TakashiMさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ダブルフェイス 潜入捜査編(2012年製作の映画)

3.6

晩飯時、軽く飲みながら珍しく長男と映画の話。
父「先日観たディパーテッドって映画がさ、マフィアと警察の両方それぞれにスパイがいるんよー」
長男「なにそれ結構面白そうじゃん」

普段はバラエティとアニメ
>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.2

「クーリエ」に続き、またまた潜入スパイもの。
クーリエは実話ベースだったが、本作は豪華俳優陣&マーティン・スコセッシという、ザ・エンターテイメント作品。

めちゃくちゃ面白かったし、緊張感がクーリエと
>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

昔、子供の頃に読んだ「世界の歴史(マンガ)」で、なぜか強烈に覚えているのが、キューバ危機のシーン。

マンガの中では、核兵器を運ぶソ連の船を、テレビで観ながら固唾を呑んでいる夫婦と、状況を理解せず、す
>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.9

「有名なので逆に敬遠しがち」シリーズ。
映画を趣味とするならば、避けては通れない道か。。

いやいや、しっかり面白かった!

聖書的なものになぞらえた猟奇殺人、刑事のバディ、ベテランと若造、、、
どっ
>>続きを読む

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.3

偏屈オヤジモノにハズレ無し。

物語は、、

最愛の妻に先立たれ、仕事もクビになったオーヴェおじさんは、生きる意味を失い自殺しようとする。
だがそこへ、とある家族が近所に越してくる。
おせっかいなお母
>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.7

まだ3月だけど、今年のMyBest10に早くもノミネート!

中国は日本以上の学歴社会であり、受験は人生を大きく左右する、一生の一大イベントである、という話はよく聞く。
それは、貧困から抜け出すための
>>続きを読む

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.1

1988年アメリカ、アラバマ州での実話をもとにした物語。
88年って言ったら、つい最近じゃないかぐらいの感覚なんですけど、、

アラバマ物語の時代設定は、1930年代。
実に50年も経っているというの
>>続きを読む

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)

3.9

頑張る母ちゃんかっけえ!

3人の子供を育てるシングルマザーでありながら、元ミス・ウィチタ(ウィチタってなんや)で、ナイスバディの胸出しミニスカのエロ服センス。

ジュリア・ロバーツの魅力を存分に堪能
>>続きを読む

ある愛へと続く旅(2012年製作の映画)

4.4

切なくも心温まる、美しい恋愛ストーリーでもあり、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景に、胸を貫くような衝撃の事実もあり。
素晴らしい作品でした。

物語は・・・

戦争で夫をなくしたジェンマは、旧友から
>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.8

100分とやや短めではあるが、すごーく長く感じてしまった。
というのも、殆どのシーンが親子喧嘩。
年頃の子を持つ親としては、なかなかハードな内容でした。。

ユベール17歳。男子高校生。
母親との二人
>>続きを読む

西瓜(2005年製作の映画)

1.8

今週忙しすぎて昨日から疲れが溜まってて、今日は昼からゆっくり半身浴。

お風呂でリラックスしながら映画でも観るかなと、こちらをチョイスしたのだが・・完全にチョイスミスだった。

長回しの会話のないシー
>>続きを読む

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.8

フィンランドの田舎にふらっと現れた中国人の親子。
何もない食堂でご厄介になることになり、そこで中華料理を振る舞うことで地元民と交流が始まる。。

ゆるーい空気感のなか、フィンランドと中国という、共通点
>>続きを読む

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.5

中学生なりたて、思春期に入るか入らないかの男子3人が、好きな子とキスできる「キスパーティ」に参加するため、また、事前にキスの予習をしようとして(笑)、いろいろトラブルを巻き起こす。

ストーリーとして
>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

今敏作品、3作目。
こちらの作品が映画監督デビュー作品とのこと。
いやはや、インパクト強いねー。
夢と現実と、作中ドラマがごっちゃ混ぜになって、区別ができなくなってくる。

絵面の古っぽさは多少気にな
>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

ちひろさんの処世術は、まさに風俗嬢としての処世術そのもの。

人との距離感・醸し出す雰囲気は「こうすれば客ウケが良い」というのが体に染み付いた結果。
ときには本音で話すが、それは決して心を開いている訳
>>続きを読む

レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

1.9

若者がドラッグでどーこーする話と、その母がちょっとずつおかしくなっていく話。

不良&ドラッグのネタの映画なんて腐るほどあるし、題材として既に枯れている印象。
音と映像で多少のトリップ感を味わえるが、
>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

野球ドラマでもなく、それどころか野球のシーンが一つも出てこない。
ほぼ「アルプススタンドのはしの方」を舞台としたワンシチュエーション映画。

前半は少しダレてしまったが、観終わってみれば青春ノスタルジ
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

2.9

これから結婚する側、お見合い写真代わりの肖像画を描く側。
絵の完成は、秘密の関係の終わりを意味する。
それぞれの立場は、時代背景を物語っていて、面白い。


だけど、、








ここからは少し
>>続きを読む

洗骨(2018年製作の映画)

4.0

洗骨とは、沖縄の離島で今でも残る風習。
詳細は本作を観るに限るが、目の当たりにするのは、親しい身内の死後の姿。
本作内でも誰かが言っていたが、素面でこの儀式に立ち会うのは難しい場合もあるだろう。

>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

耳が聞こえなくなったドラマーのルーベンと、そのバンドのボーカリストであり恋人のルー。

それまでの人生が一変し、ルーベンは支援施設へ、ルーは過去に遺恨のある父のもとへ。

聴力を回復させるには手術が必
>>続きを読む

赤い風船(1956年製作の映画)

3.8

■1965年のファンタジー映画。なんと58年前。
■わずか35分の超短尺。
■アカデミー賞脚本賞
■フィルマ界隈で高評価
と、えらい気になる要素がてんこ盛りな作品。

風船と少年の友情という奇妙な世界
>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.5

久しぶりのMCUシリーズ。
エンドゲームまで立て続けに観ていた、あのワクワクの日々が蘇る。

今回のソーは、結構、、というかかなーーりポップなノリに仕上がってる一本だった。
悲しいストーリーのはずなの
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

三上が社会に溶け込めない原因は何か。
それを三上の性格から考えていくと、決して三上自身が原因ではない、という考えに至る。

三上の性格は、、
・曲がったことが嫌いで、見て見ぬふりができない。
・言いた
>>続きを読む

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.1

パク・チャヌク監督 復讐三部作ということで、期待値アゲまくってたのもあり、うーーーん、ちょっとインパクト無かったかな。

前半は、ストーリーと登場人物の理解に苦労し、ようやく理解してきた後半もインパク
>>続きを読む

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

3.7

解りやすく一言で表現するならば、
「情緒不安定過ぎてぶっ壊れた若い美女と、それに振り回されるオッサンの、情熱的なラブストーリー」
となるのかもしれない。

ただ、このベティをどのようにみるかによって、
>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

4.2

いい!泣けるーーー!!

かといって決してお涙頂戴系とは感じさせない。
フィクション臭いイベントや、過剰な演出が抑えられており、シングルファーザーの苦悩とそれを助けようとする周囲の人々が、ストレート且
>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

3.4

むー。
これって、
・構想26年!撮影期間4年!
・世界遺産、あちこちで撮影しまくり!
というすごいヤツだったんですね。

主役の語り部の、ロイさんの妄想の中だけの物語だから、風景も衣装もファンタジー
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.4

フィルマでの、皆様の高評価レビューに期待を膨らませ、観てきました。

めっっちゃ面白かった!!

・ストーリーは分かり易いが先が読めない展開
・しかもどんどんテンポよく進む。
・真面目なシーンも全部笑
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.3

異国の地で一人ぼっちは寂しい。
そこで、同郷の魅力的な男性または女性に出会ってしまったら、、

お互い立場もある。
家に帰れば現実に引き戻されることは必然だし、なにより大切な家族がいる。

でも、わか
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.3

2023年、あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します!

本年の1本目は、珍しく次男が映画を観たいとのことで、新宿にてIMAXで鑑賞となりました。

現時点で最高峰の映像技術である
>>続きを読む

海辺の家(2001年製作の映画)

3.7

「余命ウンヶ月」という要素が入っているだけで、安易に泣かせようとしてるなーと、一歩引いてしまうんですが、きっちり間合いを詰められて泣かされました。

物語は、、
海辺のボロ屋に住む、ちょっと変わり者の
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.9

「山王戦より面白い試合は描けないと思っていた」

これは、作者である井上雄彦先生の言葉らしい。
自分にとっては、この言葉以上。
つまり、過去に読んだ全てのスポーツ漫画において、SLAM DUNKの山王
>>続きを読む

泣いたり笑ったり(2019年製作の映画)

3.6

アップリンク吉祥寺にて、SLAMDUNK開始前の時間つぶしにと鑑賞。

自由奔放に生きてきた金持ち爺さんと、昔気質な漁師のおっさんが突然結婚する、というお話。

設定が笑えるので、もっとコメディーチッ
>>続きを読む

サルサ!(1999年製作の映画)

4.2

めっちゃ面白かった!
けど、レビュー数523?少なすぎる!
これはもっと広まっていい作品。


ストーリーは、、
フランス人のレミは、将来を約束された天才クラシックピアニスト。
だがその内面は、サルサ
>>続きを読む

潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.4

突然の脳梗塞で、左目のまばたき以外の身体を動かせなくなった男の自伝。
有名な雑誌の編集長だった彼は、まばたきだけで意思疎通をし、それを本にしてしまった。
まばたき1回はYES、2回はNO。
アルファベ
>>続きを読む

ニーゼと光のアトリエ(2015年製作の映画)

3.7

精神疾患治療に、ロボトミー手術が合法的に行われていた時代。
今でこそ「知性や人格を犠牲にする非人道的な治療法」であることは明白だが、当時はかなり画期的で、ブームのような雰囲気があったみたい。
それだけ
>>続きを読む