まぴお

千と千尋の神隠しのまぴおのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
3.6
【君の名は】

先日「レッドタートルTHE RED TURTLE」の公開を記念して
スタジオジブリ総選挙が行われた。

長編劇場用映画全21作品が対象。

中間発表ではこの5作品が上位を占めた。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」

最も投票数の多かった一作品を劇場で上映するという形で。

勘の鋭い人ならもうおわかりだと思うが堂々の一位を獲得したのが
今作「千と千尋の神隠し」なのである。確かに賛否両論分かれる中これをベストにあげる人も多い。

しかしジブリの作品でこれほど隠喩に塗れた作品はあっただろうか?

タイトル一つとっても
[千] 膨大な数
[千尋] 尋は長さの単位を指す。それが千。転じて、非常に長いこと。また、きわめて深いことを意味する。
[神隠し]欠如。無くなったモノ。

日本で古来より長く深く続くモノ。万物に宿る命。本来であれば
尊重されたそれが現代では粗末に扱われ存在自体が消えゆく時代。

しかし

消えゆく世の中でも確かにそれは存在してるのだ。


それはこの様々な隠喩が何を指しているのか正確に理解していなくても触れてはいけない。これ以上進んではいけない
だが忘れていはいけないと言うことを肌で感じることができる。

これは子供だからとか大人だからわかるとかそういうものではなく
日本人のDNAに刻み込まれた異界への畏怖的な何かなのだ。

あらゆるモノに魂は存在する。
そう。言葉にさえ言霊として人の行動を左右していく。

思考は言葉になり
言葉は行動になり
行動は習慣になり
習慣は性格になり
性格はやがて川のように大きな運命の流れとなっていく。

だからあなたは言葉一つモノ一つを大切に意識して扱わなくてはいけない。

今の日本人の在り方を改めて宮崎が問う。
異形の神々が交じる世界はファンタジーなのか現実なのか
現代でもネットが交じる世界はまるでファンタジーだ。
個性のないカオナシの理性と我欲でまみれてる。

大人って子供からみたら複雑でよくわからないもの。
大人になったあなたは本当の自分を見失っていないだろうか?

あなたはあなただと自信をもっていえるだろうか。

17本目
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