まぴお

君の名は。のまぴおのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.8
【ジョン・ラセターってやっぱりすごい】

え?これジョン・ラセター作品じゃないって?
そんなことわかってますよ。皆さんジョン・ラセター知ってます?
ピクサーやディズニーの作品作りに大きく関わってる人なんですけど
この人の関る作品は優良作品が多いんですね。これは彼がある手法にこだわっているから。

それは精鋭部隊を集めて過去に流行った作品をうまく取り入れ
そこからなぜ流行ったのかそれがなぜ良い作品なのか精鋭たちと徹底して何度も検証してエンターテイメント性を高めていく手法をとっているんですね。そしてターゲット層の軸を変化させる。子供向けから大人も観れる作品創り。そりゃ面白くなるわけですよ。ちなみにジョン・ラセターは宮﨑駿ラブな人で彼との交流からどうやって面白い作品ができるのか学んだんではないでしょうか。

さて新海監督。

新海作品の僕の前のレビューを読んでる人ならわかると思うのですが
正直この人の童貞臭丸出しの妄想青春映画の感性にまったくはまりませんでした。

しかしどんな中二病童貞妄想映画(失礼)でも上記であげた日本のアニメ界を支えるプロ集団と組み徹底した、ブラッシュアップを繰り返しエンターテイメント性に昇華すればここまでヒットする作品ができるということです。

あの花のキャラデザである田中将賀。攻殻機動隊の黄瀬和哉。バンプのように、エモい歌を歌わせたらピカ一の中高生に大人気のRADWIMPS。その他、多数のプロフェッショナルをまとめ上げる手腕はさすが新海監督です。単純にヲタ狙いから一般向けに変化させることに成功している。ぜひこのジョン・ラセター方式で作品創りを続けていくことができればポスト宮崎も全然、狙えるのではないかと思っています。宮﨑駿や手塚治虫で盛り上がった一人天才時代は終わったのです。正しくは終わったというよりいつ出るかわからない天才よりそれぞれのスペシャリストをうまく活用して作品を創るほうが良い作品ができるということですね。
実に理にかなったマーケティング手法だといえます。これは「シン・ゴジラ」でも同じような構図が見られます。普段、特撮やアニメなんて見に行かない客層をぐっと引き寄せヒットさせる。日本もまだまだすてたものではないですよ。


簡単に言ってしまえば童貞妄想青春映画が僕のドストライクな青春映画に進化してしまったということです。コイキングがギャラドスに進化するくらいの変化ですよ。

ビビったのが一緒に観に行った友達がいきなり帰りに二人組の女の子に
「あれ?どこかで会ったことあったっけ?君の名は?」なんて言いながら声掛けをはじめたので僕もやむなく本当にやむなく友達に話を合わせることにしました。結局、そのあとその子たちと飯を食いに行くことに…
明日も仕事なのに本当にけしからん友人を持つと苦労しますよ。

新海監督ありがとう。

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