ツクヨミさんの映画レビュー・感想・評価

ツクヨミ

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X-メン(2000年製作の映画)

1.6

ローグとウルヴァリン.思春期乙女と粗野な男な関係性が肝かと思ったらそうでもないと散らかり様。
なにやらデッドプールかMCUかようわからん最新作が公開なので、復習がてら再鑑賞してみた。
まず本作はFOX
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.5

ちょっと特別で小さな休日を遊ぶ非日常感と裏腹に繊細すぎる心情が薫る良作。
ケリー・ライカート監督作品。初見ではちょっとしか感じられなかった本作がまたまたリバイバルしてたので再見してみた。
まず本作は"
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

4.7

60年代最後から70年代初めの危うい社会情勢を背景に若松孝二の下で突っ走った青春群像。
なんか続編っぽいのが公開されてるので、過去編っぽい本作を予習がてら見てみた。
まず本作は実際にあったアングラ映画
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.5

"勝手にしやがれ"をベースにしつつ.かつての女性映画作家の巨匠たちの記憶が散りばめられたケリーライカート処女作。
ケリー・ライカート監督作品。初見時には正直よくわからなかったケリーライカート処女作がま
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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

2.7

オープニングがぶっち切りでカッコいい.復讐系アメコミ映画。
なんかそういえばMCUで新作公開なので予習がてらコチラをチョイスしてみた。
まあ本作はブライアンシンガー"X-MEN"から続くFOXマーベル
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.5

光と影による芸術に見入る長回しの妙。
タル・ベーラ監督作品。"アウトサイダー"ぐらいしか見てないタルベーラ監督、正直苦手意識強かったが苦手を払拭するべく挑んでみた。
まずオープニング、モノクロームな竈
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リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング(2023年製作の映画)

3.9

全てをさらけ出すスタイルがロックンロールを形成したリトルリチャード。
予告編にてそういえば"プレデター"で「のっぽのサリー」が流れてたなと軽い気持ちで見に行ってみた。
まあ本作はリトル・リチャードとい
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その鼓動に耳をあてよ(2023年製作の映画)

4.3

"なんでも診る"を掲げた救急科の現実を捉えた緊迫な一品。
予告編にて病院のリアルさが垣間見えそうだなと思っていた本作を見に行ってみた。
まず本作は名古屋にあるエキサイカイ病院の救急科を数年間追ったドキ
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泥酔夢(1934年製作の映画)

4.5

ミュージカルシークエンスのみ監督したバスビーバークレーの美センス炸裂、圧倒的な夢への階層ビジュアル。
"X"(旧Twitter)でちょっと話題になってた本作を見てみた。
まあ本作は全体的に見れば193
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プリシラ(2023年製作の映画)

4.0

女性が被る束縛と抑圧を描いてきたソフィアコッポラ.ついに解放を見せる。
ソフィア・コッポラ監督作品。監督の最新作が公開、しっかり予習して挑んでみた。
まずオープニング、キレッキレの小道具クローズアップ
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.7

世継ぎを残さねばならないという重圧に対し振り切った人生を謳歌したマリーアントワネット。
ソフィア・コッポラ監督作品。監督最新作公開とのことで予習がてら見てみた。
まず本作はマリーアントワネットの伝記映
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成功したオタク(2021年製作の映画)

3.0

推し活という垣根を越え何かに夢中になった全ての感情に寄り添う暖かさ。
予告編にてまあまあタイムリーで面白そうだなと思った本作を見てみた。
まず本作は韓流アイドルのファンが撮ったドキュメンタリーになって
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Here(2023年製作の映画)

4.8

自然.人.生活.出会い.ゆったりと映像に浸る私的最強セラピーチルアウト映画。
バス・ドゥヴォス監督作品。"ゴーストトロピック"と併映されていた本作を見てみた。
まず本作は故郷に帰ろうと知人にスープを配
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.4

あっという間に夜の帷に導かれる一期一会なロードムービー。
わりかし評価高めで予告編やポスターから気になっていた本作を見に行ってみた。
まずオープニング、何気ないアパートの一室みたいな内装を固定ショット
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.1

時代と現実生活に流されてしまい実らなかった関係性に思いを馳せた二十年後。
2024年アカデミー賞にて作品賞などにノミネートされていた本作、予告編などから気になって見に行ってみた。
まず本作は韓国に住む
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

金を払ってクローンに背負わせることにより正当化された犯罪を繰り返す、そして狂っていく精神。
ブランドン・クローネンバーグ監督作品。監督前作"ポゼッサー"がわりと良かったので最新作を見に行ってみた。
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.5

オシャレポップなのにわりとショッキング、トリュフォー"あこがれ"をブラッシュアップさせたソフィアコッポラ。
監督最新作が公開なので予習がてら本作を見てみた。
まず本作はタイトルやポスターからしてめちゃ
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

1.3

ややあっさりめな成仏できないゴースト話を付随させた原点回帰コメディ。
シリーズ最新作が公開、前作"アフターライフ"が好きだったので見に行ってみた。
まずオープニング、いきなり過去シークエンスでの今回の
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

5.0

西部劇と南北戦争の惨状を尻目に、20万ドル金貨を探す旅路(ロードムービー)の果て究極のカタルシスを見た。
セルジオ・レオーネ監督作品。"ドル三部作"としてリバイバルされていた本作を見に行ってみた。
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.1

悪党と二人の賞金稼ぎの攻防、そこに後悔と復讐が香るのみ。
セルジオ・レオーネ監督作品。"荒野の用心棒"とセットで上映されていた本作を見てみた。
まずオープニング、相変わらずのモリコーネのスコア.遠景で
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日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

2.7

けっこうな無茶苦茶さで進んでいくヒッチコック風事件捜査もの。
フランソワ・トリュフォー監督作品。トリュフォーの遺作となった本作を見てみた。
まず本作はトリュフォー作品にしてまたもやヒッチコック風な事件
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柔らかい肌(1963年製作の映画)

4.0

サスペンスフルな不倫ものを撮ったヒッチコックフォロワートリュフォー。
フランソワ・トリュフォー監督作品。トリュフォーの長編4作目を見てみた。
まず本作はわりかしシンプルな愛の物語だ、妻子がいる作家が美
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

凄まじい後悔と罪悪感をクロスカッティングで描き切ったノーラン。
クリストファー・ノーラン監督作品。2024年アカデミー賞にて作品賞含む最多受賞、あのノーランが快挙ということで意気込んでいってみた。
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ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

1.5

監督2作目として詰め込みすぎた結果いろいろと散らかりすぎたフィルムノワール。
フランソワ・トリュフォー監督作品。"大人は判ってくれない"に続くトリュフォーの2作目を見てみた。
まずオープニング、めちゃ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

砂と白黒に没入する、どシンプル極まりないIMAX必須体験。
ドュニ・ヴィルヌーヴ監督作品。そういえばPART1のほうを鑑賞したなーとうろ覚えながら本作を見に行ってみた。
IMAXレーザーで鑑賞。まあ本
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人生は甘くもほろ苦い、付いたり離れたりを繰り返した親友との二十数年。
ポスターや予告編にてけっこう良さそうな韓国映画最新作だなーと思ってた本作を見に行ってみた。
まず本作はとある女友達二人の二十数年間
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悪魔のシスター デジタルリマスター版(1973年製作の映画)

4.3

バーナードハーマンのスコアが拍車をかけるようなヒッチコック大好きデパルマが手がけたパクリサイコスリラー。
ブライアン・デ・パルマ監督作品。お恥ずかしながらデパルマ監督作品を劇場で見れてなかったのでリバ
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熱のあとに(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

愛が再燃する時悲劇を生む、衝撃と自己正義で突っ走るサスペンス愛憎。
予告編にて新しい社会派邦画だなーと思っていた本作を見に行ってみた。
まずオープニング、衝撃的な鮮血シーンで幕を開ける。どうやら実際に
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.1

モリコーネのスコアで傑作と化したバイオレンスアクション西部劇決定版。
セルジオ・レオーネ監督作品。あのマカロニウェスタン代表作がリバイバルとのことで見に行ってみた。
まあ再見なのであんまり言うことない
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悪魔の沼(1976年製作の映画)

3.0

悲鳴と悲鳴が合わさった時とてつもない混沌を生むトビーフーパー節。
トビー・フーパー監督作品。タイウェスト"pearl"で本作がけっこうオマージュされてると聞いて見てみた。
まずオープニング、ベルトのク
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彼方のうた(2023年製作の映画)

1.5

語らないかわりに鑑賞者に想像させるスタイルが強く出過ぎた気がする。
杉田協士監督作品。監督の最新作が公開、前作"春原さんのうた"が大好きだったので見に行ってみた。
まずオープニング、スタンダード画角の
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ひとつの歌(2011年製作の映画)

1.9

ほぼドキュメンタリーの中、じわっと染み出すような喪失。
杉田協士監督作品。監督の最新作が公開、特集上映で併映されていた本作を見てみた。
まあ本作は植木の仕事をしている男の日常を垣間見るような作品になっ
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荒野の決闘(1946年製作の映画)

3.8

西部劇=アクションでは非ず、地平線をこさえたショットの力強さ。
西部劇映画ではわりかし有名なジョンフォード監督の代表作の一つらしい本作を見てみた。
個人的にちゃんとした西部劇を見たことが無く、勝手に西
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海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.9

船から一歩も出ず人生を終えた男の物語、ノスタルジーと純粋すぎた愛を見事な演出と編集で見せるトルナトーレに感服。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。"午前十時の映画祭"にて鑑賞、トルナトーレの代表作の一
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

映画.老い.記憶、失踪した俳優をめぐるドラマの果てに映画は奇跡を起こせるのか。
ビクトル・エリセ監督作品。31年ぶりのエリセ監督長編最新作が公開、しっかり予習をしてから挑んでみた。
まずオープニング、
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

父子の関係.語れたことと言えなかったこと、繊細すぎるタッチで綴られる動く絵画。
ビクトル・エリセ監督作品。最新作公開記念で"ビクトルエリセ特別上映"としてリバイバルしてたので見に行ってみた。
まずオー
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