菩薩さんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

未亡人(2020年製作の映画)

1.0

何がしたいのか撮りたいのか全く分からない。陸前高田のドローンショットを挿入する意味も分からない。「必然的に童貞な人間は淘汰されるべき、俺は違う」だって、喫煙所の囲いの外でしかタバコ吸えない様な人間が何>>続きを読む

LUGINSKY(2020年製作の映画)

1.0

西尾維新の語り口を手に入れた河村康輔って感じのコラージュ作品。圧倒的にいけ好かないし、そもそもこれは「映像作品」ですよね。PFFよりイメフォフェスとかに応募すれば良かったのに。エンドロールが3回あるく>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.7

「はぁ?」ってなるかと思ったら「はぁ…」ってなったってなんで誰も書かないのか分からない、安心しろ、俺にはもう失うものなどない。ついでに言えば俺が期待すべき未来はこれではと思った、高難度テレフォンSEX>>続きを読む

アスタースクールデイズ(2020年製作の映画)

1.5

もう少し自然なドラマを作った方がいいと思うし自然な演技をさせた方がいいと思う。キャラクターも箇条書き的に詰め込んでいるだけで面白味が無い。今泉力哉『mellow』の影響を色濃く感じる、あれも褒められた>>続きを読む

刺青(1984年製作の映画)

1.5

もはや谷崎まるで関係ない「刺青」、背中に入るのは女郎蜘蛛ですらない。脈絡のないストーリーに必然性のない絡み、省略の映画だと言ってしまえばそれまでだが、基本的なやる気を感じられない、つまらん。

金曜日の寝室(1978年製作の映画)

2.5

不倫撲滅映画かと思ったらそう言う訳でも無く、それ以上に女性よ、男性に消費される事勿かれと、そんな志しを持った映画なんだとは思う。幼い少女にゆで卵ぐりぐりも押し付けられた女性性の象徴って事かしらね。途中>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.9

お見事でした!!!って言って欲しいのだろうから言ってやるさ、お見事でした!!!しかもこの初日に朝ドラ「エール」の終戦をぶつけて来るNHKの本気が俺は怖い、セット同じなの?成瀬の目線に溝口の暗さに小津の>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.8

何がいいって「はいっ!君、法廷侮辱罪〜!!!」が口癖の無能老害クソ判事が百田尚樹にそっくり過ぎるところ、マジで日本のどちらかと言えば左巻きの人らをターゲットにしてるとしか思えないキャスティングだし、敵>>続きを読む

コズモポリス(2012年製作の映画)

2.0

分からん。ジャクソン・ポロックからマーク・ロスコへの映画らしいので、統制された混沌から根本的な人間らしさ?みたいな事なのだろうし、ロスコの所謂7つの成分とか読んでみりゃ「あぁ、なるほどね」となるのかも>>続きを読む

もとめたせい(2020年製作の映画)

2.5

押見修造以外の栄養素を全て遮断されて育った人が撮った映画みたいで決して嫌いでは無いのだが、最後のブラジャー切り裂きにどう言う意味を持たせているのかがよく分からなかった。秘密を共有する事で接近を見せた2>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

末端の…異端の芸人ことふかわりょうの「小心者克服講座」的に言えば「争いの作り方講座」。この作品のメインビジュアルを見たときに素直に「ちょっwお前どないしてんwww」と吹き出してしまった訳だが、内容的に>>続きを読む

生きちゃった(2020年製作の映画)

3.0

『生きちゃった』を観ちゃった俺だっちゃと言いたいが為に観たようなところがある(割とマジ)、誰かうるせぇやつだと叱って欲しい。毎年夏の目標を「誰かとパピコを半分こする」に定めているマンなのでファーストカ>>続きを読む

MOTHERS(2020年製作の映画)

4.5

このままザ・ノンフィクションいけるし、余裕で週跨げる。よくぞ覚悟を持ってカメラを向けたなと素直に称賛したいし、フィクションが太刀打ち出来ないドキュメンタリーの力強さを感じた。あらゆる所に巨大な感情の矢>>続きを読む

TUESDAYGIRL(2011年製作の映画)

1.0

シングルマザーを「可哀想」と言い言い切り笑い物にする人間が多様性に手を出したらそりゃあぁなるよなってのがはっきり分かった。自分を「仙人」役で起用してんのもクソスベってるし、その先が心底気持ち悪い。

堀切さん、風邪をひく(2011年製作の映画)

-

青柳文子の敗因は髪型がお団子で無い事だと思う。お団子が似合う女性とお近付きになれなかった事が、我が人生最大の悔いである。

こちら放送室よりトム少佐へ(2020年製作の映画)

3.6

岩井俊二と大林宣彦の中間みたいな。昭和の読み切り漫画っぽいストーリーをそれっぽくそれっぽいサイズで撮っていて偉い。フィルムの質感も話も凄くいい、白線流しとアルマゲドンで育ったおじさんには堪らない。だが>>続きを読む

遠上恵未(24)(2020年製作の映画)

3.0

強烈過ぎる自己顕示欲と自己承認欲求はその人物を知らない人間にとっては単なる脅威でしかない事を明確に物語っていると思う、ジャンルに振り分けるとしたら歴とした「ホラー」。ただ最初の主旨説明も最後のも不必要>>続きを読む

惑星のかけら(2011年製作の映画)

1.0

なんかめちゃくちゃ嫌いだなと思ったらエンドロールで越川道夫の名前が出て来てだからかと思った。何が女性目線だか知らねぇけどポルノ「チック」のチックって何よ、誰かさんが言うところのエモさもエロさも履き違え>>続きを読む

フィン(2020年製作の映画)

3.5

神懸かったバランス感覚のティファールと何故そこにあるか分からないアラビックヤマト。ホン・サンスズームのせいで繋いでいるであろうその手が見えないモヤモヤ、とりあえず借りたであろうスウェットとポニーテール>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.5

旦那の「手伝うよ」が優しさと変換されてしまう世の中の残酷さ、何故子育てに積極的に「参加」する男性は「イクメン」と称賛されるのだろう。妊娠・出産以外は男性にだって当たり前に出来ることなのに、何故彼等はそ>>続きを読む

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

2.5

侵された権利を主張したいのであれば侵した権利についても非難すべきだし、振るわれた暴力について主張したければ振るった暴力についても非難すべきだし、奪われた自由を主張したければ奪った自由についても主張すべ>>続きを読む

風の教会(2018年製作の映画)

-

前半がPlastikmanで後半がSPK。高圧洗浄の放水銃がSFみたいに見えてくる。光が解き放たれる瞬間が綺麗ね、あとヤモリ。

海にかかる霧(2014年製作の映画)

3.2

エクストリーム水の中のナイフ、馬鹿映画過ぎてシコって寝ろよとしか思えなかったが、絵面がずっと汚くてそこは良かったのかも、ずっと臭そうだし。船長にとっての至上命題が「船を守る」だから、それ以外の事がどう>>続きを読む

へんしんっ!(2020年製作の映画)

3.5

けんじょうしゃに比べれば受け身である事を強いられる瞬間が多いしょうがいしゃでありながら、個と個の間に存在する絶対的なバリアを打ち砕く為に「表現」を全身に纏いながら進んで行く挑戦的な姿勢、何よりそんな彼>>続きを読む

屋根裏の巳已己(2020年製作の映画)

3.8

序盤から微かに香るこの映画の不在感に対する不信が池田エライザと上白石萌歌の中間に位置する艶やかヒロインが齎すエロスに掻き消され、全男子が羨望する幼馴染シュチュエーションに突入以降はその圧倒的太腿と咥え>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.5

ジョン・カザール以来最高の仕上がりのハゲと圧倒的太腿&布面積足りないBBAの何処にも行けない何にもなれないまるで意味のない逃避すら出来ない現実逃避劇。なんなのこの「生まれた時点で詰んでる」感、これを「>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.0

メメント・モリからメモせんと無理っ!な構成を導き出したダジャレ作品(嘘)。時系列こじらせおじさんもこの頃はまだまだ可愛い方だし、『TENET』は俺の中では「めちゃくちゃ金かけた安齋らら」で落ち着いた。>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.2

マジでやってる事が水曜どうでしょう過ぎて(主に闘痔の旅、ヨーロッパ・リベンジ初回、マレーシア・ジャングル探検あたり)、温泉に辿り着けず道端でキャンプ始めたとこなんか、俺の頭の中では藤やんのあの野太い声>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.0

あるある過ぎて特筆すべき点も無いが、監督個人の体験に基づいた私的なラブレターに一方的にNO!を突きつける気もないし、久しぶりに皆で過ごした幸福な時間が終わり、家へと帰る面々が乗り込んだ車を一人寂しく手>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

空気は薄く水も無いTHE 過酷な環境ムービーであったが、それはイメフォの地下とて変わらず、そんな律儀にスクリーン内の環境に合わせなくても良いのだが、今日もしっかり開始30秒程で俄に生命の危機を感じた。>>続きを読む

エマ、愛の罠(2019年製作の映画)

3.5

「息子」を奪われて夫との間にも亀裂が入ったえちえちガールの奔放な性生活…かと思って観ていたら、その裏には女性である事を最大限に活用した確固たる思惑が潜んでいたのだから驚愕してしまった。結局この作品で何>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.6

自分でもなんで勇んで初日にソフィア・コッポラ観に行ってんのか分からんが、まぁそこそこ良かったので良かったって事にする。ソフィア・コッポラによる男と女論に多少フェミニズムを添えてみたいな作品、最愛の娘を>>続きを読む

チチを撮りに(2012年製作の映画)

3.3

なんか知らんが『湯を〜』をボロクソ言ったきりTwitterをブロックし続けていた中野量太氏がブロックを解除してくれたのでサンキュー!と思いとりあえず未見であったこれを…ってなんで俺はこの人全部観てんだ>>続きを読む

ヌードの夜(1993年製作の映画)

4.2

根津甚八がカッコ良すぎて殺されて以降は多少の戦力ダウンも否めない…と言う訳でもなく、根津甚八がカッコ良すぎる分、終盤の竹中直人との対比が生きて来る。「紅次郎」は「名美」を抱けても「村木」は決して「名美>>続きを読む

痴漢電車 弁天のお尻(1998年製作の映画)

4.0

思いの外ちゃんといましろまかしの『デメキング』をしていて例の燈台モトクロスまで入ってんだから感動したし、なんなら神代辰巳もやってて、いましろたかしとくましろたつみで若干踏めるなとか思ったし、いまおかし>>続きを読む

三重スパイ(2003年製作の映画)

3.0

キヨシの『スパイの妻』に備えて予習を…と思ったが関係あるのかは知らん、あって欲しいと切に願う。スパイ映画なのに実際の諜報活動場面が一切なく、会話劇の裏側で行われている何かと、その先で蠢く歴史の渦っての>>続きを読む