ぺっこり180度さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ぺっこり180度

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映画(318)
ドラマ(7)
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湿地(2006年製作の映画)

3.4

超雑に説明するならば アイスランド版 相棒ふうの サスペンスドラマ。

ただし、中年男性警察官と青年警察官の関係は比較的ドライ。でもそれが何か丁度いい。
更に実は警察官は二人組ではなく三人組で、そのも
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

前情報入れずに視聴。
次々に起こる予想もつかない展開に
「え?そうなの?」
「ええ?そうなるの?」
「え?どうなるの?」
「ひー!!」
と引き込まれた。

脚本と監督の「観客を没頭させる力」が、凄い。
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.0

1811年に刊行された小説「Sense and Sensibility」(分別と多感)を原作とした映画。
タイトルは原題の方が圧倒的に良いパターン。
邦題ぼんやりしすぎて覚えきれない。

驚くほどのメ
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ボウリング・フォー・コロンバイン(2002年製作の映画)

3.7

1999年4月20日発生したコロンバイン高校銃乱射事件に題材を取っドキュメンタリー映画。
当時ドキュメンタリーとしては大ヒットした作品。

観たら自分の頭でしっかり考えたくなる。 

「監督」かつ「癖
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

-

芸術的作品。

圧倒的な映像美。
自然物の美しさは無限に引き出し、
人工物の色使いには最大限の注意を払う
美に対する執着。

SFのふりをして人間の普遍的な苦悩に踏み込んだ異色挑戦作
…なのかも?!
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サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)

3.7

もはやアメリカ映画のひとつのジャンルと言える
「古き良き片田舎のアメリカの空気」をまといにまとった作品。
(スタンドバイミーとか、リバーランズスルーイットとか、同監督のギルバート・グレイプ辺りを真っ先
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8

画面や音楽が何気ないようでいてとてつもなく観やすい(気がする)。

ストーリーも構成は若干凝っているけれど分かりやすく
テンポも小気味よい。

最初のマークとエリカの口論シーンから、いかにマークと周囲
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

人間賛歌、かな。

5本の短編からなるオムニバス。
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台に、タクシーの運転手と乗客という縛りで描かれる物語群。

監督は人間というものを欠点だらけ
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カラスの飼育(1975年製作の映画)

3.0

驚異の子役、アナ・トレントさんを愛しむ作品。

70年代らしいインテリアやファッションがおしゃれで心地よい。

物語は完全に子どもの目線と感覚で描かれていてこれが…
ああ、子どもの時こんなだったかもな
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

-

最初に観たのがいつなのかさっぱり思い出せない。
とにかく気がついた時にはそこにあった系作品。
もはや社会インフラ的扱い。
大量の名セリフ名シーンを残す伝説的作品。

ルパン三世シリーズというよりは宮崎
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再会の街で(2007年製作の映画)

4.1

大きな出来事(当人にとって)に遭遇した人に対して
時間が解決するとか
ちゃんと向き合わないととか
ましてや
今のあなたの状態を見て、かつてあなたを愛した人は
悲しむのではないかしらとか
そんなフィルタ
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マジェスティック(2001年製作の映画)

3.9

フランク・ダラボン監督作品。
「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」の監督。
実績のある監督の作品なのにまったく認識してなかった本作。

期待もなく観たところ見応えがあった。

何より「正直に話す
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ビバリーヒルズ・コップ(1984年製作の映画)

3.6

若かりしエディ・マーフィー氏が
自身の良さを存分にフィルムに焼き付けた娯楽作品。

エディ氏演じるアクセルは
「口八丁手八丁」
という言葉が似あいすぎる警察官。
詐欺師的口車で周囲を魅了して
派手な銃
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.2

観てすぐには、
自分の感覚がよくわからず困った。

全然すっきりはしない。
悔しさと悲しさが残り。

一晩考えた。

どんな道筋で考えても
クリント・イーストウッド氏演じるウォルトが
あの幕引きがベス
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鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)

-

夏目雅子さんの全てを堪能するためのような映画。
あまりにも有名な啖呵を切るシーンを観たくて視聴。

初見。多くの人が勘違いされているように鬼龍院花子が夏目さんだと思っていた。違った。驚いた。

評判高
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主人公は僕だった(2006年製作の映画)

3.6

市井の人々のささやかなありふれた日常を賛美する清々しい作品。

なのに設定がよく言えば突飛、悪く言えば雑なので微妙な評価を生んでいるのではという感じ。
何で「そんなこと」になっちゃったのか、完全に省略
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ウェインズ・ワールド(1992年製作の映画)

3.8

ボヘミアンラプソディからの視聴。(やっと)
この作品きっかけでマイク・マイヤーズ氏は
映画ボヘミアンラプソディに出演してるんですよね。

初見。だけど懐かしい香りのするコメディ映画。
思ったほど下品で
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.7

気力をなくして、あらゆる誘いや提案に「NO」と言っていた人が
全てにおいて「YES」と応えるようにしたらどうなるか的物語。

顔芸、オーバーアクション、ハイテンションといった
ジム・キャリー氏らしいジ
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

2.9

色合いや音楽や、場面転換や
この映画の持つ映画としてのあれこれは好きなのに
主人公を好きになれなかったため撃沈。

主人公マックスが私にはどうしても15歳に見えず。
物語最初の方のシーンで
「なんで中
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.8

ガブリエル役にティルダ・スウィントン氏を起用したキャスティング担当者は神ですか?!
こんなに天使役がハマる人がこの世に居たんですねと異様な興奮に包まれた(全私が)。

天国だ地獄だ天使だ悪魔だガブリエ
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わたしを離さないで(2010年製作の映画)

3.9

以下まあまあネタバレ気味です。
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イギリスによく似ているが、少し違う世界。
一見、今私たちのいる世界なのに、
よく見ると別の地球と
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.8

これこそがアメリカの恋愛もの!!!て感じ。

クリスマス前だというのに恋愛がらみでしょんぼりした女性二人
アイリス(ロンドンの新聞社で働くコラムニスト)と
アマンダ(ロサンゼルス在住。映画予告編製作会
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8月の家族たち(2013年製作の映画)

3.6

観終えた時に「何か舞台演劇っぽかったなあ」と思ったら
原作は舞台演劇だった。

主演のメリル・ストリープ氏や助演のジュリア・ロバーツ氏が目立つけれど、周りの役者さんたちも適材適所という感じで。
演技で
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ウエストワールド(1973年製作の映画)

3.6

「西部劇」「中世ヨーロッパ」「ローマ時代」の3つの世界を楽しめる、富裕層向け近未来テーマパークが舞台。
約50年前の作品。
それなりの古臭さはもちろんあるけど、現代に通じる普遍的なものを含んだ記念碑的
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.2

有名作「羊たちの沈黙」の続編。ハンニバルシリーズ2/4。

前作で主人公クラリス・スターリングを演じたジョディ・フォスター氏は降板したため、今作のクラリス役を演じたのはジュリアン・ムーア氏。
ジョディ
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ホワット・ライズ・ビニース(2000年製作の映画)

2.6

一番の見どころはハリソン・フォードの役柄?!

公開時、「凄い怖いホラーサスペンス」的なふれこみで
やたら宣伝していたような記憶。

そんなに怖いのなら観に行くまい。
と、(ホラー苦手なので)そのまま
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.9

物語開始時点と終了時点のふり幅が広すぎ映画。
地球人類の未来を個人に託しすぎ映画。

2001年宇宙の旅へのオマージュを感じる
静謐な宇宙の表現があまりにも気持ちいい。
映像美はいかにもクリストファー
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年をとった鰐(2005年製作の映画)

-

寓話。

何をどのように見るか、感じるか、考えるか
丸投げされている気がする。

「自分は数を数えることができるので知っている(=自分は賢い)」「自分の足は12本ある(=自分は特別)」と(何故か)思い
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

これはもうただひたすらアン・ハサウェイさんとブランド物の美しさをめでる映画。
あとメリル・ストリープさんの貫録を浴びる映画でもある。

それにしても今見るとメリル・ストリープ氏演じる編集長ミランダのブ
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バーレスク(2010年製作の映画)

3.9

ガチで上手い歌とダンスときらびやかなステージ。
それだけで魅力的。

物語は歌・踊りの力を邪魔しない為かのように極めて分かりやすくありつつ、アギレラさん演じるアリが初センターを務める時に彼女が悪者にな
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マスク・オブ・ゾロ(1998年製作の映画)

3.3

スティーブン・スピルバーグ製作総指揮クオリティーて感じ。
良く言えば王道。

名優アンソニー・ホプキンス氏はもちろん、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ氏も、アントニオ・バンデラス氏も
適材適所でいい仕事
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.9

ルディとポールというカップルと、少年マルコを中心とした物語。

全体を通し、「偏見」や「自分のための正義」に取りつかれた人物が、権力や高い社会的地位を持つ事の害悪について考えさせられる。

ルディとポ
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

4.1

前情報なしに視聴。

良い話でありながら
そこそこ良い話にし過ぎないバランス感覚は自分の好みに近く、
集中して観られた。
ただし9.11とか親子関係とかアスペルガー(不確定)とか「間借り人」のバックボ
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幸せのレシピ(2007年製作の映画)

3.5

ずっと「このあと何か起きるのか?!」と観ていたけれど
結局想定の範囲の出来事しか起きなかった。
良く言えば安心して観ることのできる
悪く言えば展開に意外性のない
そんな作品。

冬のマンハッタン
主人
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.8

小手先では決して得られない「何か」の物語。

多すぎない言葉や
淡々とした演出の積み重ねで説得力が生まれる。

樹木希林さんの力は稀有。
あと、個人的に鬼畜役が一番似合うと思っている役者、鶴見慎吾さん
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PK(2014年製作の映画)

4.2

以下超うっすらネタバレありです。

宇宙人がやってきて人間世界の宗教観に一石を投じる話。
(雑要約!)

宇宙人の価値観が自分に合ったので
とても共感して見る事ができた。

歌あり、踊りあり、恋愛あり
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