モモモさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ゼイリブ(1988年製作の映画)

4.2

カーペンター作品でも1、2位を争う程度には大好きな作品を遂に劇場で。
小島秀夫が好きだと、自動的にカーペンターも好きになりますよね。
しかし今となっては本作も無邪気には楽しめませんよね。マトリックスも
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.8

「黒沢清だもんね」みたいな演出、アングル、ライティングなのだが製作当時はどんな受け入れ方をされたのだろう…。
大杉漣の「帰ろう」とか「やめてくださーい!」とか笑っていいんだよね?が適度に挟まれるので楽
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テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.8

久し振りにビックリするくらい誰も報われない韓国を観て、懐かしい気持ちになりましたね。
韓国映画に衝撃を受けた初期衝動を思う出しました。
「うちの国の政府は腐ってるし、これからも何も変わりませんよ」と言
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

3.9

ジョージ・クルーニーが監督した映画って痒い所に手が届かない作品ばかりだったんですが、本作は本当に丁度いい作品で多いに楽しめましたね。
性善的でも無く、露悪的でもない。
善人は善人のままに、ロクデナシは
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.3

映画館で観逃したのが悔しくて自宅での鑑賞を延ばしに延ばしていたのだが…やはり映画館で観たかった…という後悔が深まった傑作。
S・クレイグ・ザラー作品ですからね、その先入観故に片時も気を抜くことが出来な
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

「監督の仕事って何だろう」とか「一流のスタッフが集結したら映画としての成立は確立するのか」とか…何でしょう…色々考えてしまいましたね…。
流石にもう限界ではないでしょうか。
その佇まいに、歩きに、心配
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.8

人生で初めての「映画館で観たスパイダーマン」なので特別な作品ではあるのですが、小学生時代の初見時を思い出しながらも「どうしてこうなった」と惜しい気持ちが押し寄せてしまいましたね。
とにかく詰め込み過ぎ
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.9

プロローグからステージ1までの怒涛のカット割、現実味のない台詞回し、そしてレイアウトに心をわしづかみにされたロケットスタートが最高のジャンルミックス作品。
無機質な台詞回しがとにかく様になる、10年代
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チェリー(2021年製作の映画)

4.2

批評家受けが散々だったので後回しにしてしまっていたルッソ兄弟最新作。
個人的には大当たりの良作で思わぬ掘り出し物をした気持ち。やっぱり映画は自分で観て判断しないとダメですね…。
恋の始まり、そして失恋
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.1

「GUCCI」と言う家系に、ビジネスに、部外者の異分子が入り込み全てが最悪の方向へと、全ての人間が不幸の底へと瓦解し堕ちていく「ファミリー映画」の秀作。
流石リドリー・スコットとしか言えない見事な「人
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.4

「ノー・ウェイ・ホーム」の鑑賞中、父と初めて劇場で観たスパイダーマンである「スパイダーマン3」と、父と二人で試写会で観た本作「アメイジング・スパイダーマン2」を思い出した。
「エンドゲーム」がそうであ
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.7

「何だこれ!ヒートじゃん!」に「何だこれ!ドニーさんすげぇ!」と「何だこれ!ニコラス・ツェーすげぇ!」の三位一体映画。
凡庸なカット割や物語展開がアクションに移行するとキレが何倍にも増すのが「ああ、ド
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.7

誘拐された娘を救いに行く韓国版『96時間』に「よくも俺の兄を殺してくれたな」と報復サイコキラーが参戦した事で三つ巴のごった煮バイオレンスに発展してしまう「一体この映画のジャンルは何なんだ」映画。
とに
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.9

クリス・マッケイの新作!?早く観なければ!!と息巻いていたが中々観る時間が作れず。
年を越して今更ながらの鑑賞。
正直3幕目までは「時折輝く瞬間がある面白い凡作」程度の感触だったのが、最後の最後の大ホ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

原作未読、アニメのみ視聴で本作を楽しみに待っていました。
今年の映画館納めの1作。劇場の混み具合を見るに無限列車の再来になるのだろうか。
想像以上にTVシリーズの延長上にある「アニメ映画」だったのが意
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.6

これは…ダメな時のマシュー・ヴォーン…でしたね…。
キングスマンは1作目が奇跡的な作品で2、3作目が平常運転なのだろうか…それとも2作目の様に製作のゴタゴタがあったのだろうか…。
とにかく凝縮しすぎな
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「エンドゲーム」の様なお祭りを再度体感できるのは何年後だろうか…との思案に強烈な飛び膝蹴りを叩き込んでくる「スパイダーマン」最新作。
高まり切ってしまった期待値を超えたり超えなかったり、感情が落ち着い
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.0

1作目を観た興奮が収まらず、睡眠時間を削って2作目も鑑賞。
個人的にはライミ版は1作目が1番好みではあるのだが続編である2作目の方が「サム・ライミ映画」としての濃度が濃く興奮度は圧倒的に本作に軍配が上
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.2

数年ぶり…いや下手したら10年振りの鑑賞だろうか…こんなに面白かったか…やはりライミ版こそがマスターピース…と感傷に浸る2時間。
小学生の頃、父に買って貰ったDVDで何度も何度も観ていたので「こんなシ
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.1

約20年振りに作る意義とテーマが詰まったマトリックス最新作。
人によっては「トイストーリー4」の様な存在にもなり得るだろうが、製作の経緯と「マトリックス」トリロジーがその後どの様な層に受容されたかを考
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

4.2

個人的には史上最高の完結編(ではなくなったのだが)の1つ。
後の「エンドゲーム」と同じ様に「消化不良気味な前作での期待」に応えるボリューミーな最終決戦(ではなくなったのだが)のみで構成する2時間。
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.9

僕は思い出補正(土曜プレミアム補正)込みで本作を観てしまうので、久し振りの鑑賞も楽しい時間…ではあったんですが、仮に自分が1作目を劇場でリアルタイムで鑑賞していたらと考えると怒っていたかもしれない…な>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

エドガー・ライトの新境地と言うよりも、今までの傑作を経過した上での折り返し地点に位置する様な秀作スリラー映画。
本作以後、以前に分けられていくのではないだろうか。
編集と音楽が完全にマッチしたOPから
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.6

良くも悪くも一作目から順当な進化を遂げた続編映画でしたね…。
面白くない訳ではないのだが、飛び抜けた瞬間がある訳でもない…終わった後にどんな顔をすればいいのか分からないシリーズですよね…。
「頭空っぽ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

人生初の劇場ファイト・クラブ。
観返すのも7、8年振りなのだが…ここまで現代の価値観に精通する「有害な男らしさ」を描いていたのだな、と感嘆してしまった。
初見時は高校生で、当時は無邪気にタイラーに憧れ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.9

数年に一度出逢える「金のかかった変な映画」に大歓喜。
ジェームズ・ワン史上「1番怖く無いホラー映画」であり、ジェームズ・ワン史上「1番トンチキな映画」な怪作。
ジェームズ・ワンが好きな人は必見だし、ジ
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.2

クロエ・ジャオが監督するMCUとは一体…と期待と不安を胸に鑑賞。
個人的には構成も脚本もバランスも歪ではあるが「クロエ・ジャオ作品」と「MCUヒーロー映画」の両輪を見事に跨ぎ続ける「エンドゲーム後」を
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.9

前作は手放しの大賞賛、大歓喜な「1作目からの続編」リブートだったのだが。
「あ、そっちの方向に広げるんですか」な2作目は…正直「Not for me」な作品ではありましたね。
3作目への繋ぎ、3部作と
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.3

リドリー監督作の中では「悪の法則」以来の大クリーンヒット…一寸の隙も無い大傑作。
本作は「二転三転する物語の中で誰が真実を…」という映画では無い。
真実は常に1つで、変わるのは見え方に過ぎない。
男の
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

あの名作も、この名作も、私が影響元!私が元祖!私が古典!なDUNEの再映画化、記念すべき第1作。
OPからハルコンネンの襲撃までのシークエンス(1時間半くらい?もう少し短い?)までは大満足でした。
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

このハードさ…冷たさ…全編を包む不穏な空気…初期作の想起させる様なガイ・リッチー最新作。
「この位のガイ・リッチー作品が観たかった」が2本続くと安心してしまいますね。
ステイサム作品の中でも屈指の作品
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

4.2

原田監督作品ベスト1を更新する、個人的なフェチズムにクリーンヒットしたブロマンス時代劇。
「流石に新撰組については知ってるよ」と1から10まで知っている内容でここまで引き込まれてしまうとは。
ださい劇
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007 スカイフォール(2012年製作の映画)

4.4

「ノー・タイム・トゥ・ダイ」を鑑賞した上で本作を観ると「007最初で最後の禁じ手」を更新し続ける事がクレイグボンドの使命だったのだなと思えてくる。
本作をリアルタイムで鑑賞した時は「これ以上はもう無い
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.5

不意をつかれる低評価が出揃っても「でも、リサ・ジョイが脚本監督なんでしょ?」と期待せずにはいられなかった作品をやっと鑑賞。
正直面白くは無いんですが庇いたくなる作品でした。
偏愛とまでは行かずとも、や
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EXIT(2019年製作の映画)

3.9

公開当時に「実写版SASUKE」と聞いて鑑賞する気満々だったがタイミングが合わず。
自宅でやっと鑑賞。
「アルティメット」等のパルクール映画を韓国で、よりバラエティに、エンタメに昇華したアスレチック・
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.4

公開延期を繰り返し期待値はかなり高め高めになっていたのだが…その期待を大きく越えていく見事としか言えないクレイグボンド完結編。
ここまで満足した映画体験はいつ振りだろうか。
「ドクター・ノー」「女王陛
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