麩さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.1

ヤスミナレザの戯曲が原作のワンシチュエーションコメディ。
ポランスキーの映画のなかでいちばん軽快で好き。
人がぐちゃぐちゃしてるとこを見たいって欲求、あるよね〜
名優の卓越した芝居を楽しめる

緑色音楽(2017年製作の映画)

2.3

ところどころ入るザ説明台詞みたいなのが
気になりすぎて〜(「特待生で授業料全額免除してもらってるのに、すみません」とか特に…)
全体的に説明的なセリフが多く、気になる。

あと、オダジョーのセリフで「
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

2.9

永遠なんてないんだね

永遠はあるよ


って交わすシーンがすき
年齢と共に考え方も身体も変わっていく2人
同じ時を重ねることのできない切なさ

CUBE(1997年製作の映画)

2.9

こういう密室スリラー系としては
凡庸なんだけど
1997年にこのアイデアを
形にしたことがすごい

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

2.9

50年前の作品とは思えない新しさ
唯一無二のかわいらしさ

反骨精神に溢れたモードと
青く若いエネルギーに満ちたハロルド
ずっとずっと触れたかった死にはじめて手が届いて、ハロルドの青い時代は終わりゆく
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Munchausen(原題)(2013年製作の映画)

2.9

アリアスターがピクサーにインスパイアされて作ったとな、ほんとに作風がぶれなくてすごい

ヘレディタリーもミッドサマーも全くハマらなかったけど
このぐらいの長さだと楽しく見れるな〜
画面がかわいいんだよ
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.3

完全に妻夫木聡への3.3
女の子に振り回されて情けなくてキモくてしつこい感じがあまりにもリアルすぎて、あかりに送るLINEの文面があまりにも、本物の女々しい男のLINEそのものすぎてめちゃくちゃ笑えた
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.4

全然好みじゃなくても高得点付けざるを得ない傑作だ!!カメラワークが独特で不気味ですごくいい。音楽やカット割り、演出も派手じゃないのにめちゃくちゃ惹き込まれる。監督がすごい
冒頭の「動機なんかねえよ」の
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

2.8

小さいときには無限だった世界がどんどん狭く小さくなっていって、その中でそれぞれの落ち着くべき場所に帰っていくんだね
子供たちがほんとうにかわいい

プロジェクト X(2012年製作の映画)

3.0

徹底的に冴えない男子として描かれてたトーマスが
結局めちゃくちゃ可愛い幼なじみと両思いっていうオチは「えぇ…」って感じだし
あんな男があんなにかっこいい告白できるもんかい?????とか思ってしまうけど
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インターステラー(2014年製作の映画)

2.9

ノーランは映画作りがめちゃくちゃうまいということ
映像、ロケーションや美術、CG、脚本、ライティングに音に編集に、すべてがうまい。

でも私は頭が悪すぎて何も分かりませんでした。宇宙と時間のあらゆるこ
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大学は出たけれど(1929年製作の映画)

2.9

90年も前の作品だと思うと面白い
フィルムが残ってたのがこの分数だけということだったけど
これで完成形な気がしてしまう

ジム&アンディ(2017年製作の映画)

3.0

ジムキャリーの役づくり、徹底的すぎて凄すぎてハタ迷惑すぎてもう笑える。
名優だなあ。役のためにどこまでも自分を捧げるというか、「自分」という我、自己を作品のために捨てる姿には圧倒。作品が終わったあと自
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

3.3

穏やかな色調の画面の中の、痛み、悲しみ、苦しみそして怒りがひしひしと伝わってくる。イチャンドン監督特有のこの感じ、私は大好き…


初めから終わりまで彼女を支え続けるソンガンホと
信仰に挫折して、この
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金魚の一生(1997年製作の映画)

2.7

オールタイムベストのひとつである「ジョゼと虎と魚たち」の監督の過去作品ということで観た、
なんか、小学生の頃に学校休んだときみてた、午前中の中途半端な時間の教育テレビみたいだった。
ナレーションとか、
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.0

タランティーノの作品はオープニングから「ああ、映画が始まるー!!」ってワクワク感がある。これ他のタランティーノ作品のレビューにも毎回書いてる気がする。
殺し屋たちの血なまぐさい舞台裏。
タランティーノ
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空気人形(2009年製作の映画)

2.7

是枝監督の作品の空気感があんまり好きじゃないことを忘れていた。
もっともっとリアルで生々しい、人の間で起こるドラマが観たいんだよなぁあ
そういう点で「誰も知らない」と「万引き家族」は好きだけど、基本的
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.5

めちゃめちゃ面白かった!
演じるドラマの内容と、主人公の取り憑かれる妄想と、起こっている現実の3つの絡み合ったストーリー展開が凄くて、こちらも完全にわからなくなるし不安定な気持ちにさせられる。
ハラハ
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マン・オン・ザ・ムーン(1999年製作の映画)

2.9

ドキュメンタリー「ジム&アンディ」と併せて

アンディカウフマンという人物をこの映画とドキュメンタリーで知ったので、特に思い入れも理解もないため彼の破天荒さをあまり好きになれず…
最後、奇跡を望んで行
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解放区(2014年製作の映画)

3.1

最初っから、フィクションとノンフィクションの境目がすごく曖昧でその不安定さとナマモノ感がこちらを引き込む
最初は真っ当な人間だと思ってたスヤマが
西成の町でどんどんどうしようもない姿を洗い出されて、
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

2.8

前半だるくて見てられず1年くらい放置して、やっと重い腰をあげ最後まで見るも、
「こんな胸糞悪いもの作るやつも見るやつも役者として参加するやつもヤバい」という一点しか心に残らない
彼がただただずーっと不
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おとなの事情(2016年製作の映画)

2.7

世界一リメイクされた作品としてギネスにも認定された脚本
ワンシチュエーションの会話劇。
起こることは想像つくけど、ハラハラ感を引っ張り続けるテンポが良い
ラスト、そのブラックボックスは果たして本当に開
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アリス(1988年製作の映画)

2.8

子供の時にみる悪夢みたいな世界

アリス人形のビジュアルが主人公にしてはいけない不気味さ

クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.6

自分も閉鎖病棟に入院してたので、
思い出が入ってきてどうしても高評価してしまう。
清濁併呑じゃないけど、めちゃくちゃなことも何もかも全てを巻き込んだ竜巻みたいな作品で、そのラストの苦々しい爽やかさに感
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.3

いやーおもしろかった!
最近ヨーロッパの古い作品を観ることが多くて「うーん…これが名作ねぇ…」となっていたけど久々に映画!!っていう満足感を得た、やっぱりこのテンポが好き。

レオ様は、観客に愛される
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反撥(1964年製作の映画)

1.9

怖くないし、面白くもないし、
なんか、間延びしてるというか…ハラハラドキドキさせるには展開がゆっくり&唐突すぎ。
加えて監督が本物の性犯罪者という作品の邪魔になる情報が常に脳内をちらつきダメだった。
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転々(2007年製作の映画)

3.2

1番大好きな男性オダギリジョーが出てるから配点が甘くなっちゃってるところはあると思うんだけど、「亀は意外と早く泳ぐ」を見て、あーなるほど脱力系ね…こういう感じ私は好きじゃないな…って思ってハードル下げ>>続きを読む

野獣(2018年製作の映画)

3.0

話そうとしても声も出ないし言葉も出せなくて息が上がってくる感じ
身に覚えのある苦しさすぎて見てて過呼吸なりそうだった
原始的な怖さ

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.0

シュルレアリスム
絵画のような、悪夢のようなビジュアルの世界
ドラーグ人の生態にも、ドラーグ人による人間に対する区別にも、デカルトの心身二元論が想起させられる

数の子とか脳味噌とか蛇の肌とか、造形が
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あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

2.9

この映画の8割くらいがマリアンヌフェイスフルがバイクに乗ってるシーンなんだけど、
その肝心のバイクライドのシーンに臨場感や迫力が全くない…笑 
マリアンヌフェイスフルが乗りこなせないなら仕方ないのだろ
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ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.4

これ、ノンフィクションなの?と思うくらい、フィクションの作り物だと思いたくなるくらいに出来過ぎたシーンが多い(ラジオを街のみーんなが聴いてるシーンとか、敵兵が家族への愛と戦争に参加したことへの後悔を口>>続きを読む

この世の外へ クラブ進駐軍(2003年製作の映画)

2.5

唐突に米兵の喧嘩が始まり、
アメリカの国家を演奏した瞬間みんなが国旗に向かって整列し敬礼!!一件落着!!とか、
バーで盛り上がってたら戻ってきたばかりの軍人に金持ちの音楽とイチャモンつけられ大喧嘩!!
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

2.8

ジェイクジレンホール、(ギレンホール派とジレンホール派がいるけどアメリカでの発音はジレンホールが近いらしいので、)
イケメンみたいな扱いを受けてることがずーっと疑問で、トイストーリーのバズ・ライトイヤ
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

3.7

おいおいおい凄すぎるこれは映画なのか?映画とかの騒ぎではない、命懸けって言葉が足りなく感じるくらいノンフィクションなアクションが凄すぎて、エンドロール謎に涙が出た。

傘でバスにぶら下がるとか、車で街
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

2.9

デヴィッド・リンチ自身が、アーティストとして羽ばたこうという時期に望まぬ妊娠をさせて結婚して、のちに映画監督になったジェニファー・リンチを授かったんだよね、しかもその娘ジェニファーが足に先天性異常があ>>続きを読む