとなったミリアム・トウズの小説。
主演はルーニー・マーラ。
クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショーらが共演し、オスカー女優フランシス・マクドーマンドがプロデューサーを務め、出演もしている。
第95回アカデミー賞では作品賞と脚色賞にノミネートされ、脚色賞を受賞した。
製作総指揮
※ブラッド・ピット、エミリー・ジェイド・フォーリー、リン・ルチベッロ=ブランカテッラ。

2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、女たちがたびたびレイプされる。
男たちには、それは『悪魔の仕業』『作り話』だと云われ、レイプを否定されてきた。
やがて女たちは、それが悪魔の仕業や作り話などではなく、実際に犯罪だったということを知る。男たちが街へと出かけて不在にしている2日間、女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。

・赦し何もすんな。
・ここにいて闘え。
・去れ。
それが、宗教的なコミューンの端にある納屋で、女子たちが議論する3つの選択肢。
ミリアム・トーズが2018年の小説を書くきっかけとなった実話は、恐ろしいもんです。
2005年から2009年にかけて、女性が家畜用精神安定剤を飲まされ、激しくレイプされる事件が150件以上発生した。
彼女たちの年齢は3歳から65歳までで、ボリビアの信仰心の厚いメノナイトのコミュニティで起こったこと。
サラ・ポーリーは、『STORIES WE TELL』(2012年)以来の長編映画で、トーズの小説を脚色しています。
ある晩、2人の少女がレイプ犯の逃走を目撃したとき、感情の炎が燃え上がる。
男は起訴され、これをきっかけに女性たちは、前述の3つの選択肢について話し合う自分たちの会合を組織することになる。
ルーニー・マーラは、心優しい楽天家であるオーナを演じる。
クレア・フォイは、怒りモードで多くの時間を過ごす妹のサロメを演じています。
自分の強い考えを持つ、しばしば残酷に虐待される女性マリチェをジェシー・バックリーが演じる。
映画好きなら、この3人が現在活躍中の若手女優の中でもトップクラスであることはすぐにわかるはす。
極めて不快でストレスのたまる素材であることが多いにもかかわらず、彼女たちの演技を見るのは、なんと楽しいことやろか。。。
この新世代のコミュニティーの女性たちは、長老たちによって討論に加わる。
アガタ(ジュディス・アイヴィー)とグレタ(シーラ・マッカーシー)は、このような環境で娘を育てたという恥の重荷を背負っている。
スカーフェイス・ヤンツ(オスカー受賞者フランシス・マクドーマンド演じる、今作品のプロデューサーでもある)は、
・何もしない
ちゅうスタンスを貫き、わずか数シーンしか登場しないが、その強さは際立っていた。
対話が続くと、彼女たち、そして彼女たち以前の世代が耐えてきたことがよくわかる。
長年にわたり、被害者が虐待の実態を訴えるたびに、彼女たちの告発は "女性の野生の想像 "として退けられてきた。
宗教的な家父長制は、長年にわたり、肉体労働と教育の欠如を含む劣悪な生活への服従と諦めをもたらしてきた。
彼女たちは読み書きができないため、オーガスト(ベン・ウィショー)にメモを取り、選択肢の長所と短所を列挙するよう依頼した。
オーガストは優しい心の持ち主で、オーナに目をかけている地元の学校の先生。
復讐、許し、自分と子供を守ること、逃げることと去ることの違いなど、すべてが議論の対象で、彼女たちは、互いの強さを通して自分の声を見つけようとしている。
撮影監督のリュック・モンペリエは、主にモノクロで、微妙な色のグラデーションを効果的に使い、室内(納屋ロフト)と屋外の景色や野原(外の世界を表す)のショットのコントラストを表現していました。
ヒルドゥル・グオナドティエの音楽は、ストリングスを多用し、ストーリーに完璧にマッチしてたし、モンキーズの『Daydream Believer』の収録も嬉しいかな。
我々は通常、映画とは人が座って話すのを見るものだとは考えていない。
大人の討論を見せる映画として史上最高傑作のひとつに『十二人の怒れる男』(1957年)てのがあるが、今作品も同様のアプローチやけど、個人的にはあのオールタイム・クラシックのレベルに遠く及ばないかなぁと。。。
ボリビアに住む実在の女性たちの勇気は驚異的で、サラ・ポーリーは彼女たちが自分たちの状況を把握するために、この知的で示唆に富むアプローチを提供しています。
ガツンとくるのに、なぜか感動してしまう作品でした。

余談ながら、映画『ウーマン・トーキング』は、先にも書いたようにミリアム・トゥーズの2018年の同名小説が原作で、その原作は、ボリビアの偏狭で超保守的なメノナイト・コミュニティで起きた凶悪な連続レイプの実話に基づくものです。2005年から2009年にかけて、人里離れたマニトバ・コロニーに住む9人の男たちが、家畜用精神安定剤を使って3歳から60歳までの女性被害者を薬漬けにし、夜間に激しくレイプしていた。
少女や女性が血まみれで目を覚ますと、コロニーの男たちは、彼女たちが暴行によって妊娠しても、その報告を妄想、あるいは自分たちの罪に対する神や悪魔からの罰として片付けてしまった。リンダ・プレスリーによる2019年5月のBBCの記事によると、レイプ犯がついに捕まったとき、彼らはボリビア当局に逮捕された。
1人は司法から逃亡したが、他の8人は裁判にかけられ、有罪判決を受けた。
7人は繰り返された複数回のレイプで25年の禁固刑を言い渡され、8人目は薬を提供したことで有罪になったが、その後釈放された。
ジャン・フリードマン=ルドフスキーが2013年に発表したViceの記事によると、薬物投与とレイプはこれら特定の男たちの逮捕にとどまらず、男たちの一部はコロニー内の何人かの男性や少年にもレイプしていたことが明らかになったそうです。
symax
3.7
"何もしない…残って戦う…ここを去る…"

男たちがいない二日間で、残された女たちが選んだ道とは…

なんともやりきれない…キリスト教の一派で独自のコミュニティ社会の中で起こった凄惨なレイプ事件をきっかけに、女性たちが進むべき道を徹底的に議論する作品であるのですが、そもそもこのコミュニティがアーミッシュ的で…悪く言えばカルトなんですけど…考え方の根本に宗教色が強いので、私的には今一つ理解に苦しむところはあります。

女性たちが議論を重ね、"赦し"とは何かが露わになるあるシーンで、魂が揺さぶられるのをまざまざと感じます。

基本舞台のような会話劇なので、演者の力量がモロに伝わるスリリングさがある中、何れも凄まじいハイレベルな演技なので、観ていて正直疲れます。

終わってややぐったりとなった状態でエンドクレジットをボーっと観ていると、制作には、最初から男たちを赦す事を強要する長老として出演していたフランシス・マクドーマンドの名前と共に、制作総指揮にブラット・ピットの名前が…

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